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粘土のプロが作った子どもに安心な「かんてんねんど」
カタログ“2007年5月1週”
粘土のプロが作った子どもに安心な「かんてんねんど」
防腐剤、保存剤など有害な薬品を使わず、
安全な原料で作った、手にやさしい粘土です。
●市販の粘土にご注意
 子どもが遊んだり教材にもよく使われる粘土は、そもそも土でできているはずなので、それほど安全性が問題になるものではない、と思う人が多いかもしれません。しかし実際には、手がかぶれて図工の時間を見学しなければならないケースや、幼児が口に入れてトラブルになるケース等、意外にも問題の多いものです。
 市販の粘土には殆ど例外なく、カビが生えないよう防腐剤、保存剤が使用されています。また、乳化剤、硬化剤をはじめ、人体に有害な様々な化学薬品が配合されています。子どもに粘土遊びをさせるときにも「安全」に気をつけなければならないのです。

●子どもが安心して遊べる粘土を夢見て

 粘土の専門メーカー・(有)アドバンスの坂口龍辞社長は、もともと粘土の大手メーカーで長年工場長として学校教材用の粘土の製造に携わってきました。そこで粘土に関する「手がかぶれた」「口に入れた」等のクレームを聞いて、危険な工業用材料を使わない「安全な粘土」を開発する必要性を感じておられました。そして、会社に「安全な粘土」の開発を提案してきましたが、シェア全国一のその会社は坂口さんの提案を必要なし、と採用してくれませんでした。
 危険な粘土に疑問を持ち始め、子どもが安心して遊べる品を…との想いが年々強くなった坂口さんは、とうとう25年間勤めた会社を退職し、ご自身が納得できる粘土作りに取り組むため、(有)アドバンスを立ち上げました。そして試行錯誤を重ね、ついに2006年、子どもに安全な「かんてんねんど」の完成にこぎつけました。

●土の代わりに、寒天を使いました

 寒天を粘土にするという発想はたいへんユニークです。これによって防腐剤を使用しなくてもよくなりました。この技術は現在、特許公開中です。
 寒天は、粘土作りにおける増粘剤として使えそうだ、という事で、当初は副原料として検討していましたが、発想を転換し、「土の代わりに寒天を使う」事で、防腐剤なしの無添加粘土という画期的な製品が出来上がりました。現在、教育業界だけでなく、アレルギー専門医やマスコミ等からも注目され始めています。
 「かんてんねんど」は、食材原料だけで作られており、アレルギーの心配が殆どなく、手に優しい事はもとより、万が一誤飲しても大丈夫です。手触りも快適で癒し感があります。オルターへのご紹介はネイチャーズファイネスト(顆粒だし「だしの素 自然三昧」等の生産者)の社員、原洋二郎さんです。


(有)アドバンスのかんてんねんど
原  料

寒天(「天草」原料)、食品用無機粉末(にがり)、食品用増粘剤(メチルセルロース系)、食品色素(赤…赤色106号、黄…黄色4号、青…青色1号)、水

製造工程

@原料を混合タンクで混合A水を入れて練ミキサーで練るB押出し機で成形C計量D包装E検品

特  徴

●食品素材で作られているので、肌の敏 感な方やアレルギーの方にも安心です。 アレルギーパッチテスト済み・玩具安 全基準合格。
●防腐剤を使っていませんが、腐りにく くなっています。
●手についても違和感なく、いやな匂い も少なくなっています。
●誤飲しても、塩辛く苦いため、子ども はすぐ吐き出すので安全です。
●剥離性が非常によく、爪の間や服の目 地に入ったりせず、手や服に色が付き にくく汚しません。粘土板がなくても 食卓など机の上でそのまま遊べます。
●乾燥させると硬いものも作れます(消し ゴム程度の弾力は残ります)。
●子どもが手のひらで遊べる量になって います。
●すぐに乾かないので、子どももゆっく り遊べます。
●使用後は元の容器に入れておくと、何 回でも使うことができます。
●乾燥して硬くなっても、濡れタオルで 包んでおけば一晩で再生します。
●生分解性があり、環境にも優しい粘土 です。
●青+黄=グリーン、赤+青=紫、赤+ 黄=オレンジ、青+黄+赤=茶、青+ 白=水色、赤+白=ピンク、赤+黄+ 白=肌色など、色を混ぜて楽しめます。
※にがり分がありますので、金属の上に 放置すると金属が錆びる事があります。


●市販の粘土の問題点
 粘土には「土粘土」「紙粘土」「軽量紙粘土」「油粘土」「軽量油粘土」「小麦粘土」「オーブン粘土」等の種類があります。いずれのタイプにせよ、カビが生えないよう防腐剤、保存剤が殆ど全てに添加されています。防腐剤としてはホウ酸(急性毒性が強い)、ノパロン(銀イオン)など、保存剤としてはパラオキシ安息香酸ブチル(変異原性)等が使われています。
 その他の成分として、「土粘土」には木節粉末(安い土)、煉瓦くず、「紙粘土」には炭酸カルシウム、ベントナイト(増粘剤)、パルプ繊維(つなぎ)、CMC、「軽量紙粘土」には有機微小中空球体(樹脂)、パルプ繊維、粘結剤(酢酸ビニル、CMC等)、無機物(タルク)、「油粘土」にはカオリナイト(土)、炭酸カルシウム、硬化剤(シリコン)、脂肪酸ナトリウム(石鹸)、潤滑油、着色料(タール色素)、「軽量油粘土」にはケイ素(シリカ)、ステアリン亜鉛酸、流動パラフィン(黒皮病の原因といわれている)、カオリン(土)、マイクロワックス、顔料、「小麦粘土」には小麦、塩(実際には分析しても小麦成分が確認されないので、本当の成分は不明)が原料に使われています。
 「オーブン粘土」には、表示されていませんが塩化ビニールでできているものが多く、溶けてオーブンの中に付着して残った場合、高温調理の際にダイオキシンが発生する心配があります。また柔軟剤として環境ホルモン性が問題となるフタル酸エステルが使われている場合が多く、手でこねているうちに皮膚から吸収され、肝臓・腎臓に障害を与えたり、発がん性、遺伝毒性が心配です。
 「油粘土」以外は、乾燥し易く子どもが遊んでいるうちにも固まってきます。また開封後乾燥してしまって使えなくなります。「油粘土」は乾燥しにくいですが、ストーブのそばなど火気の近くで発火することがありますので要注意です。


―文責 西川栄郎(オルター代表)―


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