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自然栽培といえる川崎昌助さん きのこセット
カタログ“2000年11月3週”
 現在、日本国内で栽培されているしいたけを始め、なめこ、しめじ、えのきなどきのこ類は、そのほとんどがオガクズに栄養剤を添加した菌床で栽培される、いわゆる菌床栽培もので、後述するように問題だらけのものです。そして、カタログ2000年6月第4週25号でご紹介した井上順一さん(川崎昌助さんよりご紹介していただきました)のしいたけのような安全でおいしい原木栽培は、消費者がその値打ちを理解しないという現実の中で、今や全国的に滅びかけているのです。
 奥高野とも呼ばれる奈良県の山奥の野迫川村で、きのこ栽培を営む川崎きのこ園の川崎昌助さんは、その原木栽培よりさらに貴重な自然栽培とも呼ぶべき、きのこ栽培をなさっておられます。これから先、山に雪が降り積もって、山の中で栽培しているきのこが収穫できなくなるまでしばらくの間、この超貴重ななめこ、ひらたけ、しいたけなど秋の味覚を、きのこセットとして食べさせていただけるのです。
川崎昌助さん
秋のシーズンだけのお楽しみ
<川崎昌助さんの超貴重な自然栽培きのこセット>
 
 なめこ、ひらたけ、しいたけがセットになっています。ヌメリスギタケ(なめこの一種)が入ることがあるかもしれません。なにしろ、山の中の自然環境で作っているため、全くの自然まかせなので、その週に採れたものが、採れた割合でセットされるとお考え下さい。
  朝晩の温度差のある高冷地でできるため、肉厚のしいたけに成長します。
水も空気もきれいな山の中で育っているきのこです。

●栽培方法
『ひらたけ』
(市販でしめじと呼んで売っているものです)  
 原木はカエデ、サクラ、ヤナギ、シイなどの柔らかい木を使います。この原木は3年使います。写真のように輪切りにした原木に植菌したものを山の中に置いて、栽培しています。  
ひらたけ栽培風景(オルター見学会にて)
『なめこ』
  原木にスギを使っています。なめこ栽培には、なめこの菌が強いので、とくに原木の種類の限定はありません。図のように、木をまくらにして植菌した原木を置くのですが、このかたまくらにもなめこが増殖してくることがあります。原木は7年間使えます。









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なめこ栽培風景
『しいたけ』
  しいたけは生しいたけ用のハウス栽培ものと、乾燥しいたけ用の山の中の自然栽培のものとがあります。
  原木は岩手県産のオオナラ(ミズナラ)やコナラを使っています。ハウスでは2年間使っています。屋外では10年間使っています。
  農薬や化学肥料(栄養剤など)化学薬品の使用は一切ありません。






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原木しいたけ栽培風景(ハウス)
乾燥用しいたけ栽培風景
一般市販のきのこの問題点
このオガクズに栄養として、おから、ふすま、コーンスターチなど、ポストハーベスト農薬、遺伝子組換えの問題のあるものが使われています。その他、尿素、クエン酸なども栄養剤として使われます。さらに増収をはかるため、ホルモン剤も水槽への浸漬時に使っています。また青かび、白かび退治にベンレート、チアベンタゾール(TBZ)などの農薬(合成界面活性剤を含む)が使われています。
  これら、農薬や化学肥料の使用は原木栽培にもあるので、原木だからといって安心というわけにはいきません。また中国からの輸入される原木には塩素系の保存剤が使用されています。
  しいたけ以外のなめこ、ひらたけ(市販ではしめじとして売られている)、えのきなども、しいたけ同様このような菌床栽培が一般的な作り方です。



   ―文責 西川栄郎―


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