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こだわりのペットフード新登場
カタログ“2005年7月5週”
こだわりのペットフード新登場
 ペットも大切な家族の一員。国産原材料100%使用、合成保存料、酸化防止剤、着色料不使用でこだわりのペットフードをご紹介します。

 最近のペットには、昔は珍しかったアレルギー性疾患、ガン、腎不全、尿路結石、虫歯など、まるで人間並みの生活習慣病がみられるようになっています。その原因としては、結局のところ粗悪なペットフードによるところが大きいと思われます。ペットフードが売られていなかった頃は、家族の残飯をもらっていたわけで、化学的な汚染は今よりはるかに少なかったわけです。
 人の食用を目的にしたものは「食品衛生法」によって、産業家畜の飼料は「飼料の安全性の確保及び品質の改善に関する法律(飼料安全法)」によって規制されています。このような法律があっても、現状はジャンクフードが町にあふれ、畜産のエサはポストハーベスト農薬や飼料添加物に汚染されています。
 ペットフードの場合には、法律の規制すらなく、全くの野放し状態です。業界団体である「ペットフード公正取引協議会」が自主的にガイドラインを設けていますが、原材料表示は使用量の多い順に80%まで記載されているだけで、残り20%は全くの闇の中になっています。酸化防止剤、防腐剤などの化学薬品が当然のごとく使用されているほか、エサになり得る産業廃棄物はもとより、狂牛病のおそれのある肉骨粉まで全く使いたい放題の状態にあります。
 ペットフードを製造する現場の人でさえ、ひどいものだと指摘しています。「ペットにはペットフードが安心」と思っている愛犬家、愛猫家に対する大きな裏切りだと思います。また、冗談半分でペットフードを食べる若者がいますが、たいへん危険な行為だといえます。

松浦あくびちゃん
徳岡商会のこだわりのペットフード
 このようなペットフードの不安に対し、これまで多くの会員から「安心できるペットフードを開発してほしい」という声が寄せられていました。このたび、待望のこだわりのペットフードをご紹介します。国産原材料100%、危険な酸化防止剤、合成保存料、着色料を使用していない(合資)徳岡商会のドッグフードやキャットフードです。
 徳岡商会は、農業用肥料用骨粉、食品用ビーフエキスを作る会社です。消費者団体「大地を守る会」向けのビーフエキスやチキンエキスも作ってきた実績があります。ところが、2001年9月に起きた狂牛病問題で大手メーカーが一斉にビーフエキスの使用を回避したため、2002年2月にはエキスの売上げが2割にまで激減してしまいました。
 この窮状を知って、元・大地を守る会のメンバーだった安荘栄さん(現「風水プロジェクト」代表)が、徳岡商会にドッグフードの製造を提案されました。大地を守る会がいいドッグフードを探していることを聞いていたからです。かつて大地を守る会で農産品や加工食品の開発を担当していた安さんのネットワークを生かして、エキス以外の原料は風水プロジェクトが調達し、徳岡商会が製造することになりました。
 徳岡商会の徳岡光洋夫妻は、ペットショップ青山ケンネル社長夫妻とも個人的に親しかったので、関係する獣医師のアドバイスをもらいながら試行錯誤を続け、着手から1年以上経た2003年4月に、栄養バランスも優れた国産原料100%のドッグフードを完成させました。
 「僕は動物によって生計を立てているわけだから、いつも動物に恩を感じているんです。だから、動物のためになるものを作りたい」「原料と完成品は必ず試食して確認します」という徳岡さんのこだわりが、満足のいく製品作りに結びついたのです。こだわりの材料を使っているため、残念ながら価格面では安いとは言いがたいものです。しかし、わけのわからない海外の何万円もするようなペットフードを購入している人にとっては、間違いなく朗報でしょう。
 大地を守る会で試作品のモニター調査をしたところ、玄米やフスマなどの食物繊維が豊富なこともあってか「犬のフンが増えて調子が良い」「毛並みが良くなった」などと好評でした。


