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カナダ小麦委員会(CWB)は7月9日、カナダ・マニトバ大学のルネ・ヴァン・アッカーら3人の植物学者がまとめた、モンサント社の除草剤耐性小麦は厳しい制約下で栽培しないと種子汚染など環境に及ぼす影響が大きいとする結論を発表した。とくに農家の自家採種による在来種作付けなどに影響が出る、としている。〔Grainnet2003/7/9〕
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ハワイのパパイア栽培農家メラニー・ボンデラがタイ・チュラロンコン大学のセミナーで、GMパパイヤは環境を破壊し経済効果もない、と警告した。米国政府は1997年にハワイでのGMパパイアの栽培を認可している。このパパイアについては現在、食品としての安全性審査が日本では続いているが、アレルギーを引き起こす懸念があり、いまだ認可されていない。〔Hoover's Onlineビジネスニュース2003/7/4〕
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バイオ産業界がGM食品推進を目的として、FSANZ(オーストラリアとニュージーランドの食品基準局)に提出していた研究報告に、健康を損ねる可能性のある問題点があった。1995年と1996年にモンサント社がGMナタネを用いて行った動物実験で、ラットの体重が減少したにもかかわらず内臓の重量が増加していた。市民団体「遺伝子工学のない食物と環境・ニュージーランド」は、この実験は英国で行われたプシュタイ博士の実験結果を裏づけるものだと指摘している。〔GE Free NZ2003/8/1〕
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*プシュタイ博士の実験結果 1987年夏に発表された、英国ローウェット研究所アーパド・プシュタイ博士を中心に行われた、GMシャガイモを使ったラットの食餌実験のこと。GM食品の有害性を示俊する結果だったため、実験の信憑性などをめぐりGM食品推進側と反対側の応酬がいまなお続いている。公表の経緯などを理由にプシュタイ博士は同研究所から解雇された。
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