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やすらぎのアロマタイプ 仏壇用くすの木せんこう
カタログ“2006年8月1週”
●安心安全なお線香を求めて
 お盆のお参りや、里帰りの手土産に、心やすらぐ自然な香りのお線香を。
 やわらかい芳香が、心を癒してくれます。

 りんねしゃ代表の飯尾純市さんは、私との出会いがきっかけでよつ葉牛乳の共同購入を始め、その後、健康や環境をテーマにした市民活動、消費者運動にも取り組んできておられます。
 一方、先祖供養に熱心な家系で育ち、ご自身真言宗の得度を授かっています。そのため、子どもの頃から線香が身近な存在であり、その人工的な香料の香りがたいへん気になっていました。そして、いつかまともな線香の開発ができないものかと考えておられました。化学薬品に敏感な人は、市販の線香でアレルギーや化学物質過敏症の反応が出ることがあるからです。

●樟脳白精油の芳香を活かす
 飯尾さんは、家庭内農薬の危険性に警鐘を鳴らし、除虫菊が主原料の体に優しい防虫せんこう「菊花せんこう」を開発した方です(カタログ2006年7月2週参照)。それと同じ思いで、天然の樟脳成分100%の衣類用防虫剤「くすの木しょうのう」も開発されました。
 「くすの木しょうのう」の原料である樟脳は、クスノキの原木のチップを水蒸気蒸留して抽出しますが、その副産物として上質の精油が残ります。クスノキの白精油成分は、刺激の少ないやさしい芳香成分で、エッセンシャルオイルとしても人気のあるものです。
 飯尾さんは、このクスノキ白精油を活かして、着色剤、染料、防腐剤、燃焼剤などを使わない「くすの木せんこう」を開発なさいました。この着想は、伐採したクスノキのすべてを活かし、無駄を慎む心がけにも繋がっています。
 樟脳白精油は、ローズマリーやラベンダーに含まれているテルペン系のアロマオイルと類似の性質があり、芳香性と爽快感に優れたものです。昔からお香製造に沈香、白檀、伽羅、竜脳が使われてきましたが、クスノキはその竜脳木の代用として使われてきたものです。

●アロマ的な使い方もできます
●りんねしゃのくすの木せんこうとしょうのう
【せんこう】
委託加工工場
川田徳栄堂(大阪府八尾市)。川田徳栄堂は、ある消費者団体の会員であり、飯尾さんの無添加線香の製造に理解を示し、協力していただいています。

原料
樟脳白精油ノ中国産(広州産)。芳香効果。天然木クスノキの抽出油。上海の浙江香料の工場で、樟脳と精油を生産しています。飯尾さんとはりんねしゃの除虫菊線香の提携の活動の中で出会った工場です。
ハチミツノノ中国産。芳香効果、粘着性。甘い香りを増すために使っています。
白樺粉末ノノ中国産原木、日本国内製粉。燃焼剤。
タブ粉ノノノインドネシア。粘着効果、燃焼剤。

製造工程
粉材混合(白樺粉とタブ粉をふるいにかけて撹拌する)→液材混合(樟脳白精油とハチミツを撹拌する)→捏合せ(混合した粉材とお湯をこね機に入れて、こね合わせる。混合した液材をこね機に加える)→熟成(こね上がった団子状の玉を熟成させる)→玉締め(玉締機で素麺状にして盒板へ押し出す)→盒切り(盒板の上に置いた生の線香を一定の寸法に切る)→乾燥板(乾燥板へ移し変え、胴切り機で規格寸法に切る。これを乾燥させ、板寄せで姿を整える)。昔ながらの製法にこだわり、着色剤、染料、防腐剤、合成香料、化学燃焼剤、結着剤など一切添加していません。

使用方法
一般のお線香と同様にお使いください、1本で約30分ほど使用できます。お線香立具は陶磁器に灰を入れて使用し、紙箱やプラスチック容器など燃える危険性のあるものは使用しないで下さい。また、壁面など燃えやすいものの近くや乳幼児のそばでは使用しないで下さい。アレルギー体質のある方は念のため、慎重に試してからお使い下さい。着火しないでハーブとしてもお使いいただけます。

【しょうのう】
 クスノキの原木のチップを水蒸気蒸留すると、樟脳と油が抽出できます。脳は衣類の防虫剤「くすの木しょうのう」として、残る油は前述のように「くすの木せんこう」に使っています。
 天然樟脳成分のみですから、揮散した成分は人にやさしいです。いったん付着した樟脳臭も大気に触れると分解が早く、衣替え後の不快感が少ないです。危険な合成防虫剤、合成製剤など一切添加していません。ただし子どもが食べたりするのは大変危険ですのでご注意ください。

原料
中国南部地方のクスノキ

製造工程
クスノキチップ粉砕→圧力鍋に充填→水蒸気蒸留→樟脳原油→冷却結晶→遠心分離→精製天然樟脳

市販の線香の問題点
 一般市販の線香は、強烈な合成芳香剤で香り付けがされています。線香の匂いってそんなものと思い込んでいる人もいるかもしれませんが、昔から使われてきた線香は、必ずしもそんな嫌な匂いのものではなく、杉などの木のよい香りがしたものです。また、高級なものはお香としても使われてきています。市販の緑色の線香には、着色のためマラカイトグリーンが染料として使われています。これは発ガン性が知られているもので、国内のウナギの養殖から追放された化学薬品です。線香の成分は、カビやすい原料で製造されていますので、一般には防腐剤が使われています。デヒドロ酢酸やジイソシアネートなどのメチレンビス類が使われています。これらの化学成分には、吸入長期毒性や発ガン性、感作性(アレルギーの原因)があります。その他、結着剤としてMCMキッコレート、燃焼剤として硝酸カリウムが使われています。これらの有害化学物質を含む線香の煙を吸引するのは、止めたほうがよいと思われます。
 また、沈香や白檀などの天然香木を使用しているといって、たいへん高い価格で売られている線香がありますが、本当に使用されているかどうか疑わしく、使用されているとしても極々微量で、謳い文句に疑問が残りますので要注意です。



ー文責 西川栄郎ー
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