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自然農法の達人、小林忠さん
カタログ“2006年7月3週”
●自然農法ひとすじに30年
農薬はもちろん、肥料さえ使わない畑で育つ自然農法の野菜。
やわらかく、甘くておいしく、
多くの病人が元気を取り戻しています。 


 私が30年前に徳島で安全な食べものの共同購入団体「徳島暮らしをよくする会」を設立した当時、その最初の野菜の生産者であり、自然農法による野菜作りとは何かを教えていただいたのが小林忠さんです。
 小林さんは、農薬、化学肥料はもちろん、有機物堆肥さえ使わない自然農法の実践者で、その栽培方法は30年経った今もまったく変わることなく続けられています。自然農法実践者としてはおそらく国内の第一人者であり、外国からの見学者も訪れ、多くの研修生がその志と技術を学んでいます。
 小林さんの栽培方法の特徴は、畑の土を徳島の吉野川の河川敷から刈ってきたカヤで覆う(マルチする)という単純なものです。カヤマルチをすることによって土壌微生物の棲み家を守り、カヤはやがて土に分解され、肥料分になっていくというものです。
 土の中に有機物をすき込むと嫌気発酵が起こり、土壌微生物のバランスが壊れるので、カヤは土の上にただ置くだけです。畑に敷くカヤの料は年間で軽トラック80〜100台分にもなります。

●やわらかく甘く、食べた人が元気になる野菜
 小林さんの畑で育つ野菜は、やわらかく甘くみずみずしいものです。「やわらかい土にはやわらかい野菜が育ち、堅い土には堅い野菜が育つ。土の通りにしか作物は育たない」と小林さんはおっしゃいます。
 葉っぱの葉脈はきれいに整い、葉の色は濃すぎず若草色。根もよく張っています。キャベツや玉ねぎは巻きが詰まっています。豆科の根には根粒バクテリアがたくさんついています(化学肥料を使う畑では根粒バクテリアが見かけられません)。野菜の抗酸化力が強く、傷みにくいのも小林さんの野菜の特徴です。
 多くの研究者が小林さんの畑の土を分析しますが、貧栄養状態の土でなぜこんなに素晴らしい野菜が収量も伴って育つのか不思議だ、といわれています。
 小林さんの野菜を食べた病気の人から、元気を取り戻したと感謝の手紙がたくさん届けられています。落ち着きがなかった子どもが落ち着きを取り戻したケースもあります。

●人類の幸福を願って取り組む農法
 小林さんは農家の長男として生まれましたが、農業が嫌いで、徳島県庁に職員として就業し、32年間勤められました。厚生課で2年間福祉の仕事を担当したとき、生活保護家庭の人の病気が医者に行っても治らないことに気付きました。一方、世の中では水俣病、森永ヒ素ミルク中毒事件、カネミ油症事件、サリドマイド事件、スモン病、農薬中毒の話題があふれていました。
 「これらの原因を究明しない限り、解決の道はない。薬害を勉強しよう」と思った小林さんは1971年、叔父さんの影響で、自然農法の大切さを説く世界救世教に入信しました。そして1975年には、県庁勤務を辞め、嫌いだったはずの農業を継がれることになったのです。自然農法に取り組むことこそ人類を救う道だと思われたからです。
 以来、「安全で」「おいしい」「子どもたちが喜んで食べてくれる」「栄養価の高い」「健康になる」「生産量の高い」「手間のかからない」野菜作りに取り組まれています。
 小林さんが、"信者が増えれば日本の社会を変えることができる"と思われた世界救世教は、教団の内紛で3つに分かれました。それをきっかけに退団されましたが、自然農法への情熱は80才になられた現在も変わらず、意気軒昂です。

小林忠さんの自然農法の野菜
 畑92アール、田65アールで農薬や肥料を使わず自然農法に取り組んでいます。数名の研修生が手伝っています。畑の土はふかふかで、水はけがよく大雨が降っても水に浸かることはありません。
 一般市販の野菜の場合は、へなへななのに食べると口に繊維が残る感じがありますが、小林さんの野菜はやわらかく甘くみずみずしく、よく締まっています。

●農薬
 一切の使用はありません。

●肥料
 化学肥料は勿論、有機堆肥も使いません。吉野川 河川敷で刈ってきたカヤを土の覆い(マルチ)に 使っています。これがゆっくりと土に戻り、肥料の 役割を果たしています。

小林さんの野菜セット 8品目程度 1週間税込2,600円
 かつて私が「複合自給」野菜セットと名付けた、農家の自給の延長にある野菜セットです。旬の野菜が8品目程度入ります。供給可能な数量は、当初10〜20世帯程度と数量に限りがあります。

 ご希望の方はメモ、FAX(0721-34-2777)、もしくはメール(info@alter.gr.jp)で、@「小林野菜セット希望」と明記AコースB会員番号C氏名D購入理由(例えば病人の有無。病気の人はできるだけ優先したいと考えています)を書いてお申し込みください。

 申し込み多数の場合は抽選などで選考させていただき、残念ながらもれた方はキャンセル待ち扱いにさせていただきます。申し込まれた方は原則毎週セット野菜が届けられます。長期・短期の休みは小林さんへ直接連絡していただければ可能です。内容の品目、量などの増減希望は小林さんとの直接連絡で応じます。「できるだけ長く続けて、体調がよい方向に変わっていくことをぜひ体験してみていただきたい」とのことです。



ー文責 西川栄郎ー
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