報告 繰り返される被害の原因はずさんな管理と無謀な行政にあり! |
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ワクチントーク in 京都 「予防接種に行く前に」 |
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2005年11月27日消費者リポート第1314号より記事転載
2005年10月1日、ワクチントーク2005 in 京都集会が開催されました。90年に大阪で開催されて以来、ほぼ毎年全国各地で開催され、05年は第16回目になります。 午前は「知っておきたい予防接種の被害」として、戦後の予防接種による被害の歴史を振り返りました。 GHQ占領下の1948年に予防接種法が施行され、同年11月には、世界史上最大のジフテリア予防接種による被害が発生。84人もの子どもが亡くなりました。ワクチン製造過程での無毒化や、国家検定のための抜き取り調査が正しく行なわれなかったために起こった事故です。被害者である田井中克人さんが、京都予防接種情報センターの栗原致さんなどと調査・研究した結果を、ビデオを交えて報告されました。 続いて、93・96年にそれぞれ提訴し、現在も大阪高裁で係争中であるMMRワクチン被害の経過報告がありました。40年以上の隔たりはあるものの、両ワクチンともに安全管理がずさんであったために大きな被害を出したという共通点があります。
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午後は「ききたい予防接種」として、この間、厚生労働省結核感染症課の専断で次々と改正する予防接種行政(1308号)について古賀が報告したのに続いて、以下のように、いま問題となっている各ワクチンと抗インフルエンザ薬タミフルの問題点と現状について、各医師から報告がありました。
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従来、単独接種だった麻しんと風しんは、06年4月から混合ワクチンMRのみが定期の接種とされ、12〜23か月と就学前の1年間の2回に接種することになった。しかし、接種時期を含めて、2回接種に疫学的根拠は乏しく、目的があいまい。アメリカのMMR2回接種は、1次接種での接種漏れ対策だが、日本は1歳児の罹患減少(接種率向上)を目指すべきで、一律に2回接種すべきとの啓蒙は問題。日本の麻しんワクチンはウイルス量がアメリカの5倍あり、2回接種の安全性のデータもなく、いきなり定期接種とするのは危険である。
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小児への接種自体問題。定期接種漏れ1000万人以上の若年集団から患者発生のほとんどない現状では、もはやワクチン接種の効果とは考えられない。現行ワクチンの安全性は低く、重とくな副作用を繰り返してきた現状から、集団的・定期的接種は、子どもたちにとって害になるだけだ。
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◆インフルエンザワクチンとタミフルについて・・・林敬次医師 |
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ワクチンは健康成人には勧められず、喘息患者、肺のう胞繊維症にも効く証拠がない。高齢者には二重目隠し試験で有効でなく、小児、妊婦にも効いたというデータはない。小児のデータでは発熱率で10倍以上との結果が出ている。タミフルは、日本ではほとんど効いていないというデータしかなく、極めてまれだが重とくな副作用がある。脳症を防ぐ効果はなく、世界の8割を日本で使用する事態は異常。乳児が服用後睡眠中に突然死したり、中学生が服用後転落死した事例がある。
(記事: 古賀真子)
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