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野蚕、オーガニックコットン、石けん洗浄の羽毛、無蛍光製品を使用しています。
◆天然素材を活かして ジンノ(神野修社長)では、天然素材の繊維を大切にした寝具を開発しています。その加工、製品化に際しても、化学薬品の排除に努めています。また、第3世界との提携に際しては、公平な民衆貿易、フェアトレードの精神を心掛けています。 ジンノとオルターとの出会いは、オルターがかつて扱っていたハートのふとんが偽装されていたことが分かったことがきっかけでした。
◆人生の1/3を過ごす 人は人生の1/3をふとんで過ごすことになります。身体を休め、疲れを取るという意味でも、そのふとんの品質は大切なものであることは言うまでもありません。しかし、コットン(綿)は最も農薬を使用する作物であり、その農薬汚染が心配です。また、繊維や布には、化学染料、合成界面活性剤などその製造工程中に多用される化学薬品の問題があります。とくに、農薬で抗菌加工をしたものが出回っており、寝ている間にこれらの化学薬品に汚染され、休息どころかかえって喘息、アトピー、アレルギーなどの原因となっていることがあります。 食と同様に寝具の安全性にも目を向けましょう。
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■絹ふとん Eri Silk ジンノではシルクは、ベトナムの野蚕「エリシルク」を採用しています。エリシルクは・・・・・
●夏涼しく、冬暖かい 一般の蚕糸と比べても、さらに他の繊維素材と比べても、エリシルクの絹繊維は、非常に細く、また多孔性ですので、糸として束ねたときに何層もの空気層ができます。そのため、高い断熱効果や吸湿効果をもたらし、優れた保湿性、保温性を有します。
●肌に優しく、ムレません シルクは主としてアミノ酸のポリマーから成りますので、人肌に優しく、ムレません。繊維の細さも、ソフトな風合いの理由です。
●天然消臭、除菌効果 まゆの蛋白質、セリシンの効果で、天然消臭、除菌効果があります。 シルクは直かに寝るのがよいのですが、汗などで汚れるので耐久性が問題となります。カバーを掛けてご使用ください。
■エリシルクの生産現場 エリシルクはベトナムの農家約5,000軒が取組むようになっています。エリ蚕に取組む以前は貧しい暮らしが続いていましたが、現在では少しずつ、現地の人々の貧困の解消に繋がっています。ベトナムでは女性の地位が低く、子どもの多くは裸足で働き手となっています。エリシルクはやがて生糸として布地にするなど開発を進め、こういった現地の状況を少しでも改善することに繋がっていければと考えています。 野蚕のかいこは、キャッサバ(タピオカ)の葉を食べています。キャッサバはもちろん無農薬です。まゆはビンフォック省、タイニン省、ドンナイ省の3地区から切繭で集荷し、ベトナムのロックデュック社の下請工場で精練します。 まゆについている堅いセリシンをある程度除去するため、重曹で煮ます。ジンノさんの委託加工で、ふとん用なので生糸にせず、全部綿状に加工します。漂白剤などは使用していません。 側生地は、生成加工にプリント(化学染料)しています。一般は綿カスを練っていったん漂白して、ベージュ系に染色して生成加工としています。 生地のプリントは、エコテックス100規格の幼児用規格に従って染色されています。赤ちゃんにも優しい染色です。
■羽毛ふとん 羽毛ふとんは中綿にホワイトグースダウン90%とスモールフェザー10%を使っている最高級品です。原羽毛は中国の光隆羽毛製品有限公司の取り扱いで、原羽毛農家の指定はとくにありません。
●天然水、国内洗浄のこだわり 水鳥は泥、草、糞などが付着しやすい環境で生活しています。中国現地では洗浄に合成界面活性剤が使われていますし、十分な洗浄が行われていません。そのため、日本国内で2度の洗浄を行っています。洗浄は(有)白州で、南アルプス甲斐駒ケ岳から湧き出る天然の活性水だけで行い、合成界面活性剤はもとより、石けんも使用していません。1回目で全体量の12%、2回目で2%のゴミを除去しています。
●高温殺菌、脱臭、防虫をしています 残留したら危険な薬品を使用せず、(1)透視度1000mmの洗浄で臭いの原因を除去します。 (2)120℃の熱風で防虫処理をしています。
●側生地は無漂白の超長毛 側生地は無漂白の生成り生地にプリントをしています。 超長毛の糸の打込みは2.54cm(1inch)当り270本で、ダニの通過も許しません。
●和ぶとん 中綿に100%オーガニックコットンを使っています。打直しをすることが可能です。側生地も100%オーガニックコットンを使っています。和ぶとんの企画は、竹内眞知好会員の提案で実現しました。
●無蛍光羽毛専用襟付きカバー 掛けふとんのカバーの衿部分は、使っているうちにどうしても汚れが目についてきます。そこでこのカバーは、衿部分だけのカバーを通常のカバーにプラスしました。取り外しが簡単にできますので、衿カバーだけを外して洗濯することが可能です。
●無蛍光敷ふとんカバー 敷カバーの裾が、封筒式になっていますから、ご使用になっている敷ふとんの長さを気にする必要がありません。しかも、サイドは全開ファスナー使用ですから、出し入れも簡単です。
■オーガニックコットン コットンは自然な風合い、吸水性のよさ、静電気が起きないなど、その優れた着心地は誰もが知っています。しかし、通常のコットンの栽培には大量の農薬が使われています。オーガニックコットンは、地球にも身体にも優しい天然素材です。オーガニックコットンは生産会社Texas Organic-cotton Marketing Corporation の生産グループの農家、Eddie Bingham さんの生産した原綿です。綿花栽培の圃場の有機認証は、テキサス農務省オーガニックコットン栽培基準署が認定しており、日本国内の流通においてはICS(旧FVO)の認定を受けた原料を使用しています。ただし、製造工程においては、有機認証を取得していません。
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■冬期間 【掛】・羽毛掛ふとん ・シルク掛ふとん 【敷】・シルク敷パット ・敷ぶとん
直接身体に触れるところは上下ともシルクにするのが、保湿性、保温性、天然の消臭、除菌効果や遠赤効果があって最適です。掛ふとんは羽毛ぶとんが暖かく、軽く、フィット感に優れています。敷ふとんは現在使われているものでよいと思いますが、新たに購入するなら、伝統的な和ぶとんがお勧め。ただし和ぶとんは、放湿性に劣るので(したがって日光干しが条件になります)、放湿性に優れた麻とポリエステルの混綿の利用もありでしょう。ただし、ポリエステルにはキャリーオーバーの化学薬品の心配がありますので、必ずしもお勧めではありません。シルクは麻以上に吸放湿性に優れていますが、ふとん干しカバー(はっとりメディカルサービス:カタログ2002年6月第1週がお勧め)を使ってちゃんと手入れしないと、ダニやカビの発生をみることがあります。また、シルクアレルギーの人も中にはいらっしゃいますので、そういう場合には、オーガニックコットン毛布がお勧めになります。
■夏期間 【掛】・シルク掛ふとん 【敷】・シルク敷パット ・敷ぶとん
冬の羽毛掛ぶとんを除けば、そのまま夏用になります。
■春・秋期間 【掛】・羽毛掛ふとん 【敷】・シルク敷パット ・敷ぶとん
羽毛ふとんは夏涼しく、冬暖かいので、お勧めです。シルク掛ふとんだけでは寒く、シルク掛ふとんと羽毛掛ふとんを使うのは暖かすぎる季節には、羽毛掛ふとんだけで使えます。
―文責 西川栄郎(オルター代表)―
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