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評判のほうじ茶があります 竹内茶園
カタログ“2001年7月2週”
  「竹内茶園」の竹内秀興さんのお茶畑のすぐとなりには、太安万侶の墓があります。竹内さんのおじさんが1978年に発見し、実在説に疑問のあった古事記の編纂者の実在が証明されたのです。
 奈良市此瀬町は旧田原村で大和茶の産地、もっともこの地域の茶は宇治茶として販売されています。
 竹内さんは90アールの自園栽培のお茶を製茶されていました。そして1965年より、ほうじ茶作りを始められていました。苦労を重ねて、おいしいほうじ茶が作れるようになって、近所の人が各自のお茶を持ち込んでほうじ茶に加工してもらうようになっていました。こうして評判となっていたほうじ茶に「奈良よつ葉牛乳を飲む会」の清水章子さんが出会ったことから、1990年より無農薬栽培にチャレンジされたのです。1992年からやはり清水さんの働きかけで、ほうじ茶の技術を生かした麦茶作りを始めて、前回のカタログで御紹介した、井村さんの大麦を使った麦茶作りにつながったのです。
茶園を背景に竹内秀興さん
「竹内茶園」のお茶
◆茶畑の栽培 
 自園栽培です。栽培品種はほとんどがヤブキタ種。オクミドリ種も少しあります。
◆無農薬 
 1990年より無農薬に取りくまれています。1年目は畑の1/3で、2年目は1/2で、という風にして、現在は全く農薬は使わなくなりました。虫が出るようなときは、備長炭の木酢液を使ってきました。ただし、木酢液をかけた茶は1番茶にはしません。今年は、その木酢液も使っていません。
◆肥料
 春と秋に、圧搾絞りのナタネ粕を使っておられます。この冬には鶏糞(近くの農家)も使ってみました。
 春先には、化成肥料を少し含む有機肥料も使われています。
 大変よい土になっており、化学肥料は全く不要であること、他の肥料も少量化の方向とより安全なものへ切り替えるという約束を今回、オルターとの出会いの中でしていただきました。今後さらにおいしいお茶になると期待しています。
◆製茶方法…自家製茶です。
 茶摘み
  ↓
 カゴに入れ(冷却空気)
  ↓
 蒸気をかけて茶葉の発酵をとめたあと
  ↓
 粗揉み
  ↓
 中揉み
  ↓
 細揉み
  ↓
 乾燥して仕上げています。
 
 ほうじ茶を作る場合は中に硅砂を使った砂釜(鉄製)と鉄板のみの鉄釜とを使います。鉄釜は味よく、砂釜は香りがよいので、両者をブレンドします。



●煎茶(1番茶の煎茶) 
 5月後半に摘む1番茶で、製茶して煎茶を作っています。



煎茶(1番茶の煎茶) 
●番茶
 新茶。1番茶を摘んだあと、7月頃に2番茶を刈るために、「えんならし」といって樹勢をよくして2番茶を出やすくするために数センチメートル古葉を刈込みます。この茶葉から製茶したものが竹内茶園の番茶です。





●かりがね
 茶の品種「オクミドリ」の煎茶を作る際に出るくき茶をかりがねといいます。新芽のついている木茎はおいしいと大変重宝されています。




●玄米茶
 一番茶の煎茶と自園栽培の低農薬の玄米(除草剤1回使用)を炒ったものとをブレンドしています。
番茶
かりがね茶
●特製ほうじ茶
 一番茶煎茶ほうじ茶です。大変ぜいたくではありますが、一番茶の煎茶をほうじています。ただし、新茶の季節に残った前年の低温貯蔵していた煎茶を使います。とても香りがよいのです。



●ほうじ茶
 上記番茶をほうじた番茶ほうじ茶です。



特製ほうじ茶
ほうじ茶
●ほうじ粉茶
 上記番茶の粉末をほうじています。茶がゆ用として、好んで使われています。





●ほうじ番茶
 2番茶を刈ったあと、秋に3番茶がとれます。この3番茶を茶葉のまま蒸気で蒸して、葉の形のままで乾燥させたものをほうじます。宇治風の伝統のほうじ茶で、病人や赤ちゃん用として好まれます。



   ―文責 西川栄郎―



ほうじ粉茶
ほうじ番茶
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