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猫ちぐら(つぐら)、爪とぎベッド、キャットフード。 |
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◆感心するほどの猫バカ 猫(株)小林 一樹代表は、元気な愛猫と20年間一緒に暮らすことを目標とした、猫ちぐら(つぐら)、爪とぎベッド、キャットフードなど安全、安心な、たいへんユニークで素晴らしい猫の生活用品を開発しています。 会社のロゴは「CAT a LOGUE」としていますが、「CAT(猫)とLOGUE(相談)した専門のCATALOG(カタログ)」という意味を込めています。 小林代表の猫好きは半端ではありません。大学2年生と3年生のときに、合計3匹の野良猫を保護したことをきっかけに、その猫を世話するために大学を中退したくらいです。大学をやめて板前修業を始めましたが、それは猫の安全なエサを手作りするための材料確保の都合が良かったことが理由でした。 やがて、オルターに山梨県の伝統工芸品を紹介している企画会社、カワグチ企画に就職しました。勤めていたお店が立ち退きに遭い、仕事を探そうとしていたとき、カワグチ企画で働いていたかつての同級生から社員を募集していると情報を得たことからでした。カワグチ企画では休耕地を使った国産ハーブ、大人向けの国産花火、国産棕櫚束子、和包丁などを開発してきました。 オルターとの出会いの中で、徳岡商会(「あなたのいのちを守る安全な食べもの百科」p.348参照)の犬用のペットフードや、オルターの考え方に影響され、「ネコ版オルター」の会社を作りたいと志し、独立し、2015年12月1日に猫(株)を始めました。
◆猫ちぐら 長野県の(合同会社)南信州米俵保存会の米俵職人、酒井 裕司さん・恒川 沙弓さんの2人が稲ワラのみで50〜60時間かけて一つ一つ丁寧に編み上げた猫ちぐらです。農家の副業としてではなく、壮年期の米俵職人が作る本格的なもので、一つ一つの編み込みが強く、堅牢な仕上がりになっています。実際に小学校低学年の子どもが乗っても型崩れしないくらいです。使用する稲ワラにもこだわり、有機栽培米や減農薬米のものを使っています。 ちぐらとは稚座と書き、乳飲み子を入れる籠という意味です。その独特の形、通気性、内部の暗さが猫の習性にピッタリとマッチし、一度使うと気に入って、なかなか出てこなくなるほどです。 昔は全国各地で作られていたそうですが、今日では新潟県関川村と長野県栄村のわずか2カ所の産地になってしまい、それぞれ6年待ち、3年待ちの人気となっているそうです。猫(株)の猫ちぐらは、それらよりさらに高品質です。愛猫家には見逃せない一品です。
◆爪とぎベッド 猫はなわばりや、自分の寝床を主張するためにも爪とぎを行いますが、猫が爪とぎをする最大の理由は、実は古くなった爪の最外層をはがし、常に新しい爪をむき出しにすることだと考えられています。猫にとってこの行動は、本能に強く刻まれた行動ですので、決していたずらで行っているわけではありません。猫の爪とぎは共に生活するうえで必要不可欠なものです。したがって、「やめさせる」のではなく、「いかにして壁紙や家具、ソファー、たたみ以外で爪とぎをさせるか」という考え方が重要です。 小林代表は、かねてから、いい爪とぎグッズはないかと考え、ついに100%猫が気に入る爪とぎベッドを開発しました。とぎ味がよく、ゴミが出にくい段ボールを手作業で貼り合わせたものです。ダンボールは静岡県内で製造している国産ダンボールです。防カビ剤を使わない、でんぷん糊(小麦原料)で貼り合わせています。猫には爪の間に挟まったとぎカスを噛んで取り除く習性がありますので、口に含んで飲み込んでも、極力危険性がないように考えました。 形状に関しても、遊具や寝床として猫が執着するよう設計してあり、他の場所での爪とぎが激減します。通常の爪とぎと比べて、極端にカスが出にくいので掃除も楽です。 部屋のインテリアとしても形状を工夫しています。引っ越し祝いや、猫の出産祝いなどギフトにしても喜ばれそうです。
◆キャットフード 山梨県の山で猟師によって害獣として捕獲された鹿肉を主原料にしています。山梨県では農薬を木肌に浸み込ませるなどによる薬殺はしていないことを確認しています。 鹿肉のほかに、栄養バランス調整のため、山梨県甲斐市の有機JAS認証を取得している鶏肉、長野県駒ケ根の国産馬肉、山梨県南アルプス市の有機野菜もブレンドしています。全ての原料をみえるものにし、安全、安心を確保しています。もちろん無添加です。 害獣とされている鹿を買い取ることで、死骸の放置、交通事故が減り、農作物への影響も減ります。猟師の収入となり、新たな雇用につながります。
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■猫ちぐら(つぐら) <生産者> 酒井 裕司、恒川 沙弓<原 料>
<原料> 稲ワラ・・・有機栽培米、もしくは減農栽培米天日干し、手刈りのワラ
<サイズ> 直径35cm/40cm
■Nico Neco爪とぎベッド <原 料> ・ダンボール・・・静岡県産 ・糊・・・エステル架橋化小麦澱粉、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂エマルジョン 有害VOC14不検出(ホルムアルデヒド、トルエンなど)・防腐剤不使用
<製造> 福祉作業所 ピース工房
<サイズ> 縦24×横61×高さ37cm
<色> ウッド/ホワイト/ナチュラル
■キャットフード ※近日企画予定です <原料> ・鹿肉・・・山梨県産 ・鶏肉・・・黒富士農場 有機JAS(山梨県) ・馬肉・・・国産馬肉 長野県駒ケ根 ・有機野菜・・・山梨県南アルプス市
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2007年アメリカ国内において、原料が国産とされたカナダのメニュー・フーズ社のペッドフードを食べたイヌやネコが相次いで中毒死した事件が起りました。 原因は中国から輸入した小麦グルテンやライスプロテイン濃縮物に腎臓病を引き起こすメラミンがタンパク含量を偽装するために混入していたことでした。 日本の現状では、ペット用品に対する情報開示の範囲は狭く、例えば原料表記は全体の8割しか義務付けられていないため、残りの2割は何が入っているのかわかりません。海外の基準に基づく「○○のプレミアムシリーズ」といっても、上述したメラミン汚染による大量死事件のように、全く信頼することができません。市販のペットフードの問題点は「あなたのいのちを守る安全な食べもの百科」p.348に解説しています。
―文責 西川榮郎(NPO法人 安全な食べものネットワーク オルター代表)―
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