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キャンドルナイトはミツロウキャンドルの温かい光で
カタログ“2008年5月4週号”
キャンドルナイトはミツロウキャンドルの温かい光で
ハチミツの香りが漂う温かいオレンジ色の灯り。
1個の小さいティーライトキャンドルで6〜7時間燃焼します。



●キャンドルナイトとは

 毎年夏至と冬至に、夜8時から10時の2時間、電気を消してスローな夜を楽しむ「100万人のキャンドルナイト」が行なわれています。
 2001年、ブッシュ政権のエネルギー政策に抗議したカナダ発の自主停電運動Voluntary Blackout Movementが起源です。それに呼応して日本でも環境NGOが「暗闇カフェ」を行ないました。2002年、大地を守る会が「キャンドルナイト」と命名して、「キャンドルの灯りのもと、豊かな時間を過ごそう」と、より生活に密着した形で呼びかけました。オルターも呼びかけ団体に参加しています。
 そのキャンドルナイトで、古代からキャンドルの女王と呼ばれてきたミツロウキャンドルが大活躍しています。ミツロウキャンドルは、ハチミツの甘い香りが漂う夕日のように温かいオレンジの灯りで、灯したときに「ほんとうの時間の流れ」を感じ、心が穏やかに静まり、部屋がいつもとは違う不思議な空間に生まれ変わります。


●高い品質のミツロウキャンドル

 オーストラリア産のミツロウは世界中で最も高品質なワックスの1つです。その品質の高さは主としてミツバチ達が集うユーカリの木と関係があると言われています。オーストラリアはミツバチの伝染病であるバロア病に侵されていない、商業用ミツバチの生産国です。他の国ではバロア病の元となる害虫を薬品でいぶしますが、オーストラリアではその必要がないのです。
 そのオーストラリアにあって、ノーザンライト社のミツロウは特にピュア。1個の小さなティーライトキャンドルで6〜7時間も燃焼する高品質の理由は、2つあります。
 1つは、主なミツロウ採取地であるオーストラリア東海岸の自然環境です。一年中気候が温暖なので、ミツロウが固まる前に取り出せます。一度固まったミツロウから混じっているプロポリスや汚れを取り除くのは困難なのです。もう1つの理由は、ノーザンライト社の創設者ジェフリー・ギブスさんの「ピュア」であることへのこだわりです。ピュアなミツロウを採取するために養蜂職人を自らトレーニングしています。独自開発した7層のフィルターで濾過し、時間をかけてガラス張りの場所で日光に晒すサンベーキングという工程を加えるため、色がきれいな薄いクリーム色に仕上がっています。


●ミツバチの世界を守って、環境保護に

 巣作りの時期になると、ミツバチは巣箱のふたの裏、巣板と巣板の間、巣箱の隙間など色々なところへ巣を作ります。そのまま放っておくと巣の健全な状態が保てなくなります。そこで養蜂職人は余分なところに作られた巣=ミツロウを丁寧に取り除きます。まだ作られて間もないこのミツロウは、美しくピュアです。
 このやり方でミツロウを採ることは、ミツバチにとっても、ミツロウを頂く人間にとっても、とてもいい状態を作り出すことができます。ミツバチから何も奪わず、そればかりか巣箱が健全に保たれる。それがジェフリーさんがミツロウに興味を持った理由のひとつです。
 ジェフリーさんは若い頃、大学進学か芸術学校に行くか悩んだ末、旅に出ました。その途中で養蜂職人たちのキャラバンに出会い、以来20年以上養蜂職人として自然の中で暮らしてきました。やがて、ミツロウキャンドルのことが書かれた1冊の古文書にインスピレーションを受け、古代から受け継がれてきた炎、ミツロウキャンドル作りを心に決めたのです。
 ジェフリーさんはミツロウキャンドル作りにパラフィン、プラスチック、化学物質入り接着剤やインク、化学燃料などを一切使いません。また。パッケージにはリサイクルペーパー、印刷には大豆インクを使っています。工場でも太陽熱の利用、屋根に雨水利用のスプリンクラーなど、自然との共生も心がけています。
 ノーザンライト社のミツロウキャンドルのオルターへのご紹介は、それを取り扱うワイルドツリー社の平賀裕子さんです。オーストラリアに住む友人からジェフリーさんを紹介され、その妥協のない姿勢に感銘を受け、日本に伝えたいと輸入を始められたのです。


ノーザンライト社の「ミツロウキャンドル」
工夫@
ミツロウの純度を高めること。不純物があれば燃焼は安定しません。化学的な方法で不純物を除けば、ミツロウの良さも損なわれます。

工夫A
マカダミアナッツとホホバオイルを合わせて3%配合しています。ミツロウは酸化しにくいので、植物オイルを混ぜることで酸化燃焼をすすめています。

工夫B
圧力をかけてミツロウをぎっしりと詰めています。ほんの20gのミツロウで6〜7時間も使えるキャンドルは世界中どこを探してもありません。

工夫C
ティーライト用に設計されたブリキ容器にも工夫があります。その中で一滴も残らずきれいに燃え尽きます。もちろんブリキ容器は使い捨てではなく、芯のホルダーを取り除いて新しいティーライトを入れます。


●原料
ミツロウ(豪州産)、マカダミアナッツオイル(豪州産)、ホホバオイル(豪州産)、灯芯(コットン)
※灯芯の原料のコットンは漂白されています。そのためブラックライトで光ります。灯芯の漂白は完全燃焼のために不可欠で、現在の灯芯が長年の試行錯誤の結果ベストであるので使用していますが、漂白を施さず完全燃焼できる灯芯を調査・依頼し続けており、もしそれができれば切り替える予定です。ただし、灯芯への燃焼安定剤、鉛などの使用はありません。

●製造工程
@ミツロウをフィルターにて濾過 
A成形 
B灯芯を入れる


市販のロウソクの問題点
 キャンドルは、その燃焼した排ガス成分を経気道吸収、経皮吸収で体内に吸収することになるので、原材料に注意が必要です。市販のロウソクの原料はほとんどが石油系パラフィンです。精製のされ方によっては毒性の強いものがあります。ロウソクを灯しているときに嫌な匂いがしたり頭が痛くなったりするのはそのためです。畜産屠体工場から出る動物性脂肪や、松、ヤシの油も使われています。その他プラスチック、化学燃料、合成着色料などの添加もあります。しかし食品と違って表示の義務はありません。
 ミツロウキャンドルと称して売られているものの中にも、上記のような原料を混ぜているもものもあります。


―文責 西川栄郎(オルター代表)―


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