通信販売の法規(特定商取引に関する法)に基づく表示

安全を極めたクリーニング
カタログ2012年9月2週号
全品水洗い、手洗い、手仕上げ。


◆化学薬品を使わない
 兵庫県加西市のクリーニングハウス ムーの高見明美さんは、衣類はお客様の体の一部、皮膚と考え、有害なドライクリーニング液や、合成洗剤、化学糊、柔軟剤、防縮剤、色止め剤、加工剤その他有害な化学薬品を一切使わず、活性水と純固形石けんを使って、全品水洗い、手洗い、手仕上げで、究極のこだわりともいうべき安全なクリーニングを行っています。糊づけにも、食べられるトウモロコシを使うという徹底ぶりです。
 汚れがきれいに落ちるのはもとより、ドライ液の嫌な臭いがせず、毛羽立たず、たいへん肌触りが良くふわふわの仕上りです。色つやよく、型崩れもせずキレイに戻ってきます。縮みにくく、カビや虫もつきにくいです。何よりも、ひとつひとつの作業に真心がこもっています。

◆水洗いは手間と時間がかかります
 ムーの採用している水洗いには、色移り、色落ち、糊落ち、型崩れ、変形、シワ、洗い場での手間と仕上げの手間など膨大なリスクが付いてまわります。素材の特性を見極め、洗い、乾燥、仕上げの方法を瞬時に見極める作業は、まさに達人の技です。
 ムーのクリーニングが肌触りがよく、傷みにくく、型崩れしにくい(縮みにくい)のは、還元した水を使って洗っているからです。柔軟剤など入れなくても、ふんわりと色つやよく仕上っています。
 水洗いは機械化して大量に一度に洗うことはできません。時間をかけて一点一点手洗い、手仕上げをしなければなりません。ドライクリーニングに比べると何倍もの時間と労力が必要です。

◆化学物質過敏症の人から感謝
 石けん使用などと謳っているクリーニングはほかにもありますが、柔軟剤や防縮剤、色止め剤、その他化学物質を使っている場合があります。また、その工場内にドライ機が併用されていると工場内の空気が汚染していたり、ドライ機で洗った衣類と同じ仕上げ台やアイロンを使用したりしています。クリーニングハウス ムーではドライ機もなく、化学薬品を一切使用していませんので、化学物質過敏症の方から「他のクリーニング店ではダメでしたが、ムーさんでは着用できました」という喜びの声が届いています。アトピーなどアレルギー体質の方にも朗報だと思います。
 クリーニングハウス ムーでは顧客ひとりひとりのカルテを作成して、それぞれの情報を把握しています。肌が弱いか、化学物質過敏症はないか。化学物質過敏症の中でも香水、インキ、ボールペン、段ボールなど何に反応するかまで細かく対応するためです。
 
◆ドジョウが死んだ
 高見明美さんの両親もクリーニング業をしていました。高見さんは、その両親がクリーニング業を廃業したあと、改めて1988年にクリーニング店を開業しました。こだわりのクリーニングハウス ムーをオープンしたのは、それから7年後の1995年でした。
 こだわりのクリーニングを始めた最初のきっかけは、裏の溝で一匹のドジョウがもがき苦しんで死んだのを見てたいへんショックを受けたからでした。ワイシャツを糊づけした後の化学糊が流れていったためでした。魚が急死するほどの物を使って、人間に良いはずがないと思い、その日以後、化学糊を使うことを止めたのでした。それから食べられるもので糊づけできないかと調べ始め、材料屋からトウモロコシの糊を紹介されました。
 「糊炊き3年といってね、そう簡単に炊けるものではないですよ」と、その材料屋にいわれましたが、根っから頑張り屋の高見さんは、糊炊きに挑戦し、今ではとてもおいしそうな糊が炊けています。トウモロコシの糊はやわらかいけれど、腰があり型崩れしにくく、肌触りが良いのが特徴です。化学糊は1斗缶を機械にポンとセットするだけで、簡単ですが、高見さんは毎朝手間暇かけて糊炊きをしています。
 化学糊は、ワイシャツなどの襟があたるところが赤くただれたり、ゴワゴワしてチクチク刺すような刺激があります。
 1996年にドライ機を捨てたときも、業界関係者から「ドライ機を捨てることは廃業を意味する」と忠告をもらいましたが、そこでも自分の想いを通されました。

