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黒瀬さんの無農薬米で作った玄米フレーク 日本食品製造(合資)
カタログ“2004年9月1週”
先代は北海道農民にとっては恩人であり食品加工の先駆者のお一人
 北海道夕張郡に工場のある日本食品製造(合資)は、自然食業界や生協などからの委託加工依頼を小回りをきかせて引き受け、特注の玄米フレークやコーンフレークを製造しています。
 奈良よつ葉牛乳飲む会(ネットワーク草の根)は、原料として大潟村のライスロッヂ大潟  黒瀬農舎の無農薬米を持ち込んで、玄米フレークを砂糖や食品添加物を一切使わずに製造してもらっています。その無農薬米で作った玄米フレークのご紹介です。
 日本食品製造の創業は、1918年(大正7年)、初代戸部佶さんによるもので、今日と同じ缶詰や穀類の加工工場として札幌で出発し、その創業の理念は「北海道農作物が限られていた時代にあって、その北海道の農作物をいかに加工・貯蔵し、その種類を増やしていけるか」という北海道農民のため、農産加工をという高い志が基礎になっていました。戸部佶さんは、大正14年に渡米し、デルモントの工場で働いたり、帰国に当り、ヨーロッパ(イギリス、ベルギー、イタリア、フランス)などを回って当時として最先端の食品加工技術を学ばれました。そして戦前から野菜の缶詰や、当時としては珍しい穀物フレークの製造を始めておられたのです。日本で初めて製品化したものは、オートミールやコーンフレーク、トマトピューレ、カリフラワーの缶詰、スイートコーン缶詰などを始め、実に74〜75種類にも及びます。まさに北海道農民にとっては恩人であり、食品加工の先駆者のお一人だと思います。
 2代目で現在、会長の戸部謙一さんは、そういうお父さんの生き方の影響を受けています。 製造工程を理解するために、昔の機械を使って、原料や製造工程の基本を一から学んでこられました。工場の有機認証を取得なさっていますが、人間中心の考え方で自然を壊すべきでないという考え方が、農薬や遺伝子組換えを拒否する視座の根拠になっています。
 現在、社長は3代目の戸部謙・ルイスさんです。私たち消費者運動との出会いによって、また新しい時代への展望を予感します。
 戸部謙一会長は、「原料のもっている特性を失うことなく、またその味を損なわない製品を作る。そして、それをもとに各家庭で好きな味を作り出して下さい」とおっしゃいます。 玄米フレークは、牛乳だけでなく、お茶でもよく、りんごジュースなどでも日替わりで楽しめるとおっしゃるのです。


左:黒瀬元博工場長、右:戸部謙一会長
日本食品製造の玄米フレーク(奈良よつ葉牛乳飲む会委託加工品)
◆原料
無農薬玄米…ライスロッヂ大潟、アキタコマチ(カタログ2000年7月第3週参照)
水…水道水
ひまわり油…圧ぺんローラーの使用前後にサビ止めのために使用。今回は残念ながら味の素製を使っています。次回からはJA北竜のヒマワリ油(カタログ1998年4月第4週参照)へ切替えをお願いしています。

◆製造工程
@原料(玄米)受け入れ検責
A蒸煮(約1時間)
B熟成
6〜24時間、水分が均一になるようにする。室温で熟成
C金属探知
D圧ぺん
2本の金属ローラーの間に落下させる。
E乾燥
 80〜100℃で予備加熱、水分を約13%に。
F焙焼
 240〜260℃加熱、水分を約4%に。
G検品
 目視検品…炭化物など不良フレークの除去
 金属探知
H計量・包装
製造風景
 工場は2001年から、フレーク類では日本で唯一の有機JAS認証工場です。また、製造機械は、分解できて丁寧に清浄できるようになっています。それが、少量多品目の製造を可能にしています。製造工程で、一切食品添加物を使っていません。砂糖やチョコレートなどで味付けをせず、プレーンタイプになっています。

◆食べ方
 味付けしていないプレーンタイプですので、家庭で日替わりの味でお楽しみ下さい。牛乳、ヨーグルト、お茶、りんごジュースなどでお召し上がり下さい。
 お好みでレーズンを添えたり、砂糖を加えて下さい。ブルーベリー、イチゴ、バナナ、りんご、蜂蜜などにも合います。お好きな味を探して下さい。
 ハンバーグ、肉団子の材料として使えます。スープに浮かしてもおいしいです。サラダにドレッシングをかけた後、トッピングし、カリカリのうちに食べるのもおいしい。
 小麦アレルギーでパン粉が使えない方には、これをミキサーなどで粉砕してパン粉の代わりに使えます。
 お湯を加え、少し塩を加えると一瞬でおいしい玄米粥になります。味噌汁に入れてもおいしい。

◆賞味期間
 未開封で6ヶ月

市販のコーンフレークの問題点
 まず、原料のコーンにポストハーベスト農薬や遺伝子組換えの問題があります。
 大手で一般に製造されているコーンフレークには、蒸煮時に大麦麦芽エキス(ポストハーベスト農薬が問題)が使われます。また、コーンは蒸煮工程で出来上がった粒がくっつくので、くっつき合わないようにショ糖脂肪酸エステルやグリセリン脂肪酸などの乳化剤が使われています。
 栄養強化として、ピロリン酸第2鉄、炭酸カルシウム、パントテン酸カルシウム、リン酸カルシウム、ビタミンA、B1、B2、B3、C、D、Eなど化学合成物質が使われていることがあります。

   −文責 西川栄郎−


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