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こだわりの材料でフリーズドライ製品を作っていこうと、新たなチャレンジをしている光陽レース鰍ヘ、もともとは繊維会社でした。レース業界が中国などに押されて斜陽になってきたため、次の仕事として食品関連を検討した結果、1979年からフリーズドライ製品に取組まれました。そして、狂牛病騒ぎ、雪印食品の偽装問題に始まった一連の食品不安を前にして、これからは「安全」をキーワードにした活動が必要との認識に至られました。以前から、大阪愛農食品センターとの付き合いがあり、2年前の2002年には、そこから原料の供給を受ける形で、安全にこだわったフリーズドライ製品造りをスタートしたのです。大阪愛農食品センターは、30年前に私達とほぼ同時期に有機農業運動に取り組みを始めた昔からの仲間です。 インスタント食品は、伝統的な食生活という観念から見ると、当然議論のある食品かもしれません。しかし、キャンプや家庭でもたまにはちょっと手軽に食事をということはありうることなので、有害な食品添加物は使わず、有機の野菜など原料の安全性にこだわったフリーズドライ製品にはそれなりの存在価値があるのではないかと考えています。光陽レースでは、大阪愛農食品センターからの委託製造分に関しては、原料の野菜を全て手作業で洗浄し、カットし、煮たりしており、製造ロットも比較的少量で作っているため、こだわりの原料での加工を可能にしているのです。だしも自家製で、問題のあるエキス系調味料も一切使用しておりません。 |
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(左)大阪愛農センター 植木博道社長(右)光陽レース 坂元一三部長 |
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大阪愛農食品センターフリーズドライ(FD)製品 委託製造は光陽レースが担当 |
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・FD小松菜と大根のお味噌汁 *原料 ・有機大根……大阪愛農食品センターの生産者。 時期によって生産者は多少変わります。 ・鰹昆布だし…鰹:鹿児島県産 昆布:北海道産 ・大豆味噌……東城の田舎みそ 国産無農薬大豆、国産無農薬米、 食塩(シママース)、自家製米麹。 熟成一年以上 ノアの手作り味噌 国産減農薬大豆、国産無農薬米、 食塩(シママース)、 自家製米麹、麦麹。熟成1年以上。 ・有機小松菜 大阪愛農食品センターの生産者 ・有機玉ねぎ 々 ・有機青ねぎ 々 ・じゃがいもでんぷん…神野でんぷん (カタログ2000年3月第3週参照)、 有機じゃがいも使用。 ・鰹粉末…………………鹿児島県産。 ・カットワカメ…………鳴門産。 *製造工程 ・大根、小松菜 @水洗い A剥皮やカットなど前処理 Bボイル C水冷 Dトレー盛り E予備凍結 Fフリーズドライ G釜出し H選別 I包装 ・青ねぎ @、A、B、C…同上を経てスープへ混合。 ・玉ねぎ @、A…同上を経てスープへ混合。 ・カットわかめ @殺菌 A専用トレイへトッピング ・スープ @鰹粉末、じゃがいもでんぷん混合 Aだし、玉ねぎ投入 B加熱 C味噌投入 D加熱終了 E青ネギ投入 Fワカメトッピング済み 専用トレイへ分注 G予備凍結 Hフリーズドライ I釜出し J金属探知 K個包装 問題のあるエキス系の調味料を一切使用せず、自家製のだしに味噌を加えるという家庭の調理方法を守っています。 *食べ方 中身をお碗に入れ、熱湯をお碗八分目(150〜160ml)まで注いで軽くかき混ぜるだけです。スープと具材を別々に仕上げることで、具材を大きくすることができ、有機野菜の素材そのものを味わうことのできるお味噌汁です。
