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とれとれ鮮魚BOX、お楽しみとれとれパック、こだわりの水産加工品を作る「タイトー」の蔵本哲夫さんは、秘境、祖谷に近い山間部のご出身です。子どもの頃は魚といえば塩サバを年に4〜5回も食べればよいという生活でした。社会に出て、中央市場の仕事をするようになって、毎日見たこともない魚、魚…と、そのものすごい量、いつしか魚を食べないと1日が暮れないまでに魚を愛し好むようになっておられました。 その市場では、多量に獲れた魚は市場価格が下落して、やむなく魚のエサや動物の飼料になっていきます(実に国内で獲れた魚の45%はこのように処分されています)。せっかくの新しい魚がつぶされていくのが残念でならず、この安値の魚を活かす加工を思い立ちました。しかし、さらに外国産の原魚の安価と大企業の大量生産には太刀打ちできず、試行錯誤のすえ、私達との出会いの中でやっとたどりついたのが現在の「こだわり加工」です。 紀伊水道や鳴門の、まだまだきれいな近場の海域で、その日大量に獲れた安値の魚を新鮮なうちに、冷凍したり、オルターの調味料で加工しています。値段は安く、良質で安心な魚の加工です。 ここまでピカピカの魚にできるようになるまでに本当にいろいろな苦労があったのです。冷凍食品でありながら、手にとると温かい心が伝わってくるような商品作りをめざして、その努力は今も続けられています。 また、市場ではセリの主体がかつての魚屋さんからスーパーに移っています。彼らはセリ値が下がるまで待って、安くなってから購入しようとしています。漁師や輸送に携わる人々が、少しでも鮮度を競って届けているのに、スーパーは安く買うために、その鮮度を犠牲にしているのです。 蔵本さんは、おいしい魚が水揚げする鳴門の漁師と協力して、その日多く獲れた鮮魚をみつくろって「鳴門とれとれ鮮魚BOX」を作っています。こうすれば消費者や流通業者が漁師と共存共栄できるのです。近く始まるオルターの全国宅配へ向け、鮮魚よりも新鮮な冷凍魚ができる安全な冷凍技術システムを整備中です。ご期待下さい!
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◆鳴門のとれとれ鮮魚BOX 日本一おいしい鳴門海峡の鮮魚、アジ、サバ、ガシラ、キスなど、その日たくさん獲れた魚をみつくろいます。
◆徳用鮮魚BOX 他のものに比べて、少し高級魚が入っています。 その他、イカBOX、イワシBOX、アジBOXもあります。 あさりは鳴門産、しじみは吉野川の砂地のしじみを扱います。
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◆お楽しみとれとれパック 鳴門や紀伊水道で、その日朝一番に多く水揚げされたばかりの安値の魚を薬品処理など一切せずにそのまま小分けして冷凍したり、下ごしらえして冷凍にしています。一度にたくさん処理するとしても薬品処理していませんので、1ヶ月程度の新鮮な冷凍魚です。数に限りがあるものがありますので、注文の多いときは中止となりますが、その場合はご了承下さい。またオルターの調味料などの安全原料でもちろん無添加で加工品を作っています。
【 使用原料 】 ・三河みりん…1998年12月第1回カタログ表紙参照。 ・カメビシ醤油…1998年10月第1回カタログ表紙参照。 ・福寿醤油…国産大豆、小麦が原料。無添加。 ・富士酢…飯尾醸造。カタログ1998年11月第2回カタログ表紙参照。 ・菜種油・ごま油…影山製油。1999年10月第1回カタログ表紙参照。 ・味噌…かねさ味噌本舗の「田舎みそ」 「白みそ」。 国産大豆、国産米こうじ、赤穂の天塩。 ・赤穂の天塩…2000年4月第4回カタログ表紙参照。 ・種子島甘蔗分蜜糖…2000年4月第1回カタログ表紙参照。 ・ゴマ…美作陽光会。無農薬。 ・国産小麦…大飯屋会。 ・片栗粉…神野でんぷん。カタログ2000年3月第3回カタログ表紙参照。 ・パン粉…桜井食品。 ・水飴…内田糖化(※) ・昆布エキス…日研フード(※) ・カレー粉…(株)島路(※) ※印は変更検討中。
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人体へのダイオキシン汚染の6割は魚からと考えられています。日本国内ではベトナム戦争の枯葉剤作戦に使用された2.4.D(オレンジ剤)に含まれていたダイオキシン量の少なくとも3倍以上のダイオキシンが、水田の除草剤CNPなどの不純物としてすでに散布されています。この他、塩素でパルプを漂白している製紙工場の廃液やゴミ焼却場などからも排出されています。そのため、大阪湾のような都市周辺の海域や瀬戸内海のような閉鎖的海域の魚、特に食物連鎖の後方に位置する肉食魚は汚染濃度が高くて要注意です。 また、養殖魚や冷凍魚も要注意です。なぜなら、養殖魚は畜産同様、そのエサに含まれる抗生物質を始めとする飼料添加物や、魚網などに防汚剤として使用される有機スズ化合物TBTOや病気の予防薬として使用されるホルマリンなどの汚染が問題となっていますし、奇形魚が発生していますが、こういう魚は中央市場を通らず、直接スーパーで切身となって売られています。 冷凍魚は冷凍されるだけで薬品は使われてはいないと思っている人が多いかもしれません。また遠洋ものは汚染が少ないと思っている人が多いかもしれません。しかし、こうした市販の冷凍魚は、これもまた問題が深刻なのです。 すなわち、まず獲れている海域がラ・アーグ(仏)、セラフィールド(英)の核再処理工場周辺の北海、ヨーロッパ産のような汚染海域から遠く運ばれてくることがあります。顔の見えない外国産はまず要注意です。また魚は冷凍でもすぐに酸化してしまうので、通常は必ずといってよいほど酸化防止剤を使用しています。エビやイカそうめんにはとくに大量に使われます。アジ、サバも油断ができません。その他ゆでたカニにも必ず保存性を高める薬、ゆでたタコも色を鮮やかに発色させる薬…。冷凍魚は化学薬品なしには通常は作られていないのです。 したがって、冷凍魚は海域はもとより、漁師や船がわかっているようなもので、かつ無添加でなければなりません。オルターとしてはお勧めできる、安心して食べられる魚とは、きれいな外洋に面した沿岸の天然魚、そして食物連鎖のできるだけ前に位置するアジ、サバ、イワシ、サンマのような魚、鮮魚のままか、もしくは生産者の顔の見える無添加の冷凍魚ということになります。
―文責 西川栄郎―
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