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早く、たっぷり母乳を出したいお母さんへ
オルター通信920号記事
福井おっぱいルーム・福井早智子先生からのメッセージ
トレーニング乳首の開発

「おっぱいは勝手に出るものではない」「赤ちゃんは勝手に、上手に飲むとは限らない」という、一般に通用していない『正しい常識』を、まず知っておいてくださいね。
 その上で、おっぱいを正しくくわえて飲めているかどうかが、母乳を早く、たっぷり出すためのポイントであることを、知ってほしいのです。そして、正しく飲めるようにするために開発した、トレーニング乳首(母乳相談室)があることも是非、広めてください。
 では、哺乳ビンを開発しなければならなかった経緯からお話します。それまで使っていたヌークの乳首は、吸啜力は強くなっても、先飲みが全く改善されないことが多く、飲み方が上手にならなかったので困っていたのです。そこで、平成元年に、「桶谷式グループの哺乳ビン開発チーム」の中心メンバーとして、人工ミルクから母乳にするためのトレーニング乳首を何ヶ月もかけて、K.K.ピジョンと共同開発したのです。
「母乳相談室」の効果

 まず、上手な飲み方からお話しましょう。大きな口を開けて、乳輪いっぱいくわえて、舌を唇より前に出して、乳首をまあるく巻き込んで、舌を蠕動運動させる飲み方のことです。この上手な飲み方を習得できる哺乳ビンにするために、上手な子・下手な子の口中ビデオ撮影をして、人工乳首の口径・長さ・形状など、試用実験を重ねながら、改良に改良を加えたのです。この乳首を上手に飲め出すと、母乳の飲み方も上手に飲めるようになるため、わたしたちは、“トレーニング乳首”と名づけました。商品名は「母乳相談室」で、「母乳実感」ではありません。まちがわないように! 正常乳首だけでなく、扁平・陥没乳首には、他の哺乳ビンには見られない効果を発揮したので、そのデータを学会で発表もしました。
 この乳首を使うときは、あぐらをかいた上に赤ちゃんを安定した状態に寝かせ、両手を使って、写真のように、目いっぱい乳首を口の中に入れて、上唇・下唇が巻き込まないように、大きな口を開けて飲めるように、トレーニングを繰り返します。先飲みを覚えてしまった赤ちゃんは、最初嫌がって泣きますが、この試練を乗り越えさせることが母親の務めと思ってください。「おいしいおっぱいを飲ませてあげたいので、共に頑張ろうね」と、話し続けると信念が伝わり協力してくれます。不思議です。いつも、母親が信念を持つことの重要性を痛感させられる場面です。こうして、繰り返していると、いつのまにか、母乳の分泌量が増えています。
写真:哺乳ビンの飲み方
適期に専門家の効果的なマッサージを

 もちろん、わたしのような専門家が行う、効果の高いマッサージを併用すると、もっと早く効果が出ます。哺乳ビンの正しい使い方、正しい飲ませ方も一人一人にあわせた指導をしていますので、不安な方は早めに予約してください。いつも言うのですが、子どもの発達は早いので、「一週間くらい遅れてもいいか」と思っていたら大間違いです。子どもの一週間は大人の1ヵ月2ヶ月に相当します。間違った飲み方を刷り込んでしまう期間が短い方が、修正しやすいことも知っておいて下さい。これは、来られて体感したほとんど全てのお母さんの感想です。
 それと、舌小帯短縮症・上唇小体の問題があると、哺乳ビンだけでは解決できないこともあります。これも診ないとわかりません。小児科医では飲み方のチェックまではしないので、この件では小児科医の信頼できる回答少ないと考えておいて下さい。
写真:1ヶ月児舌小帯
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※今週配布の「おるたくん4月1週号」で、すこやかな子育てを応援するビデオや本、食生活の提案を特集しています。併せてご覧下さい。
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