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静岡の中でも最もおいしい金谷茶静岡園の無農薬でちょっと贅沢な気分になりませんか
カタログ“1998年6月1週”
静岡の中でも最もおいしい金谷茶静岡園の無農薬でちょっと贅沢な気分になりませんか
◎生産地
   静岡、牧の原台地面積5000ha中お茶畑が4000haに及ぶ日本の茶どころ。その中でも朝霧が出て、静岡の中でもおいしいお茶がとれるとされる金谷の「金谷茶」。

◎生産者
   山本光男さん(0.9ha)を中心に農家18軒、トータル作件面積11.86ha。山本さんの荒茶工場で荒茶まで製茶している。個々の畑は大規模ではないため、お茶の葉を出荷するだけでは生計が立たないので。

★製造〜袋づめの作業など年中お茶に関する仕事をしている。営農指導と精製(仕上げ)は、静岡県の細野俊弘氏が担当。細野さんがこの茶作りの中心人物。牧の原台地で育って、別の製茶会社にいたが昔のお茶の味が忘れられず、1992年より無農薬、無化学肥料の茶づくりを始められた。無農薬は土作りの結果。農家が哲学をもたないとできない。  1994年〜95年には雨が少なく茶の樹がいたんだ。苦労ばかり多く、ビジネス的にはリスクが大きい。クリエイティブ・感性・頑固・信念が似合う。
オルターの理事にお茶作りの情熱を語る細野俊弘氏(静岡園代表、真中の人物)
◎品種
    ヤブキタ種。早生種。病中毒にも強く香りよくおいしい。在来種は摘期遅い。早くとる方が高く売れる。(生葉を発酵している阿波番茶は在来種)

◎栽培方法
   無農薬、無化学肥料。土作りは米ぬか、貝殻、魚粉、魚カス、菜種カス、糖蜜にEM菌や土着菌を作用させた微生物、資材を活用。防虫には唐辛子、山椒など香辛料27〜28種をEM菌ベースに作った忌避剤を活用。有機農業の土は、ふあふあ弾粒化している。 ミミズやもぐら、てんとう虫ももどってきた。化学肥料は土がいたむ。やめてやっとお茶の味がでてきた。お茶の味はしぶみのあとの甘味。しぶみから、にがみになるのはダメ。油虫がいても樹勢が強く拡がらない。
 化学肥料を使うと赤だにや油虫が集まる。お茶は苦くなる。くわしろカイガラ虫はロウを被っていて、羽化の時期しか農薬が効かない。これも樹勢を強くすれば対抗できる。手でもこまめに取ったりもする。

◎製茶工程
   ここのお茶はもともと色がよくでるのでもちろん発色剤も不要。手摘みしたあと、24hrsで荒茶になる。
 摘んだあと発酵がすすんでいたまないよう冷却。ここで微生物活性水で処理するのがコツ。静岡園では火入れ、乾燥、ごみとりで仕上げ。(水分2〜3%)
◎食べる緑茶
   山本嘉男さんの発案。他メーカーもまねして作っているが、無農薬ではない。
中捻機から→火入れ→カット→微粉加工。微粉工場は藤枝にある。

◎総評
   産地・技術・品質。いずれも申し分なく国内最高級のお茶といえるだろう。
静岡の煎茶は最高級品しか扱わないので大衆的なお茶は西製茶をこれまで通り飲むのがいい。(西製茶も無農薬→自社工場のすばらしいお茶)
 日本人の茶離れも久しい。しかし、もともとお茶には制癌効果が知られており、O−157に有効と分かって注目されてもいる。とくに「食べるお茶」は効果が大きい。
大阪はもともと高級茶の需要が少ない。お茶の価値の分かる消費者が少ないからだ。しかし、オルターコープではおいしいお茶を飲みたい人のために最高級品を取扱ってみたい。せっかくこだわって作っているのに、このレベルのお茶がなかなか売れない・・・とは細野さんの談でした。

市販のお茶の問題点
 宇治茶といっても宇治1に対し、宇治以外から8も他産地物が入っています。九州のお茶も静岡産となります。最近では、ニュージーランド・ベトナム・台湾・中国からも輸入され、混ぜられています。もちろん、農薬だらけ、味もまずいものです。生産者の畑・工場での管理が全く不明なことが問題です。農薬は一般的には夏場に15〜20回かけます。安全基準以下だと国は言うがその基準は甘すぎます。増産のために化学肥料を使うと「苦み」もでてきます。一般のお茶は高くてまずいです。
 また、製茶工場の段階でも葉厚のうすい、色のうすい茶の発色用に重曹処理をしている場合があります。捻じる工程で霧状にかけているのです。また、グルタミン酸ソーダの添加もあります。JRのお茶の納入業者が「味の素」だとは以外ではありませんが…!?


          −文責 西川栄郎−


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