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2008年6月4日、科学ジャーナリスト渡辺雄二氏をお招きして、「ヤマザキパンは なぜカビないか」というテーマで講演会を持った。その主な内容は下記のようなものであった。
1.1976年、旧厚生省が臭素酸カリウムに変異原性(遺伝子に傷をつける毒性)がある、と発表。
2.1980年、大手パン業界、臭素酸カリウムの使用を自粛し、中小メーカーもそれにならった。
3.1992年、WHO(世界保健機関)とFAO(国連食料農業機関)の合同食品添加物専門家会議が、「臭素酸カリウムを小麦粉改良剤として使用するのは不適当」と結論を出した。しかし、厚生省はパンメーカーに自粛を求めるだけで、完全禁止をしなかった。
4.山崎製パンは臭素酸カリウムの残留が0.5ppb以下であることを確認する技術を開発して、2004年6月、国産小麦の食パンなどに、臭素酸カリウムを使った。
5.ラットに臭素酸カリウムを混ぜた飲料水の投与実験で発ガン性が判明。投与実験は、普通0.1%から5%程度で行なうが、0.025%(250ppm)という低濃度で、腎臓腫瘍・腹膜中皮腫(ガン)になった。
6.この後、渡辺氏自身が実験された山崎パンでのカビ発生の実験結果等の報告を受けた。
7.質疑の時間に、当日出席された山崎製パン・中央研究所第一研究室次長・細谷誠生氏が会場から発言。「自社の検査では、5000件のパンを調べても臭素酸カリウムは残留していない」等 反論。
当日は、渡辺雄二氏から臭素酸カリウム以外の食品添加物についても学習する予定であったので、その続きは、後日もつこととし、7月23日に決定した。以下はその案内文である。
日 時/2008年7月23日(水) 13時30分〜16時30分
場 所/ひょうごボランタリプラザ。セミナー室(神戸クリスタルタワー6階) 神戸市中央区東川崎町1−1−3(JR神戸駅下車徒歩南東へ3分)(Tel078-360-8845)
テーマ/「パンに添加される臭素酸カリウムの安全性と必要性について」
出席者/ 科学ジャーナリスト 渡辺雄二氏 山崎製パン 中央研究所 次長・細谷誠生(ホソヤセイオ)氏 (製パン技術) 山崎製パン 中央研究所 次長・日俣克一(ヒマタカツイチ)氏 (分析技術) 山崎製パン 食品安全衛生管理本部・渡部信一(ワタナベシンイチ)氏 (衛生・表示) 製パンメーカー、販売店、スーパー他
内 容/ 1.13時35分〜14時10分… 製パン技術、分析技術、衛生・表示について山崎製パンの3氏からパワーポイントで10分ずつ説明。
2.14時10分〜40分… それに対する渡辺雄二氏の意見 3.14時40分〜16時20分 参加者を交えて討議。 臭素酸カリウム不使用のパンメーカーの意見・販売店の意見 臭素酸カリウムの安全性と必要性、表示の仕方について 海外での使用状況・表示等々。 4.まとめ 【参加費】700円(資料代込み) 【定員】60名 【問合わせ先】森妙子(Tel & Fax 078-917-8216)
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