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貴重な国産のアボカド
カタログ2009年10月3週号
国産はたいへん貴重。完熟でお届けできますので、クリーミーでおいしいです。
●輸入品よりおいしくクリーミー
 和歌山県海南市にある橋爪農園の橋爪道夫さんは、国内ではたいへん珍しいアボカドを、しかも無農薬(オルター基準◆)で作っています。アボカドは亜熱帯の果樹ですが、温暖化の影響か暖冬で、和歌山県でも栽培できるようになってきました。
 輸入のアボカドはポストハーベスト農薬が危険なだけではなく、早穫りして輸入されていますのでたいへん当たり外れが多く、輸入した半数は腐ってしまうために食べられずに捨てられています。熟していない固いものや熟しすぎてえぐみや苦味が出たものを食べた人は、こんなまずいものはないと思っているかもしれません。そんな輸入品と比べれば、橋爪さんのアボカドは国内で完熟させることができますので、きめ細かく鮮度もよく、クリーミーな甘さが評判です。

●森のバターと呼ばれる果実
 アボカドは中南米を原産地とするクスノキ科の高木になる果実で、主に生食します。果実には脂質が約2割も含まれ「森のバター」と呼ばれるほどです。果肉を刺身のようにワサビ醤油で食べると、まるでマグロのトロと間違うような食感で、まさに魚肉です。アメリカの寿司屋が「カリフォルニアロール」として登場させて以来、その人気が広がりました。
 脂質は多いのですが、脂質の大半はリノール酸、オレイン酸などの不飽和脂肪酸でヘルシーです。アボカドは健康によいとよくテレビで紹介されます。夏には体力増強、冬は乾燥肌対策。若返りのビタミンと呼ばれるビタミンEを豊富に含み、血行促進、動脈硬化の予防によいとされています。ただしアボカド1個(250g)でカロリーが327kcalあり、ご飯約1.4膳分ありますので、食べすぎには要注意です。

●2年に1回しか穫れません
 橋爪さんの本業はキュウリの水耕栽培です。そのかたわらアボカドやホワイトサポテ、みかん作りなどをしています。アボカドは和歌山県果樹園芸試験所の米本仁巳先生から提供を受けた耐寒性の台木に「ハス」や「ベーコン」を接ぎ木し、20年かけて育てたものです。国内では沖縄でわずかに栽培されているくらいで、他には生産者はほとんどいません。
 橋爪さんがアボカド栽培をするようになったきっかけは、その米本仁巳先生に勧められたことからでした。橋爪さんの近くでも耕作を放棄した廃園が増えています。その廃園対策として苗木を植えています。
 オルターとの出会いは、エルダーの藤本千鶴さんがインターネットで購入していたのがきっかけです。オルターとして2008年2月からアボカドの取り組みを始めていましたが、昨年は全くの不作で実現しませんでした。今年は豊作で台風さえ来なければお届けが可能です。橋爪さんは「アボカドは2年に1回しか穫れない」とおっしゃっています。


 
橋爪農園のアボカド
■品種
  ・ベーコン(早稲品種) 
     果実が大きめで果皮はつるんとした感じ。味は淡白で料理に使いやすい。

  ・ハス(晩生品種)
     ベーコンより小ぶりで果皮はざらざらごつごつした感じ。
     輸入品はこの品種が多い。味は濃厚で木におけばおくほど脂肪が溜まり、
     より濃厚な味になります。

■栽培
  適地はみかんと一緒で水はけのよい暖かい斜面。台風にはたいへん弱い。

■防除
  天然植物オイル「ニームオイル」を使用。化学農薬を使いません。
  ただし残念ながら除草剤を畔や隣地に使っています。木の周りには使っていません。
  そのためアボカドの安全性レベルは実質オルター基準☆☆☆ですが、評価は◆ となります。

■肥料
  みかん用なかみね配合2号を使用。植物油粕、魚粉、骨粉質類、塩化加里、尿素、動物かす粉砕を含んでいます。
  ※オルター注:有機肥料が主体ですが、塩化加里と尿素は化学肥料に属します。ただし混合比は10%以下です。

■出荷時期
  ベーコンは10月中旬から11月上旬。ハスは12月初旬。本数が少ないので 収量はまだ限定的です。

■食べ方
  ベーコンはそっと触ってちょっと柔らかく感じたら食べ頃。熟してもあまり変 化は見られません。ハスは果皮が黒っぽく変色してきたら食べ頃です。食べ頃に なったアボカドは室温が高ければ2〜3日でまずくなってしまうので、数日なら 冷蔵庫保存がおすすめです。皮は簡単にとれます。種は包丁でえぐってとります 。生食がおすすめです。

刺身        ・・・ワサビ醤油で食べるのが一般的。
カリフォリニアロール・・お好みの具と合わせてマヨネーズ風味の海苔巻きに。
アボカドジュース ・・・アボカド半分、牛乳、砂糖を入れてミキサーにかけるだけ。
サラダ       ・・・脂肪を多く含みますので、他の油分を使わずにすみます。


注文された方へのお願い
 アボカドを食べたあとの「種」をお返し下さい。橋爪農園では苗木を育てていますので必要です。種は洗って乾燥してからオルターまでご返却下さい。家庭で作られても、観賞用には育ちますが実は穫れません。

種をとる際に多少刃物の傷がついてもかまいません。



―文責 西川栄郎(オルター代表)―


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