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*原料 ・鰹、昆布だし………… 同上 ・有機さつまいも………大阪愛農食品センター生産者 ・大豆みそ………………同上 ・有機玉ねぎ……………同上 ・有機青ねぎ……………同上 ・じゃがいもでんぷん…同上 ・鰹粉末…………………同上 ・ワカメ…………………同上 *製造工程…同上 *食べ方…同上
FD中華スープ *原料 ・チキンブイヨン 大阪愛農食品センターの鶏ガラ味をよくするため、血合いを取っている。 大阪愛農食品センター生産者西井一雄、広島東城愛農食品 有機野菜:玉ねぎ、人参、セロリ、にんにく、トマト、パセリ白胡椒、食塩、ローリエ、タイム 常圧で煮る。 ・たまご…大阪愛農食品センター生産者(鶏ガラ生産者と同じ) エサ:PHF、NON-GMOコーン、NON-GMO大豆粕、魚粉、カキガラなど ・有機チンゲン菜…大阪愛農食品センターの生産者 ・椎茸…………原木しいたけ ・丸大豆醤油…大阪愛農食品センター製造委託(マルシマ) 国産大豆、国産小麦、食塩 ・ゴマ油………九鬼産業、中国産ゴマ圧搾搾り ・じゃがいもでんぷん…同上 ・シママース…再生塩 ・粗糖…………沖縄産(近く棋界島産へ切替予定) *製造方法 ・チンゲン菜…同上 ・椎茸 @水戻し Aボイル B水冷 C脱水 Dトレー盛 ・スープ @じゃがいもでんぷん、食塩混合 Aブイヨン投入 B加熱 Cゴマ油、醤油投入 D加熱終了 Eたまごを割ってメッシュを通す Fかきたまご投入 G専用トレーへ分注 H予備凍結 Iフリーズドライ J釜出し K金属探知 L個包装 *食べ方 中身をお碗に入れ、熱湯をお碗に七分目(140〜150ml)まで注いで軽く混ぜるだけです。中華料理に出てくるたまごスープのようなものです。ご飯にかけてもおいしいです。鶏ガラ、有機野菜で作ったブイヨンをベースに作りました。
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*原料 ・有機かぼちゃ…大阪愛農食品センターの生産者 ・チキンブイヨン…同上 ・粗糖…同上 *製造工程 ・かぼちゃ @水洗い Aヘタ除去 Bカット C種、ワタ除去 Dスチーム E裏ごし Fブイヨン、粗糖投入 G混合 Hトレー盛 I予備凍結 Jフリーズドライ K釜出し L金属探知 M粉砕 N個包装 *食べ方 本品大さじ2杯を鍋に入れ、冷たい牛乳(150〜200cc)を少しずつ加えて、かき混ぜてからよく溶かす。これを火にかけ、とろみが出るまでかき混ぜてお召し上がりください。お好みにより、水、ゴマ、塩などを加えて下さい。
FD青ねぎ *原料 ・有機青ねぎ…同上 *製造方法…同上 *食べ方 ソーメン、冷奴、味噌汁、ラーメン、鍋物などの薬味として。納豆、たまご焼きなどに混ぜ込んでもねぎ本来のおいしさがあります。
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インスタント食品は、どうしても利便性優先です。やむをえない時に限定的に利用なさって、習慣化しないようにしていただきたいものです。できるだけ手作りをお勧めしたいということは大前提です。一般のフリーズドライ製品の問題点は、やはり他の加工食品同様、良質の材料を使われることがない点にあります。野菜の場合は慣行栽培による農薬の問題、畜産品の場合はエサのポストハーベスト農薬や遺伝子組換え、飼料添加物の問題、動物医薬品の問題があります。調味料については、グルタミン酸ソーダの使用が一般的で、野菜エキス、ポークエキス、鶏ガラエキス、酵母エキス、アミノ酸、蛋白加水分解物、発酵調味料などの形で入っています。そのほか、ゼラチン、デキストリン、還元水飴など粗悪な原料ほか、酸化防止剤(ビタミンC、E)、増粘剤(キサンタンガム)、着色料などの化学薬品が使われています。
−文責 西川栄郎− |
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