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生命力(いのち)ある土 自然生態系耕土農業
カタログ2011年7月4週号
無農薬であることはもちろん、
硝酸態窒素も安心のおいしい野菜。


◆「ホタッテオイテモヨカ」
 NPO法人 百匠倶楽部ネット 理事長・後藤清人さんは、サンカイ化成(静岡県)が世界中から集めた520種の好気性微生物と、植物原料である米ぬか、フスマ、クズ大豆、おから、お茶ガラ、モミガラ、そばガラなどとで作った「ぼかし肥料」を使って、自然農法や自然農業レベルの無農薬・無化学肥料栽培を実現し、かつ、一般の有機農業者が陥りがちな過剰有機物投入による硝酸態窒素の問題もクリアした、安全で、おいしく、日持ちがして栄養バランスが整っている、たいへん高品質ですばらしい野菜や果物を栽培する技術「自然生態系耕土農業」を確立されました。
 この農法の特徴は、ちゃんとしたぼかし肥料さえ作れば、有機農業を志して、2〜3年目の駆け出しの農家でも「ホタッテオイテモヨカ」というくらい簡単に達人の域に達した農業ができることで、誰もが取り組め、量産も可能になり、何十年も苦労して一部の達人にしかできなかった自然農法や自然農業ではなく、普遍性をもった技術だということです。

◆肥料と考えないぼかし 
 自然生態系耕土農業で使用される「ぼかし肥料」の役割は、作物に対する窒素・リン酸・カリのような栄養分・肥料とは考えず、微生物のすみ家であり、エサと考え、かつ、作物に対する病原菌や硝酸態窒素、土壌中の残留農薬を分解するものと考えています。植物の生態生理をよく理解し、安全でおいしい野菜をつくることのできる技術体系だと私は高く評価しています。

◆ハイクリーンΣ(シグマ)との運命的出会い
 現在84歳の後藤清人さんは、1966年から45年間、農薬・化学肥料・畜産堆肥を使わず農業を続けてきました。その間、世界救世教の岡田茂吉盟主が提唱した自然農法や、韓国の自然農業協会会長・趙漢珪(チョー・ハンギュ)さんが提唱する「自然農業」も学んできました。そしてサンカイ化成の先代社長・中川充さんが開発したハイクリーン煤iシグマ)に出会い、それの農業分野への応用を試みたことが、今日の自然生態系耕土農業の成功の糸口となりました。
 サンカイ化成のハイクリーン狽ヘ、今から30年も前に世界中から集めた520種もの天然好気性微生物群で、主たるものは北欧のラップランド地方の氷河を砕いて、その中(地下20m〜40mくらい)の岩盤のコケのようなものを3人編成60チームで20年かけて採取したものです。
 ハイクリーン狽ヘ安全な微生物資材で、二次公害の心配のないもので、本来は各種廃棄物中に含まれる油脂・石油・リグニン・セルロース・タンパク質・ペクチン・リン・窒素など各種化学薬品・合成洗剤・堆積された有機廃物・ヘドロなどを酸化分解して、水・炭酸ガス、および無機物へと処理する好気性バクテリアとして開発されていたもので、スペースシャトルでも脱臭・殺菌目的で使用されているものです。

◆硝酸態窒素対策がバッチリ
 後藤さんの率いる、NPO法人 百匠倶楽部ネットは2004年から活動を始め、熊本・長崎・大分・宮崎・徳島・広島・青森などを中心に、全国に約80名の農家が参加しています。
 事務局長・佐藤正人さんは、農水省の中で自然環境農業を提案していた敏腕の、元・農水省官僚で、農水省を2003年に辞めました。後藤さんが指導した巨峰栽培農家でたわわに実をつけていたのを見て、きっと表作でよく出来ているのだろうと思っていたら、その翌年も同じようによく実ったのに驚かされたのが、後藤さんとの出会いだったそうです。
 NPO法人 百匠倶楽部ネットでは、野菜の残留農薬(ポジティブリスト制度残留農薬基準値対象全農薬)、栄養分析、硝酸態窒素濃度を測定し、その結果を公表しています。公的機関ではない、民間企業が農作物のデータ分析をしているところは極めて珍しいことです。
 硝酸態窒素の測定を始めたきっかけは、アメリカで裏ごししたホウレン草を離乳食として与えられた赤ん坊が、亜硝酸態窒素によって真っ青になり、30分もしないうちにブルーベビー症(メトヘモグロビン血症)で死亡した事件でした。
 NPO法人 百匠倶楽部ネットの野菜の硝酸態窒素測定値は、ほとんどがオルターが推奨する1000ppm以下と、たいへん優秀です。
 オルターへの紹介は「らでぃっしゅぼーや」の元・代表、現・エフティピーエス(株)社長の徳江倫明さんです。東日本大震災の原発事故による放射能汚染のため企画を休止している産地の代替として紹介されました。


NPO法人 百匠倶楽部ネットの自然生態系耕土農業 農作物
■生産者(日本各地において下記のグループ単位で活動しています)
熊本支援センター・・・後藤清人さんら5名
熊本支援センター玉名グループ・・・中野尾 晃さんら4名
熊本支援センター西原グループ・・・米口孝さんら4名
農事組合法人 百笑会(長崎県)・・・中尾義則さんら17名
農事組合法人 阿波百匠会(徳島県)・・・鳥海典昭さんら7名
農事組合法人 神の瀬工房(広島県)・・・中原健二さんら5名
東北百匠倶楽部ネット(青森県)・・・澤口和洋さんら5名

■栽培方法
サンカイ化成の好気性微生物(520種)資材「ハイクリーン煤vと、米ぬか、フスマ、クズ大豆、おから、お茶ガラ、モミガラ、そばガラなどの、植物性の原料とで作った「ぼかし肥料」を使った無農薬・無化学肥料栽培。
「ぼかし」には、その他、天恵緑汁(安全な食べもの百科P.63参照)、竹酢、ゼオライト、自然塩、にがり、黄圭土なども使用しています。



―文責 西川栄郎(オルター代表)―


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