通信販売の法規(特定商取引に関する法)に基づく表示

お菓子作り用に 純度の高い重曹を扱います。
カタログ“2002年2月3週”
ベーキングパウダーも、成分の配合によってピンからキリまであります
 最近は家庭などのお菓子作りに、ベーキングパウダーがよく使われています。しかし、ベーキングパウダーは何十種類もの食品添加物が配合されており、中には学校給食のパンから排除すべきと、かつて消費者運動のターゲットになっていた臭素酸カリウムのように強い発がん性があるものもあります。最近ではあまり使われなくなっていますが、以前はお菓子用の「ふくらまし粉」といえば重曹、すなわち重炭酸ソーダー(炭酸水素ナトリウムNaHCO3)が使われてきました。少し加えすぎると苦味があるのが、敬遠されている理由だと思われます。
 重曹は食品添加物として登録されているものですが、それ自体は不純物や精製過程に問題がなければ毒性を心配するような物質ではありません。オルターとしては、食品添加物であるという理由や、できるだけ余計なものを食べものに入れるべきではないという理由で、重曹は加工食品に原則使用を認めていません。したがって、しなの食糧の高野豆腐の膨軟加工や、市岡製菓のかりんとうの膨張剤としても使用を認めておりません。お蔵さんの豚まんや、オルターの各パン屋さんには天然酵母を使っていただいています。使わなくても、昔ながらの立派な食べものができるからです。しかし、市岡製菓のドラ焼き、岡萬本舗や弁天堂などのケーキのアイテムによっては、重曹の使用を認めているものがあります。ふくらまし粉を使わずには、作ること自体が難しいものに限っています。ただし、これらの重曹は純度の高いものに限っていただいています。なぜなら、重曹として売っている製品でも、炭酸水素ナトリウム以外に例えばリン酸塩などがキャリーオーバーで配合されているものが珍しくないからです。リン酸塩には20種類くらいのものがあり、身体からカルシウムを奪うなどの好ましくない性質がある食品添加物です。
 また、タローパンのドーナツにはベーキングパウダーの使用を暫定的に認めています。今のところ、タローパンの技術では重曹だけを使ってはドーナツが作れないためです。現状では、子どもたちが喜ぶドーナツというアイテムを扱う以上は、ベーキングパウダーなしには作りにくいという理由から、やむなく認めています。オルターとしては、タローパンのドーナツの廃止という判断の可能性を視野に入れつつ、成分のわかったベーキングパウダーを使ってもらっています。ベーキングパウダーも、成分の配合によってピンからキリまであります。タローパンにはできるだけましなものを使っていただいておりますが、残念ながら100%安全だと言えるものではありません。したがって、タローパンのドーナツに関しては引き続き改善することを課題と考えています。
 これまでにも家庭でホットケーキやドーナツなどを作る場合、安心して使える「ふくらまし粉」はないかという会員よりの問い合わせがたくさんありました。柔らかさを犠牲にするとか、玉子を工夫して使うなどで使わなくても作れないことはありませんが、現実問題として「ふくらまし粉」が欲しいという声もわかります。したがって、オルター通信700号のQ&Aでお知らせしておりましたように、お菓子作り用に純度の高い重曹を、オルターとして扱うことにしました。

旭硝子、北九州工場の「エコキッズ」
成分: 重曹。炭酸水素ナトリウムの、料理用に使える純品です。

 ▽▽▽ みんなが使いやすく、住みよい暮らしのために
 ボトル容器に点字が入っています。
 目の不自由な方がわかりやすいように「重曹洗剤」と書かれています。
 ちょっとしたことですが、
 少しでもみんなが使いやすいように考えました。
 点字で作られた使用説明書も用意してあります。

 ▽▽▽ この地球が何時までも美しくあって欲しい
 「エコキッズ」の成分である重曹はそのまま排水に流しても
 排水基準pHを超えません(熱湯ではpHが変わります)。
 温泉に重曹泉があるように、昔から暮らしに身近なものです。
 素材をいためずピカピカ、消臭効果、人と環境に優しい。
 他にもいろんな使い方を考えてくださいね。

