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NPO法人 子どもたちの自立を支援するネットワーク(申請中) のいえプロジェクト ご報告1
オルター通信1215号 記事
文責 NPO法人子ども達の自立を支援するネットワーク(申請中)理事長 山本朝子

ご支援ありがとうございます。
ムトー「のいえ」は10月1日に開所しました。
開所式では、地区の民生委員さんをはじめ、近隣の方々で「のいえ」の運営委員を引き受けてくださった方々、そのご家族、そして要として福祉を主導してくださっている茗荷村の方々も出席され、ささやかながら、温かな集まりをもちました。
開所と同時期ぐらいに二歳半と一歳半の男の子の兄弟が正式に措置されてきました。(措置とは行政から正式に子どもを預かることです)ファミリーホームの定員は6人までで、後4名も既に内定しています。小学校3年と4歳の男の子の兄弟、中学三年生の男の子、近くの高校に通う高校生の女の子です。幼い兄弟に続き、ムトーのいえは年内にもすぐに満員になります。
運営委員のみなさん、近隣の皆さん曰く、「私たちの地区全体で育てていくから、安心して。小学校のPTAや地区の子ども会にも繋いでいくわね。でも、朝子先生、毎月見に来ないとだめよ!私たちの思いを情報として発信してほしいのよ。」みなさん、口をそろえておっしゃってくださいました。12月18日クリスマス会をやろうと約束しています。私の「発芽モード調理」もご所望により披露する約束です。
まさしく、5月に思い立ち、10月開所。何もないところからはじめた場合の最短の仕事であったと思います。この子達が呼んだのですね。さぁ、ファミリーホームはまだまだ必要です。報道では決して見えてこない、たくさんの子どもの悲鳴が聞こえます。
実は、県や市の担当者は、親を亡くしている子どもは、既に親族里親が引き取り、施設で引き取るべき子どもはいない、大体、少子化に向かうのだから、児童養護施設そのものが創設される必要があるはずないと、言っていました。ところが、一人もいないどころか、開所したとたんに「6名のいえ」になったわけです。必要とあれば、民間の力で作るのみ。行政は、出来上がったところには篤い対応を行ってくれます。これこそ、額に汗する甲斐のある仕事です! 
次に、福島では渡辺仁子さん(田村市蓮笑庵・故画伯渡辺俊明先生未亡人)を中心に組織される「愛・ふくしま・光塾」をサポートし、塾に関連ある子どもさん達を隣接県の山形県、ゆうきの里(高畠や白鷹)に「ウイークエンドのいえ」を設定して、週末の疎開先として紹介することにしました。
山形県高畠町、白鷹町はネットワークとは懇意な「有機、無農薬栽培の優秀な農家」がいらっしゃる大切な場所ですね。福島県の隣接県ながら、生産物の放射能汚染レベルは同位体研究所での検査結果、1Bq/kgをクリアー(ND)するものです。
この地へ農業体験として子ども達を週末通わせるという活動に着手します。
地域のみなさんの御理解を深めながら継続的な活動となるよう努力したいと思います。
また、こちらは、養育の家となる「ファミリーホーム」を設立するという活動とは別個になりますが、福島の子ども達が少しでも放射線の害と立ち向かう免疫力を温存できるよう、食のサポート、環境整備のサポートをすることにもなりました。
福島には一刻たりとも子ども達をおいて置いてはいけないという、子ども達を疎開させる活動には心から賛同します。私のその活動の末端を担う者です。誠実な科学者が出す汚染を示す数字はどれもそれを裏付けるものではあります。
しかし、子ども達と共に福島から出ることがどうしてできない環境にある親もいます。それでも福島の地で頑張らざるを得ない立場である人達を責めることはできません。そんな子ども達にも暖かい「今できる支援」を行える団体でありたいと、心から願う次第です。
子ども達の自立を支援するネットワークは、当初の震災孤児、遺児を救うファミリーホームを設立する活動から、震災によって養育環境を失いつつある子ども達(失業による養育放棄、希望喪失によるネグレクト、心身症による家庭放棄など相当深刻な現状です)をも保護の対象に広げ、その活動は被災地にとどまらず日本全国で「のいえ」を作る形へと進化していくことになるでしょう。特に、福島では、今できることの最緊急課題として、放射線の害が生む家庭不和、養育不安、親たちの情緒不安定から来る子ども達の不幸を救うことを、実際の放射線による身体のダメージからの救済に加えて、手厚く行っていきたいと思っています。
みなさんの深い御理解をお願いしたいと思います。

※1月2週号OCR用紙にてお申し込みください。
「55000」 震災孤児自立支援金
1口=1000円

「4077」 リピートくん・震災孤児自立支援金
毎週1口=100円

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