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安全な家庭用消臭剤シュッシュくん
カタログ‘2010年3月4週号’
人やペットにやさしい消臭剤。何回も使えて経済的です。


◆市販の消臭剤にご用心 
 「お出かけ前に、お掃除仕上げに、お休み前に、布にしゅしゅっと...」というテレビコマーシャルが、数年前から派手に流れています。においや雑菌を極端に嫌う抗菌的な世情もあってか、この種の家庭用消臭剤が飛ぶように売れているそうです。
 しかし、市販されている消臭剤には界面活性剤などの有害化学薬品が使われています。いくら食べものの安全性に気をつかっていても、室内に自ら化学物質をまき散らしたのでは、その努力も台無しです。
 また、市販の消臭剤の作用メカニズムは、におい物質を別のにおい物質でマスキング=覆い隠すだけのものが一般的で、においの元を断つものではないので、くり返し習慣的にスプレーすることになります。だからこそ飛ぶように売れているのでしょうが、化学物質過敏症などに発展する危険性があることをメーカーはどのように考えているのでしょうか。
 また抗菌物質をむやみやたらと使用することについても、悪さをしない菌まで皆殺しにし、かえってそれらの菌と適切な接触の機会を減らし、免疫を低下させてしまう心配もあります。行き過ぎた抗菌思想も要注意です。

◆シナジーウォーターの改良版
 (有)グローブの北邨徹社長は、国立大学法人鳥取大学農学部附属動物病院の岡本芳晴教授と研究協力し、人やペットのいる場所で使用しても安全な消臭・抗菌剤を開発しました。エスケイ企画・川崎真治代表との共同開発による除崩壊型抗菌セラミックの入ったボトルに水道水を入れるだけで、光触媒効果のある二酸化チタンを含む「高濃度銀イオン・アルカリ水」が生成され、優れた消臭・除菌・抗菌効果を発揮します。「食べもの百科」P298でご紹介したオーエスユー(株)のシナジーウォーターをさらにパワーアップした新製品です。
 セラミックから有効成分が効率よく溶け出すように、徐々に崩壊させる仕組みの除崩壊型のセラミックを開発しています。メーカーとしては水道水を30回まで入れて使えるという説明にしていますが、実際にはもっと多く使えます。シナジーウォーターのAg+濃度40ppb前後に比べて、はるかに高濃度の1000ppb前後が確認されています。ただしAgイオンは口に入った場合必ずしも安全とはいえませんので、口に入るようなものへの使用はおすすめしません。
 オルターへのご紹介は、活性水器ハイパーネオの生産者・JCSの原田智晴さんからです。


(有)グローブの消臭剤 シュッシュくん
■原料
銀イオン系セラミック、粘土(化粧品原料規格・食品添加物)、二酸化チタン

■製造工程
水溶液中で徐々に崩壊するよう工夫したセラミックに焼成加工しています。特許製法です。

@各原料混練
A成型(プレス機)
B乾燥(乾燥炉にて低温乾燥)
C焼成(高温炉)

■効果
・臭効果・・・犬を使った臭気実験で消臭効果を確認
 (鳥取大学農学部附属動物病院)
・抗菌効果・・・大腸菌、黄色ブドウ球菌、緑膿菌に効果を認めている。犬の外耳炎に対する効果
 (鳥取大学農学部附属動物病院)
・ラジカル発生・・・光照射でラジカルが生成することを確認
 (北海道大学測定)

■用途
ペットの部屋や布製品(寝床など)、トイレなどに付着したにおいの消臭。介護現場での活用。家庭ではテーブル、冷蔵庫内をはじめ、生ごみ、カビ、汗のにおいのする衣類、自動車内、洗濯物、靴、スポーツ関連用品、トイレなどの抗菌・除菌・消臭に役立ちます。優れた抗菌・除菌効果により菌を原因とするにおいには特に効果的です。

■ご使用の前に
水道水(約300cc)を除崩壊型抗菌セラミックスの入ったスプレーボトルに入れると、約12時間後には「高濃度銀イオン・アルカリ水」が生成され、使用可能となります。その後、同様にして約30回程度繰り返し使用可能です。使用可能期間に関してメーカーは「水を入れて使用を開始してから約3ヶ月」といっていますが、実際にはもっと長期に使えます(ただし銀イオン濃度はかなり低下します)。効率的な使用をお考えの場合、ボトルに適量の生成水を残しておき、水道水を適宜追加すれば、使用可能となるまでの所要時間が短縮されます。

■除崩壊型抗菌セラミックスの取り扱い
スプレーのチューブ先端に除崩壊型抗菌セラミックスがセットしてありますが、触媒ですので慎重に取り扱ってください。使用中にセラミックスがチューブから離れた場合でも効果に全く問題はありません。継続してそのまま使用できます。また、使用済みのセラミックスは植木鉢の底石などと混ぜて使えば雑菌の繁殖防止に効果があります。

■注意事項
@OA機器や電化製品など水分を嫌う場所へはスプレーしないでください。
A高級な家具・皮革・衣料品などへの使用はお控えください。
Bシミなどの心配のあるものには、あらかじめ目立たない部分で試してからご使用ください。
C危険品ではありませんが、小さな子供の手の届かないところに保管してください。
D目に入った場合はきれいな水で洗い流してください。
E飲料水として使用しないでください。


市販の消臭剤の問題点
 よくテレビコマーシャルに出ている製品「ファブリーズ」の製品容器の表示には「トウモロコシ由来成分、有機酸、香料」と記しています。一見安全そうなイメージだけを与えようとしているものの、その実態はたいへん有害なものだと思われます。
表示をわざとあいまいにしているだけはでなく、メーカーに問い合わせをしても成分の情報は公表しません。トウモロコシ由来成分とは還元糖類サイクロデキストリンで、ほとんど役立たない消臭成分です。遺伝子組み換え作物由来です。この有機酸とは毒性の強い逆性石けん、第4級アンモニウム塩系の成分、例えば塩化ベンザルコニウムと推測される除菌成分です。
 香料はにおいのマスキング剤です。マスキング目的の成分、香料はそれ自体に毒性のあるものが多くあります。これらの有害成分の入ったものを室内でスプレーし、細かいミストになって肺に吸収するような形での使用は厳に避けるべきことです。ファブリーズ以外のメーカーの消臭剤もこれと似たり寄ったりで、有害な両性界面活性剤や第4級アンモニウム塩が主成分で、エタノールやフラボノイド、トレハロース、茶葉エキスなど一見安全そうなダミーの添加を謳っています。しかし、いずれにせよ本来室内でまくようなものではありません。においが気になるからといって有害な化学物質を室内にまき散らすのは、むしろシックハウスの原因物質をまくことになるので、あまり賢明だとはいえません。
 また、シュッシュくんを含めてAgイオンを利用する安全なタイプのものであっても、銀イオンは60mg以上体内に入ると中毒症状を呈するものですので、口に入るようなものへのスプレーはおすすめできません。



―文責 西川栄郎(オルター代表)―


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