用途はこんなにあります
 洗浄剤として売り出されていますが、もちろん料理にも使えます。

お料理に
 ホットケーキのふくらまし粉として、小豆を煮るとき、山菜のあく抜きに。
洗浄剤として
 合成界面活性剤、香料、着色料などは使用していません。
・洗濯に
 石けんと一緒に使用すれば、臭いもスッキリ。
・食器洗いに
 おだやかな洗い上がり
  @洗い桶に大さじ1〜2振り、溶かします。その中に食器を入れ、
  スポンジで洗います。
  Aその後、水(湯)で洗い流します。
  泡が立たないので、濯ぎの水量が少しですみます。
  水道代もかからず、ママも大喜びです。
・茶渋や牛乳のあとがついているコップや湯飲みに
 ポイントは水(湯)をほとんどつけない。
 @コップや湯飲みをサッと水・湯に通します。
 Aそのまま軽く水切りをして
 「エコキッズ」を汚れに大さじ1くらい振りかけます。
 クレンザーのようにスポンジや、使い古しの歯ブラシでこすります。
 ポイントは水をつけずにこすることです。
 Bその後、水(湯)洗いしてください。
・グリル・魚を焼いた後始末に
 魚のコゲや臭いを落とす。
 @べたついたグリルにそのまま「エコキッズ」を多めに振りかけます。
 目安は大さじ3〜5くらい。このとき、水は使いません。
 Aそのまま20〜30分。
 Bその後、水(湯)で洗い流します。
 エコキッズによって、油が浮いてきます。
 洗い流しがしやすく、臭いもすっきりします。
台所の掃除に
・焦付いた鍋、フライパンに
 重曹をたっぷり入れてしばらく煮立たせます。
 数時間放置すると、コゲが浮き上がってきます。
 アルミの鍋には不向きです。
・スプーン、フォークなどに。
 アルミ箔を敷いた鍋にお湯を沸かして、
 沸騰直前で火を止め、重曹を入れます。
 この中に一晩浸けて、翌朝洗い流すだけ。
 水1Lに大さじ4杯くらい。
・まな板に
 直接振りかけて、タワシでゴシゴシ洗います。臭いもスッキリ落ちます。
・油汚れに
 そのまま振りかけてブラシでゴシゴシ。ポロポロととれてきます。 
 水を使わないのがコツ。後は掃除機で吸い取れば簡単。


お風呂場の掃除に

・浴槽、洗面器などに
 残り湯に入れておくと次の日の掃除がラクラク。
 湯垢にはそのままふりかけて磨けば落ちます。
 食器用石けんと混ぜて使うとピカピカに。
・タイルに
 振りかけて磨けばピカピカ。目地の汚れなどはブラシで磨く。

洗面所、トイレの掃除に
 タイル同様、振りかけて磨く。寝る前に便器に入れておくだけで翌朝爽やか。
・手を洗う
 重曹で手を洗うと、魚やペットの臭いもスッキリ取れる。
 注意!肌に合わない場合は使用しないで下さい。

各所の掃除に
・窓拭きに
 水1Lに大さじ2杯くらいを溶かしたものを使用。
 あとは雑巾を 絞って拭き掃除。くもりもスッキリ。
 床、壁、冷蔵庫、車の窓の油膜にも。
・くし、ブラシに
 溶かした水にしばらく浸けておく。
・犬のブラッシングに
 直接各所にかけてブラッシング。水を使わず超簡単。
 毛並みもきれいになる。
 注意!肌に合わない場合は、使用を中止してください。

脱臭に
 脱臭効果は2〜3ヶ月。その後も洗浄効果は変わりません。
・冷蔵庫、食器棚、下駄箱、靴に
 ふたのない容器に入れて中へ。靴にはそのままかけてもいいけれど、
 くっついてしまうので、お茶パックなどに入れて靴の中へ。
・排水口に
 脱臭に使ったものでもOK。そのまま入れて水を流して。
・灰皿に
 そのまま入れておく。消火も確実で臭いも消します。
・生ゴミに
 ゴミに直接振りかけるだけ。
・ペット臭に
 紙に包んで小屋の四隅に。1週間くらいで取り替える。
 部屋の中で粗相をしたら、拭い取って乾いてから振り掛ける。
 しばらくして掃除機で吸い取って。








例えば…こんな使い方も

・消臭効果
 生ゴミにひとふり、シンク流し口に、下水溝から上がってくる気になる臭いに、
 灰皿に。
・赤ちゃんがなめるものに
 おもちゃの汚れに。
・布おむつの洗濯に
 ☆本品は純重曹(重曹100%)だから、昔ながらの使い方としてご利用できます
 (お肌の敏感な方で、たまにお肌に合わない場合があります、ご注意ください)。

アウトドアもこれ1本
 食器洗いに、洗濯に、これ1本でOK。
 そのまま流しても排水基準(pH)を超えません。
 注意点:柔らかい素材の味、選択に、塗り物、傷つきやすい素材などには
 使用しないで下さい。
市販の膨張剤の問題点
 以前「このベーキングパウダーは非常によい」と薦められて、外国製のベーキングパウダーをみてみると、何十種類もの化学薬品が配合されていました。その成分の一つ、臭素酸カリウムは、発がん性が強く問題となっています。臭素酸カリウムを使うと、きめの細かい発泡をします。毒性を気にしなければ作用は優れています。
 ベーキングパウダーはいわば食品添加物の固まりで、安全な良いものとは対極に位置するものと言わざるをえません。一見良心的な装いをしている「ノンアルミ」のものも、ただの謳い文句だけて、食品添加物の固まりという事実から一歩も脱してはいません。
 市販のパン作りに使われている「イーストフード」と呼ばれる製品も、ベーキングパウダーと同種の食品添加物の固まりです。そこで、安全を気にするメーカーは重曹を使うのですが、これもまた曲者なのです。なぜなら、重曹すなわち炭酸水素ナトリウム以外に、第2リン酸塩、第3リン酸塩、ピロリン酸塩など各種のリン酸塩を配合してまるでかん水のようなものなのに「重曹」という名称で売られているものがあるからです。食品添加物にキャリーオーバーがあるとは、信じられないような、どこまでもひどい話です。情報公開こそ「安全」なのですが、重曹という化学物質名を用いて、別のものを混合するやり方は、初めから誤解させることを前提とした悪質なやり方と言えます。


  文責:西川栄郎
  2002年2月3週オルターカタログ記事

戻る