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函館にあるニシザキ食品(株)は、先代からイカとっくりなども作ってきた、主としてイカを原料にして乾燥珍味を作っておられる会社です。ここの魅力は、なんと言っても近海ものの新鮮なイカを、水揚げされたその日のうちに塩と砂糖で一次加工し、製品化なさっていることです。一般的には安い輸入冷凍イカ、すなわち薬品使用のあるイカが使われているのとは際立っており、対照的なことです。(有)ネイチャーズ・ファイネストの岡野一英さんは、この良質な珍味を作っている会社に注目なさって、珍味ではまず難しいとされていた無添加を提案されました。そして、無添加のイカ珍味委託加工製品が完成したのです。 無添加のイカの珍味の完成を可能にした大きな理由は、キャリーオーバーの添加物のない新鮮なイカの存在と、カタログ2002年7月第3週でご紹介した「こんにちわ料理酒(蔵の素)」です。 |
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珍味ですので、お酒のあてに一般的に食べられるものですが、これらの乾燥イカ製品は子どもの歯を、よく噛むことで鍛えてくれますので、子どもの歯の発育にもよいものです。噛むことが大切といっても、一般の食品添加物だらけのガムやスルメはオススメできませんが、ニシザキ食品のこの無添加スルメならオススメです。 ニシザキ食品では先代が亡くなった後、奥様で二代目の社長西崎真佐子さんと、その娘さんで専務の西崎恵美子さんの女性パワーで、会社を守ってこられました。女性であることで、細かいところまで目が届くこと、ただの売りものとしての製品というだけでなく、自分も食べることのできる製品を作りたいという気持ちがあり、このような良質な製品作りにつながったとおっしゃっています。
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西崎真佐子社長(中央左)、西崎恵美子専務(中央右) |
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原料スルメイカ(真イカ)…6月〜1月に、スルメイカの本場函館で水揚げされる近海 ものの生イカ 砂糖……………………種子島甘蔗分蜜糖 カタログ2000年4月第1週表紙ご紹介 食塩……………………天塩 カタログ2000年4月第4週表紙ご紹介 こんにちわ料理酒……カタログ2002年7月第3週表紙ご紹介(蔵の素) 唐辛子…………………滋賀県産、(有)ヤマサン工業。「旨辛さきいか」のみ使用
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―製造工程― 原料の新鮮なイカから仕上げまでの一貫生産で、品質に責任がもてます。 @原料イカ 水揚げしたその日のうちに生処理。 A洗浄 魚洗機を使って、流水で洗浄。 Bボイル ボイル槽で60℃2分間ボイル処理。 C冷却 冷却槽で10℃以下10分間。 D一次調味、漬け込み 砂糖と食塩を加え、大型ミキサーで 一晩漬け込み、下味をつける。 E乾燥 温風乾燥機で45℃6時間。 F冷凍保管 冷凍庫-23℃、10日以上、味をなじませる。 G焙焼 ロースターで170℃5分間。 H伸展 ローラーにかけて引き伸ばす。 I引き裂き 裂き機で小さく裂く。 J選別 K仕上げ調味 ミキサーを使って砂糖、食塩、 こんにちわ料理酒で味を仕上げる。 L計量包装 包装はポリプロピレン製。 袋入りの品質保持剤は活性炭および シリカエタノールで安全です。 M金属探知 Nウェイトチェッカー
―賞味期限― 製造日より180日以上ですが、袋への印字は120日にしています。 ※イカの表面に白い粉がふくことがありますが、イカの成分のひとつ、タウリンですので品質上問題はありません。 |
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原料のイカに刺身で食べられるような新鮮なものを使うことは、通常ではまずありえません。安い中国や韓国などからの冷凍ものを使うのが一般的ですが、イカは酸化防止剤などの使用の一番心配な海産物の一つです。 使用する調味料はポストハーベスト農薬の心配な原料が使われていたり、食品添加物の使用が一般的なのです。味付けの主役は脳障害の心配のあるグルタミン酸ソーダーが使われています。 その他、防腐剤としてソルビン酸、醸造用アルコール、合成着色料、合成香料、pH調整剤(酢酸など)、脂肪酸グリセリンエステル、乳酸なども使われています。漂白することは違反とされていますが、その漂白が発覚しているケースもあります。
―文責 西川栄郎―
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