徳岡光洋さん
安 荘栄さん
「こだわりのジロ吉 ごはんだよ!」
●ドッグフード オールステージ●
◇原料
乾燥おから…ヤマキ醸造(豆庵)・国産大豆使用、消泡剤不使用/牛肉粉(※)…徳岡商会/玄米…赤とんぼ(米沢郷)・低農薬/ビーフエキス(※)…徳岡商会/小麦胚芽入フスマ…府金製粉/食用牛骨カルシウム(※)…徳岡商会/ビーフオイル(※)…徳岡商会/人参…あゆみの会・無農薬、低農薬(オルターカタログ1999年10月3週号参照)/ワカメ、昆布…鳴門若布漁師の会および三陸水産/カツオエキス…焼津水産加工センター/豚腎臓…博進/ビタミンE…理研・NON-GMO大豆(酸化防止剤として)
※印は全頭検査済み国産牛を、同社工場にて製品加工しています。
◇製造工程
@原料洗浄 A目視選別 B玄米浸水
C玄米炊飯、同時にフスマ、にんじんを炊く
D海草、肉片、豚腎臓を粉砕
E全ての原料を混合 Fメッシュに通す
G粒状にする Hビーフエキスを噴霧
Iふるいにかける J乾燥機にかける
K袋入れ L金属探知 Mシール

●米沢郷の鶏の砂肝ジャーキー(犬用)スライス●
原料
鶏の砂肝…米沢郷牧場(カタログ2004年11月1週参照)。開放鶏舎で平飼いされた鶏。抗生物質などを与えない無投薬飼育、エサのトウモロコシはNON-GMO、保存料使用なし。
製造工程
@砂肝をスライス A砂肝をボイル B温風乾燥
C袋入れ D金属探知 Eエージレスを投入
Fシール


●キャットフード●
◇原料
ビーフエキス…同左/スケソウダラ…カタクラフーズ(北海道)/乾燥おから…同左/牛肉粉…同左/食用牛骨カルシウム…同左/鶏レバー…米沢郷牧場(カタログ2004年11月1週参照)/まぐろ血合い…三崎鮮魚組合/ワカメ…同左/昆布…札幌中一/玄米…同左/ビーフオイル…同左/カツオエキス…同左/人参…同左/干し海老粉末…ビバ(広島県)/カツオ節粉末…伏高(東京都)/ビタミンE…同左
◇製造工程
@原料洗浄 A目視選別 B玄米浸水
C人参、鶏レバー、まぐろ血合いを粉砕
D上記原料を玄米と同じに炊飯
E海草、肉片を粉砕 F全ての原料を混合
Gメッシュに通す H粒状にする
Iカツオエキスを噴霧
J海老素干し粉末、カツオ節粉末をまぶす
Kふるいにかける L乾燥機にかける 
M袋入れ N金属探知 Oシール


市販のペットフードの問題点
 ペットフードには法律の規制さえなく、過剰な添加物の使用や粗悪な原料の使い放題につながっています。そのひどさは容易に想像がつくはずです。
 業界の自主規制により、包装には原材料が使用量の多い順に8割以上表示されることになっています。すなわち、あとの2割は使っていても表示すらありません。何が使われているか全くのブラックボックスになっていて、イメージを下げるなど都合の悪いものは全く書いてないのです。だから実態はまだまだ闇の中にあります。書いてある表示例は以下のようなものです。

■穀類…トウモロコシ、米、大麦、小麦、米糠、脱脂大豆、きなこ、ビール酵母、おから、ウーロン茶抽出物、ビートパルプ、乾燥野菜、ピーナツ殻、亜麻仁カス、でんぷん、コーンスターチ
■畜産物…牛肉(エキス、フレーバー)、チキン(レバー、ミール、エキス)、乾燥卵、動物性油脂、軟骨、ゼラチン
■魚介類
 一言でいうと、ありとあらゆる食品工業界の粗悪な廃棄物が原料になっているということです。ポストハーベスト農薬、遺伝子組み換え、加工工程で使われる加工助剤、動物医薬品、飼料添加物など問題だらけであるのはもちろんのこと、狂牛病で問題となった屠体再生工場(レンダリングプラント)の肉骨粉も使われてきました。もちろん肉骨粉とは表示せず牛肉と表示しているのです。
 これら廃棄物は鮮度が悪く、とくに油脂類は酸化しやすいので、エトキシキン、BHT、BHAなど発ガン性のある酸化防止剤が使われています。朝日新聞(2001年2月27日夕刊)によれば、ペットフードに基準値のあるアメリカの許容量の15〜37倍量ものBHA、BHTが使われていたことがあります。そのほか合成保存料、合成着色料、合成甘味料、合成ビタミン、無機塩類などが使われています。ペットにはペットフードではなく、原料の明らかな家庭の残飯をできるだけ工夫してあげた方がよさそうです。


           ー文責 西川栄郎ー



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