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昨夏の欧州熱波、地球温暖化が影響: メールのおたより 
通信859号資料記事
ケナフ通信12月号 (落合雅治さん発信)より転載

 昨夏に欧州を襲った熱波は、二酸化炭素などによる地球温暖化の影響が認められるとする成果を、英オックスフォード大などの研究チームがまとめた。限定した地域で起きる異常気象は、自然本来の気候の変動なのか、CO2など人為的な温暖化の影響なのかはこれまで研究が進んでいなかった。今回の成果は、温暖化がすでに異常気象を引き起こしている可能性が高いことを初めて示した。
 スイスで41・5度などと観測史上最高を各地で記録した昨年の欧州は、1500年以降で最も暑かった夏とされている。フランスでは暑さのために、お年寄りを中心に約1万5000人が亡くなった。
 研究チームは、人為的なCO2などの影響を考えた場合と、太陽活動など自然影響だけの場合で、それぞれの気候をシミュレーションして比較。CO2などによる温暖化が、昨夏のような熱波が起きる確率を、2倍以上に高めることがわかった。
 CO2の排出が今後も続けば、今世紀中ごろには昨夏のような熱波が半分以上の年で起きる可能性が高いという。                      

  2004/12/08 読売新聞


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