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八代イ草で温暖化防止 氷川町の生産者ら「グリーン電力証書」取得
オルター通信1040号 記事
 有機農業やイ草振興に取り組む八代郡氷川町の生産者グループ「水の子会」(上村茂則代表、40人)が、地球温暖化防止に役立つ「グリーン電力証書」を取得した「い製品」を発売した。製品化で発生した二酸化炭素(CO2)を、バイオマスを使ったグリーン電力の支援でオフセット(相殺)したのが特徴。
 CO2排出ゼロ″の地球に優しい製品としてアピール。安全で高品質な八代産イ草のてこ入れにも一役買う取り組み。
 日本では流通する電力が火力などの通常の電力か、風力や太陽光、バイオマスなどの自然エネルギーから得られたグリーン電力かは区別されていない。そこでCO2を削減したい人は、自然エネルギー発電に資金が回る「グリーン電力証書」を購入し、自分たちが使用した電力をグリーン電力に置き換える仕組み。
 水の子会は、重油を使ったイ草の乾燥で発生する年間平均約13tのCO2をグリーン電力に置き換えた。相殺するために必要なグリーン電力は3万5000キロワット時分で、同証書を専門に扱う東京都の会社から約20万円で購入した。資金は、鹿児島県さつま町の鶏ふん燃焼ボイラー発電施設の支援に使われるという。
 こうして作ったい製品は、ござや座布団、ヨガ用マットなどいろいろ。生協や自然食品の店などを通じて販売する。
 水の子会が最も多く製品を納めている会員制宅配販売会社「らでぃっしゅぼーや」(本社・東京)は「環境保護に意識が高い会員が多く、セールスポイントになる」と太鼓判を押している。
 上村代表(59)は「い製品は体に優しいだけに、製造過程も地球温暖化防止に配慮した。付加価値を持たせ、国産を圧迫する中国製品に差を付けたい」と話している。

 (久間孝志)
 (熊本日日新聞 平成20年6月12日より転載)


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