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天然魚の素晴しさとおいしさを、知ってもらいたい
カタログ"2006年9月5週"
天然魚の素晴しさとおいしさを、知ってもらいたい
あらかじめ魚種を決めるのではなく、その日豊漁のため安値で手に入る“とれとれ鮮魚”を、最高の鮮度のまま、氷詰めでお届けします。


●漁師とともに、豊漁を喜べる流通を
 市場では、セリの主体がかつての魚屋さんからスーパーに移っています。彼らはセリ値が下がるまで待って、安くなってから購入しようとします。漁師や輸送に関わる人々が少しでも鮮度を競って届けているのに、スーパーは安く買うために、その鮮度を犠牲にしているのです。
 また市場では、大量に獲れた魚は市場価格が下落し、やむなく養殖魚のエサや動物の飼料になっていきます(じつに国内で獲れた魚の45%はこのように処分されています)。
 おさかなはうすの蔵本哲夫さんは、せっかくの鮮魚がつぶされていくのが残念でならず、この安値の魚を活かすことを思い立ちました。外国産の原魚の安価さと大企業の大量生産には太刀打ちできず、試行錯誤の末、私たちとの出会いの中でやっとたどり着いたのが、オルターの調味料を使った味噌漬け切身や、下味をつけた竜田揚げなどの「こだわり加工」でした。このこだわり加工は冷蔵庫内の作業で体調を崩されたため、現在は残念ながら休止しています。
 現在、オルターに届けていただいているメインの品は、蔵本さんの目利きとフットワークのよさを存分に生かした「とれとれ鮮魚」シリーズです。
 紀伊水道や鳴門のまだまだきれいな近場の海域で獲れ、その日豊漁で比較的安値で入手できる鮮魚をみつくろって「産直とれとれ鮮魚BOX」にしたり、3枚におろすことができない消費者のために半調理した「産直とれとれ鮮魚パック」を届けていただいています。こうすれば、消費者には良質でピカピカの魚が届けられ、流通も漁師も共存共栄できるのです。
 蔵本さんは、手に取るとあたたかい心が伝わってくるような製品作りをめざし、その努力を続けておられます。


●魚に魅せられた山育ち
 蔵本さんは、徳島の秘境・祖谷に近い山間部のご出身です。子どもの頃は、魚といえば塩サバを年に4〜5回も食べればよいという生活だったそうです。社会に出て、中央市場の仕事をするようになって、毎日見たこともない魚、魚…の多彩さと、そのものすごい量に圧倒され、いつしか魚を食べないと1日が暮れないまでに魚を愛し、好むようになっておられました。
 おさかなはうすの加工センターには、オルターの徳島センターも設置させていただいており、大阪〜徳島間を毎日オルターのチャーター便が往復しています。ですから、セリから持ち帰った鮮魚はその日の午前中に加工され、すぐにオルター大阪センターに運ばれ、会員宅には翌日氷詰めのままでお届けすることができるのです。
 不必要に空気や電灯の光にふれることなく、水かけなどをしていないおさかなはうすの鮮魚は、最高の鮮度のままご家庭に届きます。これから旬を迎える初秋の魚を、たっぷり召し上がってください。


おさかなはうすの鮮魚 
 おいしい魚が獲れると定評のある紀伊水道や鳴門で、その日朝一番に多く水揚げされたばかりの比較的安値で入手できる鮮魚を、一切の薬品処理をせずに、そのまま、もしくは使いやすく下ごしらえをしてお届けしています。
 出荷調整で残った鮮魚は薬品を使わず冷凍しておき、得用セールなどでご紹介しています。


●市販の魚の問題点
◎瀬戸内海や大阪湾など内水面の魚は、ダイオキシンなどの汚染が心配
 人体へのダイオキシン汚染の6割は魚からと考えられています。日本国内ではベトナム戦争の枯葉剤作戦に使用された2.4.D(オレンジ剤)に含まれていたダイオキシン量の少なくとも3倍以上のダイオキシンが、水田の除草剤CNPなどの不純物としてすでに散布されています。この他、塩素でパルプを漂白している製紙工場の廃液やゴミ焼却場などからも排出されています。
 そのため、大阪湾のような都市周辺の海域や瀬戸内海のような閉鎖的海域の魚、特に食物連鎖の後方に位置する肉食魚は汚染濃度が高くて要注意です。
◎危ない養殖魚
 また、養殖魚も要注意です。なぜなら、養殖魚は畜産同様、そのエサに含まれる抗生物質を始めとする飼料添加物や、魚網などに防汚剤として使用される有機スズ化合物TBTOや、病気の予防薬として使用されるホルマリンなどの汚染が問題となっていますし、奇形魚が発生していますが、こういう魚は中央市場を通らず、直接スーパーで切身となって売られているからです。
 現在養殖されている魚種は、タイ、ハマチ、ヒラメ、フグ、マグロ、ウナギ、エビ、ヒラアジ、サケ、マス、アマゴなど多岐にわたっています。
◎冷凍魚にも薬品が
 冷凍魚は冷凍されるだけで薬品は使われてはいないと思っている人が多いかもしれません。また遠洋ものは汚染が少ないと思っている人が多いかもしれません。しかし、こうした市販の冷凍魚は、これもまた問題が深刻なのです。
 すなわち、まず獲れている海域がラ・アーグ(仏)、セラフィールド(英)の核再処理工場周辺の北海、ヨーロッパ産のような汚染海域から遠く運ばれてくることがあります。顔の見えない外国産はまず要注意です。また魚は冷凍でもすぐに酸化してしまうので、通常は必ずといってよいほど酸化防止剤を使用しています。エビやイカそうめんにはとくに大量に使われます。アジ、サバも油断ができません。その他ゆでたカニにも必ず保存性を高める薬、ゆでたタコも色を鮮やかに発色させる薬…。冷凍魚は化学薬品なしには通常は作られていないのです。
 ちなみに、鮮魚でさえ着色剤で化粧しているケース、冷凍魚なのに鮮魚に見せかけて売るケースもあります。
◎顔の見える安全な魚を
 したがって魚は、海域はもとより、漁師や船がわかっているようなもので、かつ無添加でなければなりません。オルターとしてお勧めできる、安心して食べられる魚とは、きれいな外洋に面した沿岸の天然魚、そして食物連鎖のできるだけ下位に位置するアジ、サバ、イワシ、サンマのような魚、鮮魚のままか、もしくは生産者の顔の見える無添加の冷凍魚ということになります。 



ー文責 西川栄郎(オルター代表)ー


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