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電気を使わない生ごみ処理機
カタログ“2008年8月5週号”
電気を使わない生ごみ処理機
4人家族程度の家庭生ごみを、簡単に、においも少なく処理する優れもの。
行政からの補助金もあります。


●生ごみを消滅処理します

 パネフリ工業(株)の家庭用生ごみ処理機「ダスクリンくるくる2型」は、4人家族程度の家庭から毎日出る生ごみを、土壌微生物の力を借りて水と炭酸ガスに分解して消滅させる事ができます。2〜3ヶ月以上使ったものを堆肥として園芸用に使う事もできますが、堆肥にするというより、都会の中で「ごみを消す」という機能を重視した道具です。
 生ごみ投入時に約10回程度、手動でくるくるとハンドルを回して撹拌するだけで、投入した生ごみは3〜7日程度で姿を消していきます。大変シンプルなメカニズムなので故障も起こりにくく、管理も簡単です。旅行などで長期間生ごみを投入しないときでも、微生物はいわば冬眠状態でいますので、世話がとても楽です。電気代もかかりません。悪臭もしません。
 生ごみを行政に渡すと、重油など石油燃料でCO2を排出しながら焼却処理されてしまいます。この生ごみ処理機で処理すれば、ごみの減量、CO2排出抑制にもつながります。ごみは発生したところで処理するのが一番エコです。行政によっては半額程度の補助がありますので、購入時に補助申請の情報をよくご確認ください。
 一人でも取り組めるエコライフの強力な味方としておすすめです。使っているうちにペットを飼っているような不思議な愛着が湧きます。“癒し系”の微生物でもあります。夏休みの宿題など子どもの教育にもおすすめです。

●子孫の為に、一人でもできる事は何か

 パネフリ工業(株)の本業はプラスチック建材です。10年ほど前に新規事業として木くずをバーク堆肥にする部門を立ち上げました。社長の藤田裕一さんは地球環境に関心があり、子孫の為に何かできる事はないか、と常々考えておられた為でもありました。
 その堆肥の研究から微生物を学び、さらに、堆肥を作っても都会では活躍のスペースが家庭菜園やベランダ菜園の場しかなく、むしろ生ごみを「消滅させる」ほうが社会的意義が大きいのでは、と考えられました。
 これまでに「ダスクリンくるくる1型」のモデルを販売してこられましたが、プラスチック製の為、空気の流通に不十分性があり、分解が遅い、水が溜り易い、ギアが壊れるなどの改良すべき点がありました。「ダスクリンくるくる2型」は木製の枠とポリプロピレンの不織布で出来ており、全面から適度な空気が入り、効率の良い改良型として2008年1月に完成しました。
 オルターへのご紹介はムソー食品からです。


パネフリ工業(株)の家庭用生ごみ処理機「ダスクリンくるくる2型」
●構造

 ひのき材の枠に、通気性と耐久性に優れたポリプロピレン製不織布のシートを張った容器の中に、土壌微生物の資材が入っています。その微生物によって生ごみが水と炭酸ガスに分解されていきます。
 シートは二重構造になっており、アブなどの虫が外から産卵する事がない構造になっています。

●土壌微生物資材「ソルビオ」

 日本国内の山中の腐葉土から採取された土壌微生物です。その土壌菌群を土と米ぬかに入れ1ヶ月発酵したものを、ひのき材のオガ粉に混合しています。生ごみ処理に最適な有機物分解資材です。装置の中で含水率60%、通気性の良い条件で活性化するように設計されています。
 冬期は若干発酵が低下する場合があります。出来るだけ暖かい場所に置いてください。凍結しても問題はありません。しばらく生ごみを投入しない場合でも、いわば冬眠するだけで、次に投入するとすぐに働いてくれますので、ズボラな管理でも問題はありません。

