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近藤篤さんの祖父・正さんは関西の有機農業の草分け的生産者グループのひとつ、市島町有機農業研究会を立ち上げられた方です。百姓として複合農業の大切さを考えて、1000羽の鶏を飼い始められたのでした。篤さんは、高校を出た後スイスで酪農を、ブラジルで養鶏を学んだ後、父・昭さんの後を継がれたのでした。主として12000羽の養鶏と無農薬米1ha、低農薬米4haの水田をなさっています。篤さんの現在の出荷先は、ある生協です。ポストハーベストフリー(PHF)や非遺伝子組換え農作物(NON-GMO)のエサに切替える努力をなさっているにもかかわらず、十分な評価が得られていないようです。今でもかなりよく、努力して給与なさっている自家配合のエサですが、さらにオルターとの出会いの中でエサのレベルアップに取組んでいただけることになっています。 ご紹介はタナカファームの雛鳥を取扱っている樋口ファームの樋口豊さんです。
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にわとり 「ごとう360」です。 白色レグホーン系の雄とロードアイランドレッドの雌を 交配した品種。 日本の風土で長年育種改良されて生まれた鶏です。 四季への適応性に優れ、よく食べ、身体も大きく、 病気にも強いので、安全なたまご作りに向いています。 たまごは赤と白の中間で、ピンク色です。
エサ 以下のエサ(単身飼料)を自家配合しています。 @二種混合…………PHF・NON-GMOトウモロコシ A生米糠 B魚粉………………肉骨粉は入っていません。 C大豆粕……………PHF、NON-GMO Dゴマ粕 Eグルテンミール…PHF、NON-GMO Fアルファルファミール Gカキ殻 H炭酸カルシウム Iリン酸カルシウム Jビタミン剤 KゴトウPCA ……セルラーゼ分解酵素、フィチン酸分解酵素 L食塩…粉砕塩 Mこんぶ粉 Nにんにく粉 ………中国産 Oとうがらし粉 Pパプリカ …水は井戸水を使用しています。 飼料の74%を構成するトウモロコシ、大豆粕、グルテンミールはPHF・NON-GMOです。抗生物質、ホルモン剤、防腐剤、色素などの飼料添加物は使用していません。 (注意)これらのエサは、オルターとしては暫定的なものと考えています。条件が整い次第、より良いものへ置き換えさせていただきたいと思います。今回は、まず今まで使っていた大豆油の使用をやめていただけました。
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飼い方: ケージ飼い 換気のよい開放鶏舎で、1ケージ1羽飼いです。 一般のように2〜3羽詰め込んではおりません。 鶏糞は米糠と発酵させて堆肥にし、 自家水田へ使用なさっています。 労働力は家族5人です。
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たまごの鮮度の見分け方 ・鮮度を見る目安は、割ってみて 濃厚卵白や黄身の盛り上がりで見ます。 盛り上がりが大きいほど、 鮮度が良いたまごと言えます。 たまごの殻は クチクラ層という層で被われています。 洗卵したり、日が経過したたまごは、 この層がとれてしまいます。 ・卵白がフライパンで広がらないものは、 卵黄の周りに 卵白がしっかりくっついているから、 品質のよい証拠です。 ・ゆでたまごで、殻がむきにくいものほど 新鮮です。 ・風邪などめんどりの生理状態によっても 鮮度は悪くなります。
たまごはどこに保存しますか? 新鮮な状態で保存するには、 たまごが汚れていないこと、 高温多湿を避けることです。 家庭では冷蔵庫に入れるか、 屋内では10〜16℃のところで 保存して下さい。 温度管理が適切ならば、 充分1ヶ月は保存できます。
血斑や肉斑の入ったたまごはどういうわけ? 血斑は、卵黄が形成される時、 卵黄を取巻いている毛細血管が切れて、 血が混じったものです。 肉斑は、たまごを作っている途中、 新陳代謝で卵管組成の一部が 剥がれ落ちたもので、
どちらも 食べて有害なものではありません。 さくらたまごは非常に少ない鶏種です。
たまごの上手な割り方は? 平らなところで割りましょう。 割り方によって、 殻が卵黄膜を傷つける恐れがあります。 気をつけて下さい。
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主たるエサがとうもろこしやマイロです。ポストハーベスト農薬、スターリンクなど遺伝子組換えの問題があります。植物性油カスは、n-ヘキサン抽出大豆油カス、菜種カス、グルテンミール、米ぬか油カスなどですが、 ポストハーベスト農薬、遺伝子組換えのほか、n-ヘキサン抽出などによる精神病、がん、心臓病の問題があります。 動物性飼料としてチキンミール、フェザーミール、ミートボーンミール、骨粉、血粉(エサ、飼い方、添加物など問題)、魚粉(酸化防止剤などの添加物)が使われています。闇取引されている狂牛病が問題の動物性飼料も心配です。 その他、動物性油脂、炭酸カルシウム、リン酸カルシウムなどを添加しています。 このように、ポストハーベスト農薬や成長ホルモン、黄体ホルモン、卵黄着色剤、鶏糞防虫のための合成抗菌剤、抗酸化剤、合成アミノ酸、合成ビタミンなど飼料添加物だらけの配合飼料なのです。 また飼育環境は、ケージの列を数段にも重ね、エサは、この配合飼料を自動的に給与しているのです。狭いケージ内には2〜3羽が押し込められて、身動きできないストレス状態で、ひたすら玉子を産まされています。いつも悪臭立ち込める中で、健康な鶏になるわけはありません。そして、不衛生やストレスによって起こる病気は、ワクチンや抗生物質、ニトロフラン剤、抗コクシ剤、サルファ剤など動物医薬品を使って対処するのです。当然、サルモネラ菌の潜在的危険性を、いつも抱えていることになります。出荷に際しては、同時にきれいに見せるために合成洗剤を使って洗卵し、本来あるたまごの保護バリアー(クチクラ層)を除去してしまい、腐りやすく、中毒になりやすいたまごを作っています。
(文責:西川栄郎)
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