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年賀状から(敬称略) 1
オルター通信1065号 記事
◆獣医師 八竹昭夫◆
 昨今の異様とも思える社会の動きに私たちもしかと見据える姿勢が平素から欠かせません。とくに政治の貧困、劣悪化、中でも特筆しなくてはならないことは前代未聞の総理の出現。国内の危機に対処もできず放置し、この裸の王様は世界中で恥を曝す。まだ救いと云えば国民が選び出した総理でないこと位です。さて、選んだ人達はこれから国民にどのような尻拭いするのでしょうね。国政の混乱は政治だけではありません。行政の廃頽も見逃せません。汚染米もさること乍ら、こゝに水産行政の許し難い現実を公表します。21年前、私達の告発で海・養殖魚の汚染、変形魚、漁民の健康を脅かす環境ホルモンTBTOが化審法の第一種規制に指定され全面使用禁止になりました。本来、今日漁場にも存在しない筈でした。
 ところが'06年秋、日本獣医師会の研修用テキストにこの事実を否定する記述があり、私は責任上、佐賀県、愛媛県、三重県等の漁場調査に入り眼を疑う現実に直面しました。 
 それは法規制前と同じ商品名の漁網防汚剤が公然と大胆に使われていたのです。その内容の表示は「キシレン」とだけ記載(偽装)。違う点は、JF全漁連等の登録証が貼られ一連の登録番号が付されていました。私はその一部を採取し分析依頼した処、紛れもないTBTOが検出されました。 
 そこで日本獣医師会の記述責任者の大学教授に質問書を出しました(回答なし)。生命科学者もこの様です。
 さらに農林水産大臣に「行政文書開示請求」した処、すぐに水産庁養殖推進部の専門官から電話。曰く、「現場から報告がないので未使用の筈」汚染米事件と同じご認識。(回答書も届く)
 私は、生命科学に携わる獣医師として老体に鞭打ち誠心、問題解決に努力します。 

◆安食連 山中純枝◆
 昨年7月、山崎製パンと、「パンに添加される臭素酸カリウムの安全性と必要性」のテーマで、対話集会を持ちました。 臭素酸カリウム(小麦粉改良剤)には、変異原性(遺伝毒性)と、ラットの実験で発ガン性が確認され、WHO(世界保健機関)やEUなどでは認可していません。
 山崎製パンは角型食パンに臭素酸カリウムを添加しています。「添加した臭素酸カリウムは、パンの焼成中に分解するので安全。5000件検査しても安全だった」とのことですが、検査率は0.005%。
 「臭素酸カリウムが分解して何になるのですか」と聞くと「分かりません、これから研究します」
 臭素酸カリウムが分解すると臭化カリウムに変化する可能性が高く、臭化カリウムは中枢神経系の医薬品にも使用されています。山崎製パンは臭素酸カリウムを使うと、「失敗が少なく、歩留まり良く、大量生産・大量流通、大量販売が可能」と、安全性より利益優先の姿勢です。これらの情報を多くの方にお伝え下さい。

◆(株)ななくさの郷(松田マヨネーズ)◆
 農水省の表示問題に関する農林物資規格調査会が昨年開かれ蜂蜜が入っていてもマヨネーズと呼べるようになりました。
 今年の3月頃より新パッケージに変わります。これまでご支援くださった皆様のお陰です。ほんとうにありがとうございました。
 自給率を少しでも上げるため標高1000m、11haの高原農場で永続可能有畜循環農業を実践します。

◆柑橘生産者 長崎大海◆
 6月に韓国で自然農業の世界大会があるけど誰か参加しませんか?外も見ようぜ!
 オルターの取り組みに負けぬ様、私も畑の開墾に取り組んで居ります。微力でも誰かが遣らねば何も変わらない。この国の政治家には・・・ 私達で少しづつ変えてゆきましょうよ!!

◆木次乳業有限会社 佐藤貞之◆
 私たちの業界でも、どのように対応すべきか右往左往させられた一年ではありました。酪農の基礎でもある牧草地や稲藁など粗飼料の確保を積極的に行なってまいりました。 
 食べ物イコール命という概念を忘れず、基本に忠実にすることこそ大切と信じ、この難局に向かっていこうと思います。



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