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別項目で説明したとおり、重曹には洗浄力があります。 さらに洗浄力を高めるために、重曹と炭酸ナトリウムの複塩とした 「セスキ炭酸ソーダ」は、絹、羊毛、木綿などの洗浄剤として使え、 このセスキ炭酸ソーダにケイ酸塩、クエン酸塩、過炭酸ナトリウムを配合した 「クリーン食器洗い機専用洗浄剤」は、食器洗い機用として使えます。
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地の塩社の食器洗い機専用洗浄剤: クリーン食器洗い機専用洗浄剤 |
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クリーン食器洗い専用洗浄剤
原材料 セスキ炭酸ソーダ、ケイ酸塩(メタケイ酸塩)、クエン酸ナトリウム、 過炭酸ナトリウム 使用量の目安 水1Lあたり約1.5g(添付のスプーン約1/3) 食器4〜5人分 (添付のスプーンすりきり1杯程度)
石けんも合成界面活性剤も含まないアルカリ剤主体のウェットタイプの洗浄剤です。主剤のセスキ炭酸ソーダは、昔から使われてきた炭酸塩や重曹の仲間で、洗剤の補助剤や入浴剤に使われています。無機物が主体なので、有機汚濁の原因にはなりません。洗浄力も優れており、機械部分への影響もありません。
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炭酸ナトリウムと重曹の複塩で、両者の中間的な性質を持っています。 水に溶けやすく、水溶液はpH9.8(1%、25℃)の弱アルカリを示します。 硬水軟化作用を持つ温和なアルカリ剤で、絹、羊毛、木綿などの 洗浄精錬用に用いられたり、浴剤や家庭用洗剤に配合されて 用いられています。 サラサラした結晶状で扱いやすく、長期間保存しても変質しません。
原材料 セスキ炭酸ソーダ (Na2CO3・NaHCO3・2H2O)
昔のように「汚れたら洗う」から、現在は、えてしてそれほど汚れてもいないのに「着たら洗う」ようなことが多いようです。洗濯技術がきちんとしていれば、毎度の洗濯に洗剤は必要ではないと考えられます。 これまでみてきたように、アルカリ類の水溶液は一定の洗浄力をもっていますから、石けんによる洗濯との併用は可能です。とくに温和なアルカリ剤であるセスキ炭酸ソーダは水に溶けやすく、長期間保存してもほとんど変質しないので大変使いやすいのです。 セスキ炭酸ソーダは、炭酸ナトリウムと重曹の複塩で、両者の中間的な性質をもち、絹、羊毛、木綿などの洗浄精錬用に使われたり、入浴剤や家庭用洗剤に配合されて用いられています(pHは炭酸ナトリウムが11.2、重曹が8.4、セスキ炭酸ソーダが9.8〈1%水溶液、24℃〉)。 アルカリ剤は通常の使用量では環境への負荷の小さい無機塩類ですから、洗濯に限らず、通常の洗浄に併用することによって、有機物である石けんや洗剤の使用量を大幅に減らすことができます。
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・衣類の予洗いに 油汚れの予洗いに。洗濯機の水30Lに大さじ山盛り1〜2杯のセスキ炭酸ソーダを入れて2〜3分予洗いした後、水を変えて本洗いします。つけ置きするとより効果的です。 ワイシャツのエリ、ソデ汚れに、水溶液をスプレーしてから洗うのも、効果があります。 ・軽い汚れの洗濯に 汗のついただけの衣類、少し着ただけの衣類、湯上りに使ったバスタオルなど、石けんで本格的に洗濯するほどでもないけれども汚れはついている、という程度の衣類を洗うのに最適です。洗濯機に大さじ山盛り2杯程度のセスキ炭酸ソーダを入れて洗濯します。すすぎは1回で充分です。あらかじめ溶かしておく必要もなく、冷水にもさっと溶けて簡単に使えます。石けんや洗剤を使う回数を減らせる上、すすぎが1回ですむので水の節約にもなります。 ・絹、毛にも使えます 毛のセーターなどの手洗いに、無添加石けんと併用すると汚れが落ちやすく、繊維を傷めることもありません。pH9.8で、石けんより低い。 ・お台所で 水3Lに大さじ1〜2杯のセスキ炭酸ソーダを溶かし、ザルや茶こしを入れて煮沸した後ブラシでこすると、ピカピカになります。鍋にこびりついた汚れも取れます。プラスチック製の密閉容器のべたつきや匂いもスッキリします。ただし、アルミ製品には使用しないで下さい。 油汚れのひどいものを純石けんで洗うとネトネト(酸性石けん)になることがありますが、セスキ水溶液のスプレーを前もってかけてから洗うとすっきりと洗えます。 ・掃除にも 水5Lに大さじ1杯のセスキ炭酸ソーダを溶かし、レンジ周りの油汚れや手垢のついた器具類などの拭き掃除にお使いください。油汚れがすっきり取れます。拭いたあとは水拭きして下さい。 浴室の床や壁についた垢や黒ずみの掃除にも最適です。こまめな掃除で、いやな黒カビも予防できます。 水500mlに小さじ1杯程度を溶かしたものを住居用洗剤の空き容器などのスプレー容器に入れておくと、気軽に使えてとても便利です。濃度は、汚れの程度に合わせて加減してください。人体には無害ですが、あまり濃くしすぎると、塗料などが落ちることもあります。
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主成分が合成界面活性剤です。 合成界面活性剤の問題点は別項目をご参照下さい。
文責:西川栄郎 2002年2月4週オルターカタログ記事
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