◆人と環境にやさしいクリーニングを拡げたい
 高見さんの夢は、自然環境に負担をかけず、人体にも安全で、安心なクリーニングシステムを確立して、世界中のクリーニング屋に変わってもらいたいということです。人類のためにも、地球のためにも。そのために自分が踏み台になろう。そう思ってクリーニング総合研究所を立上げたこともありました。各地で講演会にも取り組んでいます。
 オルターへの紹介はオルター顧問 藤井佳朗先生からです。


クリーニングハウス ムーのこだわりクリーニング
■使用資材
●軟水
大型生成器(イオン交換樹脂、フレキ配管、黒曜石、トルマリン、アルミカール内蔵)で界面活性作用のある活性水(マイナス100〜200mV)を作っています。理論は、深野一幸工学博士「波動の超革命」。この水は川にいる微生物を活発にするので、仕事をすればするほど環境改善につながります。
●純固形石けん
●トウモロコシ糊
●エタノール(マジックなど油性のシミ抜き用)

■クリーニング工程
全品 水洗い、手洗い、手仕上げ
@カルテ作成
A軟水と少量の石けんで前洗い
B本洗い
C糊づけ
D立体自然乾燥
E残ったシミ抜き
F仕上げ
Gアイロン仕上げ
H検品


一般のクリーニングの 問題点
 一般に広く使われているドライクリーニングは灯油や殺虫剤の中に衣類をジャブジャブつけて洗うようなものです。ドライ液には、石油系、塩素系、フッ素フロン液の三種類あります。
 フッ素フロンは1995年にオゾン層を破壊するという理由で生産中止になりました。ドライゾールという石油系は化学火傷を起こす恐れがあります。塩素系(トリクロロエチレンなどのパークロロエチレン類)の液には、発がん性があり、大気汚染や地下水汚染が著しく、加熱すると高い濃度の塩化水素ガスが発生します。有害な物質が不純物として含まれています。
 ドライクリーニングは、シワや型崩れ、色落ち、色移りがしにくく、すすぎや糊いれの工程がなく、スイッチを押すだけで乾いて出てきますので、大量生産に向いています。パートさんでもちょっと教えるだけでできますので、職人を雇う必要もありません。
 ドライクリーニングは、乾燥不足の場合、皮膚炎の危険があります。襟首の周りがただれてしまうことがあります。酒、ビール、汁、食べこぼし、ほこりなどの水溶性のシミはドライクリーニングでは落とせません。水溶性のシミを油(ドライ液)で落とそうというのは理屈に合いません。汗が残っている状態で放置すると黄色く変色して、トラブルの原因となります。
 ダウンをドライクリーニングすると羽の油が抜けてしまい、ただの脱脂綿のようになってしまいます。羽毛布団も同じです。
 ドライクリーニングはフィルターを通して同じ液を何百回と回転させて使います。管理の悪いクリーニング店では透明なはずのドライ液がコーラみたいな色をしているところがあります。だから、白いモヘアのセーターなどが全体的に黒ずんで返ってくるのです。仕上がりもギシギシします。
 ドライ機のフィルター(カートリッジ)は第一級の産業廃棄物なのに、どうしてドライクリーニングした衣類は産業廃棄物にならないのでしょうか。
 まさにドライクリーニング全盛時代で、「水洗いできません」と断わられることが多くなっています。たとえ水洗いをしてくれたとしても、合成界面活性剤、防ダニ剤、色落ち防止剤、防縮剤、柔軟剤、加工剤、漂白剤、合成化学糊などの有害な化学物質を使っています。
 もともと、石けんや水で洗うのが衣服の汚れを一番よく落とす方法です。石けんの方が安全性、泡立ち、泡切れ、洗浄力、経済性、ソフトな仕上がりと全てにおいて合成界面活性剤より優れています。


―文責 西川榮朗(オルター代表)―



戻る