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パプアニューギニア海産の天然エビをご愛顧いただいております皆様へ
オルター通信1177号 記事
(株)パプアニューギニア海産 代表取締役 武藤優

 この度の東北関東大震災の地震とそれに伴う津波では、大変ご心配をお掛け致しました。
 石巻にあります事務所・加工工場・冷凍倉庫・発送荷捌き所などは、すべて津波に流され、製品・原料もすべて消失しました。 このため、皆様からのご注文に対する製品の出荷が出来ずにご迷惑をお掛け致しましたこと、申し訳なくかつ残念であります。
 私自身も社員の村瀬君と共に、津波の第一波を目の前で目撃し、波に呑まれかけながらも2階事務所への階段をかけ上りみるみる周り一面を被いつくす水の勢いに追われ隣接する同業他社の工場の屋根に飛び移り、からくも逃れることが出来ました。
 津波発生当時から降り始めた雪が少し強くなり、屋根から降りることが出来なくなり、津波の第一波の水が引く前に水かさが再び5m以上の津波第2波が襲って来るため地上へ戻ることも出来なくなってしまいました。
 結局、このままの状態で朝まで屋根の上で過ごすこととなり、屋根伝いに移動して平坦な場所を見つけ、そこで足踏みを続けながら二人で声を掛け合って励まし合いながら氷点下3℃の寒さに耐えました。
 とてもとても長くて寒い夜でした。朝まで余震と津波の連続で19回、波が押し寄せて来ました。夜が明け、あたりの様子が見えるようになり、地上の状態も確認出来るようになったので、壊れた非常階段伝いになんとか地上に降りることが出来、水の引いた2階の事務所に戻ることが出来ました。あたりはまだ水が完全に引いておらず、大型トレーラーやコンテナ、自動車、その他瓦礫が山のように積み重なって道路一面を被い、この世のものとは思えない風景を目の当たりにして津波のパワーの恐ろしさをあらためて実感しました。
 ここでしばらく空からの救援を待っていたのですが、ケガをした方や、病気の方、年をとられたご老人たちの救助がまず第一ですので、私たちのように無傷で動ける人は自力で脱出しなければいけないと思い、二人で瓦礫の間をぬうように歩いて脱出を開始しました。道路には津波が運んできた泥や砂が表面を被いつくし、港の冷凍庫から流れて来たと思われるサバやイカのブロックが町中に散乱していて足が泥にズッポリもぐらない様にそれらのサバやイカの上を歩くようにして脱出しました。 そして約30kmの道のりを歩いて何とか自宅まで帰り着き、その日の夜遅くになってやっと家族の無事を確認することが出来ました。
 現時点では加工工場も出荷のための製品もなくなってしまいましたが、この状態を一時的なものとし、以前のように皆様のご要望にお応え出来るべく、パプアニューギニア海産は復活に向けて動き出そうとしています。
 石巻に移動準備中であった東京の原料在庫の一部が、からくも被災を免れましたため、この原料製品(2kg)を皆様にご購入いただき、復興資金に当てたいと考えています。
 パプアニューギニアの生産者にとっても、私たちが復活出来なければ正常なマーケットを失うこととなり、事業の継続が不可能となり、この貴重な資源の有効利用が出来なくなってしまいます。生産する人たちと真に理解し合える正常なマーケットの開発に26年の歳月を掛けてきました。
 生産する人たち、消費する人たち双方が納得出来るマーケットを作るということは常識的にはかなりの困難が伴うと思いますが、私たちのマーケットはかなりの完成度で出来上がったと思っています。この正常なシステムを今一度復活させるために、ぜひ力を貸してください。
 日頃使うのには少し量が多いとは思いますが、2kgを一気に流水で解凍し、10匹ずつ程度に小分けにしてラップし、ご家庭の冷凍庫で再凍結していただければ鮮度的にも問題なく使用することが出来ます。
 この非常事態を皆様のご協力ご支援で乗り越え、以前のような少量パック製品の復活に向けて一歩一歩進んで行きますので、どうぞ宜しくお願い致します。

■4月3週号のOCR注文用紙でご注文ください

「9980」冷凍天然えび2kg(約150匹入り)
価格 7,350円+再建カンパ1,000円=8,350円


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