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男の人も気をつけて! 携帯電話使用は、精子の数が1/3
通信849号資料記事
食品と暮らしの安全No.186 2004.10.1発行記事より転載

携帯電話を常時持ち歩いている男性の精子の数は、携帯を使わない人の3分の1しかない。
ショッキングな研究が報告されました。
携帯電話をベルトにつるしたり、
ズボンのポケットに入れるのはやめて、
かばんに入れて持ち歩くようにしましょう。

イラスト:食品と暮らしの安全より
■男性の精子数が1/3に
 電磁波の健康へのリスクは、これまで小児白血病や流産など、主に子どもや女性への影響が多く指摘されていました。
 今回、成人男性への影響を指摘する珍しい研究が報告されました。
 携帯電話を使わない人たちと比べて、常に携帯電話を持ち歩いている男性は、精子の数が3分の1しかないというのです。
 ドイツのベルリンで開かれた生殖機能に関する国際研究会で発表されたもの。211人の男性を対象に13ヵ月にわたり、携帯電話の常用者と使用しない人を比較しました。
 携帯常用者の場合、精子の数が少ないだけでなく、生き残った精子の運動のスピードも遅く、動き方にも異常が出ていました。
 この研究のもう一つの特徴は、携帯電話の通話時だけでなく、スイッチを入れて持ち歩いているだけでも影響を与える可能性を調べている点です。携帯電話は移動して中継局のエリアが変わる時に自動的に電磁波を発信しています。メールの受信でも、受けるだけでなく、携帯電話は中継基地と交信するので電波は出ています。それらはごく短時間ですが、その瞬間的な電磁波も継続することで影響を与えるかもしれないということです。
 研究を行なったハンガリー・スゼゲド大学のイムレ・フェジェス博士は、「携帯電話は持ち歩くということだけで精子の製造メカニズムに悪影響を与えているかもしれない」と言っています。
 この研究には反論もあります。「男性の生殖に影響を与える他の要素があまり考慮されていない。携帯電話を持ち歩くようなビジネスマンは特にストレスにさらされているということもありうる」など。
 フェジェス博士は、「男性の生殖能力ヘの影響を指摘したのは初めてのもの。さらに研究を進める必要がある」と述べています。

■ポケットに入れるのは止めよう
 予防的には、携帯電話をズボンのポケットやベルトに吊り下げて、持ち歩くのはリスクが高いということになります。
 使わないときは電源を切って、バックに入れて持ち歩くようにしたほうがよいでしょう。

植田武智(ライター)
そうい私も、電車などでスイッチをきりやすいようにと、携帯はズボンに吊り下げていました。外出時は電源を切って留守電サービスにしてもち歩くようにしました。


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