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会員さんからのQ&A タミフルの害と利益について
オルター通信914号記事
 オルター通信はいつもためになり、楽しみにしています。今回は「?」があります。
私はインフルエンザにかかったことはなく、くわしい事はわかりません。この内容を読むと「タミフルは決して特効薬ではありません。症状を少し抑えられることがある程度です」「ヨーロッパではふつう、インフルエンザやかぜでは医者にはかかりません。日本の治療が世界の常識からかけ離れているのです」
の2点がひっかかります。
 去年インフルエンザがはやったとき、劇的に効いた本人から話を聞いていました。(そんなに効くのが良いとは思えませんが)タミフルを飲む前は38℃後半の熱、下痢、脱力感で仕事もできない状態でしたが、飲んで寝ると朝には症状がまったくなく仕事にいける状態だったそうです(移す可能性があったため行かなかったとの事)。
 フランスに留学していた人にフランスはかぜをひいても病院に行かないと聞いたら
「アスピリンが大好きですぐに行く」
「インフルエンザの予防接種も受ける。大陸続きだから中国で流行しても気にする」との事です。
私は薬で治そうとは思わない方なので、タミフルは使いたくないです。去年タミフルを飲んだ人も副作用を今年新聞などで知っていて
今年インフルエンザになったら飲む?と聞くと、「飲まないと思う」と言っています。
 でもこのタミフルの情報はどこまで本当?と思ってしまいます。
 
 I115 M・Oさん

 「タミフルは風邪の症状を少し抑えるだけの薬」という浜六郎医師の評価を私も支持します。私はかつて製薬会社の薬効を調べる研究部門で働いていたことがありますが、その経験と、これまで見てきたタミフルのデーターから、これを特効薬扱いしている人たちの方にむしろ異常さを感じています。背景にこのメーカーがブッシュ政権の中枢と関係していることと関連があるのではないかと思っています。
 もちろん全く効果がないものなら、特効薬だともち上げることが不可能なのでしょうが、あってもその効果はやはり多少だけだ、と評価した方がよさそうに思います。
 しかも、症状が軽くなるという程度のたいした薬効にすぎず、その上死者を出している疑いが極めて濃厚であり、リスクと効果のバランスがたいへんアンバランスで、要注意の薬だと判断します。現時点での正しい判断は、疑わしきは用いず、だと思います。
 浜医師の論文をすべてお見せしてはいませんが、これらタミフルに対するきちんとした統計学的なデーター処理をしているものに対し、友人が飲んで効いたという話を対抗させることは必ずしも正当ではないと思います。
 かねてから私は日本人の薬好きは、薬害被害を生む温床になっていると心配しています。タミフルにしても日本がその世界の使用量のほとんどを占めているという異常さです。
 元大阪市大の宮田先生によれば、風邪で発熱しても42℃未満は医学的に平熱であり、42℃未満の発熱で病院へ行っても3日経たないとしっかりした診断が医者にもできず、「風邪でしょう」というあいまいな診察に終わってしまいます。また3日までならしょうこう熱、川崎病などでも手おくれにはならないということです。
 したがって熱が出たということで慌てて病院につれていくのは、他人にうつす心配、他の病気をうつされるリスクがあるだけです。一般の日本人が風邪で医者に行く、つれて行くという行動パターンはやめた方がよいものと考えます。風邪やインフルエンザであれば安静にしていれば2〜3日でおさまってくるものです。
 日本では、このようなきちんとした指導をできる医者が残念ながらあまりにも少数派だと思います。
 私はヨーロッパの医療水準がどの程度かは知りませんが、友人の誰かに聞いた話をヨーロッパの一般的な話とするのには無理があると思います。日本でもオルターの会員のように薬に注意深い人々もいるわけで、誰に聞くかによって全く正反対な意見にもなります。とにかく日本の医療の常識が、本来のまともな医学からは離れているのではないかという指摘は正当だと思います。

  (  代表  )

会員さんからのおたより
タミフルの記事を読んで・・・
タミフルの記事いつも興味深く読ませていただいています。おととし、子どもと同級生の子が(女児当時7才)タミフルで気が狂った様に叫び幻覚を見て、夜中手がつけらなくなったとの事。一早くオルター通信で情報を得ていたと思う(!)のでそのお母さんにすぐ服用を中止したほうが良いと言ってあげました。すぐにおさまった様です。      

  E202 M・Kさん



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