通信販売の法規(特定商取引に関する法)に基づく表示

携帯基地局設置の中止!!
オルター通信1066号 記事
和歌山県橋本市原田地区における電波塔設置計画撤退の報告
 2008年8月7日、橋本市議会議員・松浦健次氏が来宅。橋本市原田地区に、NTTドコモの携帯電話の電波塔建設の話が進んでおり、土地を貸す地主は受け入れの姿勢であるが、どうしても中止させたい、との意向であった。
 3年前の2005年、私が住んでいる橋本市紀見ヶ丘(約1000所帯)の一区画にNTTドコモ中継基地局の電波塔が全住民の合意のないまま建てられ、自治会で反対運動を行い、中止させた経緯がある。
 その時、電磁波環境研究所の荻野晃也先生を講師としてお迎えし、講演会を開催。それに、松浦氏も参加。住宅地の中に建設される電波塔から住民が受ける電磁波の危険性を認識されたのだった。
 原田地区は、南海高野線橋本駅、JR橋本駅の東北に位置し、「約400世帯の住宅地、電磁波の被害など知らない住民に、健康の不安を永久にもたせたくない」との松浦氏の切実な思いが伝わってきた。
 幸いにして今年4月、兵庫県川西市清和台で、NTTドコモの中継基地局撤去の経緯や、電磁波の問題点に関する資料など松浦氏にお渡しした。 松浦氏は資料を拡大コピーするなど工夫して、住民への説明に当たられた。再三に亘っての地主と、地区役員会への呼びかけは功を奏し、大変困難な交渉も、理解と納得を得ることで、電波塔の基礎の設置も、本格工事着手前に撤去という朗報を得ることができた。
 公衆電話がどんどん減らされて、どんなに地方に行っても人々の生活の中に入り込んでいる携帯電話。利便性だけしか耳に入らない現状の中で、もし!電波塔設置の動きがあった場合、住民への情報提供の大切さ、そして住民の理解と合意も求める必要性を強く感じた。
 現在、紀見ヶ丘の電波塔は撤去費用が多くかかるということで、そのまま稼動されず残されたままになっている。代わりに遠く離れた山の中に新しい中継基地局が設置され稼動している。
 (文責 G110 嶋村洋子)

戻る