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前回に引き続き、四季の里 片田エージェンシーの野草茶のご紹介です。
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かきどおし茶
原料…かきどおし(シソ科多年草) 茎が伸びて板垣を通り抜けていくので「垣通し」。疳の虫を取る効果があることから、カントリソウとも呼ばれています。中医方や日本では銭を通したように見えるから連銭草とも呼ばれることもあります。ただし、ツボクサを連銭草と呼ぶので、カキドオシを連銭草と呼ぶのは誤用です(『世界有用植物事典』)。
製造方法 @採取…5〜6月 A選定 B水洗 C自然乾燥 D温風乾燥…50℃・2〜3時間 E切断 F貯蔵
薬効 胆汁分泌促進、血糖降下、消炎、利尿、腎炎、尿路結石、咳、咳血、黄胆、糖尿病、こどもの疳の虫、浴湯剤、外用として湿疹、水虫、たむし、あせも (『牧野把漢薬草大図鑑』:文献1) 解毒、風邪、胆のう結石 (『よく効く野草茶・ハーブ茶』境野米子:文献2) 神経痛、膀胱結石、強壮、尿道炎、気管支炎、虚弱児 (『薬草の自然療法』東城百合子:文献4) 下血、解熱、肝炎、マラリヤ (『世界有用植物事典』) 鎮痛、泌尿器カタル、腎臓結石、高血圧 (徳島大学薬学部助手 村上光太郎) 【 以下、文献番号は野草茶紹介記事第一回目に準じています 】
賞味期間…開封前1年、開封後2〜3ヶ月
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片田さんが手にしているのがカキドオシ |
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かきどおし茶 |
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どくだみ茶
貝原益軒が十種の薬効があるといったことから、十薬とも呼ばれています。
原料…ドクダミ
製造方法 @採取…6〜8月 A選定 B水洗 C天日乾燥…7〜15日程度 D切断 E温風乾燥…50℃・2時間 F貯蔵
薬効 高血圧症予防、利尿作用、制菌作用、解熱、解毒、消炎薬(文献1) 緩下作用、化膿症、湿疹、蓄膿症、中耳炎(文献2) 浄血、殺菌、毛細血管浄化、止血、健胃、動脈硬化、脳溢血(文献4) その他、尿道炎にもよいとされています。
賞味期間…開封前1年、開封後2〜3ヶ月
どくだみ茶の飲み方 @水(1L)にどくだみ茶(6g)を入れて、5〜6分くらい沸騰させてからお飲み下さい。 A急須の場合、少し時間をおいてお飲み下さい。
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あさどり茶
原料…アキグミ(グミ科の落葉低木) 飲みやすくするためにドクダミを2割ブレンドしています。
製造方法 @採取…6〜9月 A選定 B切断 C水洗 D温風乾燥…50℃・6時間 E貯蔵 F出荷直前に貯蔵しておいたアキグミを煎って、ドクダミをブレン ドします。
薬効 ・あさどり茶(アキグミ)の薬効は以下の通りです。 滋養強壮、止血、収斂、利尿、胃腸(文献1) その他、肌によいとされています。 ・どくだみ茶は前項参照。
賞味期間…開封前1年、開封後2〜3ヶ月
あさどり番茶の飲み方(ドクダミ+グミの葉) @水(1L)にあさどり茶(5g)を5〜6分くらい沸騰させてお飲み下さい。 Aきゅうすの場合、少し時間をおいてお飲み下さい。 ※ドクダミとアキグミの葉を一緒に番茶にして飲むとおいしいといわれています。
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くろもじ茶
原料…クロモジ(クスノキ科クロモジ属の落葉低木) 黒文字。高級和菓子の爪楊枝の原料にも使われています。 イギリスの紅茶、アールグレイによく似た味と香りがします。
製造方法 @採取…7〜12月 A選定 B切断…1〜2cmに C水洗 D温風乾燥…50℃・5〜6時間 E貯蔵
薬効 去痰、脚気、急性胃腸炎、止血、皮膚病、浴湯剤(文献1) その他、口内炎、内臓に傷がある人にもよいとされています。
賞味期間…開封前1年、開封後2〜3ヶ月
黒紋粋茶の飲み方 @水(1L)に黒紋粋茶(10gくらい)を入れて5分程度沸騰させて下さい。 A香りを楽しむ場合、コップに少し浮かべてお飲み下さい。たいへんよい香りがします。
黒紋粋酒の造り方 @1.8Lの焼酎に50g入れる。 A20日くらい寝かせると、薄赤色になります。飲み始めても良い頃です。 B2ヶ月以上寝かせると、ウィスキー色になります。 この頃になると飲み頃です。不意の来客にどうぞ、 ※黒紋粋酒は、水に割ったり、蜂蜜を入れて飲んでもおいしくなります。また、2ヶ月以上経った黒紋粋酒は、紅茶やコーヒーなどに少し入れて飲んでもおいしいですよ。外傷の擦り傷、切り傷などに塗ると、早くよくなります。
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