●使い方

◎設置場所
 屋根のあるベランダ、軒下、ガレージなど、直接雨に濡れない屋外。直射日光に長時間当たるところは避けてください。

◎生ごみを入れて、くるくると回すだけ
 生ごみ投入時に10回程度ハンドルを回すだけです。大きい生ごみはハンドルが回りにくいことがあります。その場合は無理に回さずシャベルなどで混ぜてください。投入する生ごみはできるだけ細かくした方が早く分解されます。構造上、隅の部分の撹拌が難しいので、ときどきシャベルなどで混ぜてください。

◎においは少ないです
 低温発酵で分解するので、臭気は他社製のものに比べて殆ど気になりませんが、生ごみの投入量や内容物によって、多少のにおいが発生する場合があります。魚のアラや鰹のだしがらなどをまとめて大量に投入したとき、翌日以降、分解ガスによる臭気が発生することがあります。臭気は生ごみの種類により異なりますし、感じ方に個人差がありますので、気になる場合は魚介類の投入を数日間控えてください。

◎水分の調整
 ソルビオの表面が乾いてパサついてきたら、水を加えて水分を調整して下さい。適切な水分量はソルビオを触ると水分を感じ、握ると固まりになる程度。水分を感じず細かい粉が飛び散るのは乾燥し過ぎ。べたついて、握ると水がしみ出すのは水分過剰です。乾燥させて水分調整をしてください。

◎微生物資材(ソルビオ)が少なくなってきた場合
 1年くらいすると、生ごみを投入し続けても15%程度、微生物資材の量が減ってきます。その場合は、新しいソルビオを補って元の量くらいになるよう調整してください。

◎ソルビオは口に入れないでください。
 ソルビオは安全な品物ですが、生ごみは衛生上好ましいものではありません。ソルビオを触ったり生ごみ処理後は必ず手を十分に洗って下さい。小さなお子様が口に入れたり食べたりしないようにして下さい。万一口に入れたり食べたりした場合は医師の診断を受けてください。

◎虫
 アブなどの虫がシートの外から産卵できないよう、容器のシートが二重構造になっています。また虫が中に入らない構造になっています。しかし、投入前の生ごみにすでにハエなどが産卵している場合、虫が発生することがあります。その場合は生ごみ投入をやめ、米ぬかを2〜3リットル投入して1〜2週間程度、毎日1回(1回にハンドルは左右5回転程度)撹拌して、急速な米ぬかの発酵熱で虫を死滅させてください。

◎べたつき、小さな団子状、或いはカビや黒くなった場合
 このような状態が確認されたら、生ごみの投入を中止し、新聞紙の上に広げて陰干しでよく乾燥してください。これでもだめなら古いソルビオ全量を、別売りの新しいソルビオと交換してください。古いソルビオを廃棄する際は燃えるごみとして出してください。有機堆肥としても使えます。

◎有機堆肥として使う場合
 新しいソルビオには堆肥効果はありません。肥料として使いたい場合は、ご家庭で生ごみを少なくとも2〜3回投入したものを、さらに2週間生ごみを控えて、分解途中の生ごみが残らない状態でご利用ください。薬品や多量の油、糖分、塩分などを入れて活性を失ったソルビオは有機肥料としては適していません。

◎市町村によってはご購入補助金制度があります
 行政によっては、多いところで半額くらいの助成金を支給しています。申請が必要です。購入時に、各市町村の環境課などの窓口で申請手続きの方法をよく確認してください。大抵は申請書類に領収書の添付で大丈夫ですが、事前の申請を要求される場合がありますのでご注意ください。領収書は購入会員全員に対してオルターから発行し、請求書などに添付する事を予定しています。


外形寸法 幅355×奥行510×高さ360mm
重量 初期重量:約9kg(ソルビオ含む)
材質 木材(桧・杉)、不繊布(ポリプロピレン)
処理能力 500g/日(それほど厳密ではありません)
処理方法 微生物分解処理方式
設置場所 ベランダ、ガレージなど屋根のある屋外
付属品 ソルビオ22L(5.5L×4袋)
別売品 交換用ソルビオ22L/1袋

※別売品の「交換用ソルビオ22L/1袋」
(オルター価格・税込8,250円)は、1年後より8週に1回、オルターで取り扱い予定です。


―文責 西川栄郎(オルター代表)―


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