通信販売の法規(特定商取引に関する法)に基づく表示

日本で唯一の歯専用楊枝 三角ようじ
カタログ“2008年11月1週号”
歯ぐきにやさしいつまようじ、歯科医が絶賛するデンタルピック。
食後の歯間清掃に効果的。


●大切な口の健康

 口は腸の入口、広い意味では腸の一部です。その衛生は体全体の健康に重要な役割をもっています。また口は脳の活性と深く結びついています。人の進化の過程で脳は、生きていく上で重要な役割をもつ口のために発達した臓器だからです。
 通常、奥歯には50kgもの力が加わります。これが入れ歯になってしまうと噛む力がなくなり、脳への刺激も少なくなり、痴呆にもつながります。したがって口、歯、歯ぐきの健康が大切なことは誰もが認めるところです。
 「80才で20本の歯を」という厚生労働省の「8020運動」があります。80才で歯が17〜18本の北欧、15〜16本のアメリカと比べて、日本ではわずか10本しかありません。甘いものを食べることで体液が酸性に傾くのが虫歯の大きな原因ですが、日本人にとって正しいオーラルケアがほとんど理解されていないのも原因だと思います。

●歯みがきの適切なタイミングとは

 歯みがきの最も効果的なタイミングは、@「寝る前」つまり汚れをとって寝ること、A「朝起きたて」つまり寝ている間に増加した歯周病菌をとること、の2回です。一般に行なわれている食後には、食事の際に分泌されている唾液によって歯周病菌はほぼゼロになっているため、歯みがきの必要性がありません。むしろ、デンタルピック三角ようじや歯間ブラシを使って、歯間の汚れをとる方が意味があります。
 日本ではおじさんたちのつまようじの使用がお行儀の悪さの象徴になっていますが、ヨーロッパでは貴族たちがつまようじを携行し、食後使うことが身だしなみとされていました。

●一般のつまようじは歯を傷めます

 現在日本で一般的に「つまようじ」として使われている中国産の丸形のものは、本来は果物や天ぷらを突き刺すなど料理用に使われる、欧米では「カクテルピック」と呼んでいるものです。歯間に使うと無理に圧迫して歯や歯ぐきを傷める恐れがあり、詰まったものの除去能力も低いのです。
 北欧を始め、欧米で歯に使うつまようじは、白樺材でできたデンタルピック(三角ようじ)です、ヨーロッパでは、つまようじは歯間の汚れ・プラークをコントロールしたり、歯の表面の汚れを除去したり、歯ぐきをマッサージする3つの機能を考えて作られています。
 広栄社の三代目・稲葉修社長は、デンタルピック三角ようじを始め、さまざまなすばらしいオーラルケアグッズを開発されています。日本人のデンタルIQを上げ、ひいては人生の質を上げたいと考えておられます。

●歯を白くするピーリングスポンジが人気

 稲葉修社長は、龍谷大学理工学部堀川武教授らの技術指導を受け、日本人になじみやすいように丸軸を使用して、歯にやさしい三角形のようじ「歯間ようじ」を開発し、その量産にも成功なさっています。歯科医に高く評価されています。
 稲葉修社長の祖父、稲葉由太郎さんは、大正6年創業の「東洋妻楊枝」、現「広栄社」の初代社長で、河内長野市の地場産業の基礎を作ったおひとりです。河内長野市周辺には、当時のつまようじの原料となる「黒文字(クロモジ)」(クスノキ科の潅木)や「卯木(ウツギ)」(スイカズラ科の潅木)が豊富にあって、つまようじ作りが農家の副業として定着していたのです。
 それら国内のつまようじ産地が、アメリカからの安い平ようじの輸入により危機を迎えたとき、そのアメリカのつまようじの量産機械の導入に尽力なさり、三重県から産地問屋だった河内長野へ移り住んで、つまようじの量産体制を作られました。
 当時の国内のつまようじは、古典的な道具でほとんど手作りしていましたので、アメリカの機械生産と太刀打ちするべくもなく、江戸時代の楊枝屋の伝統を受け継いだ国内の生産は激減してしまいました。河内長野市のつまようじが生き残ったのは、まさに量産機械導入の賜だったのです。
 その初代由太郎さんの努力で守られたはずの河内長野市の地場産業ですが、14〜15軒あるつまようじ業者が100円ショップ向けなどに中国での安いつまようじ生産に手を出し、地場産業の空洞化を招いています。もろくて粗悪な品質のものを供給する、単なる輸入ブローカーになってしまっています。
 しかし、広栄社の稲葉修社長は、今なお国産の白樺材にこだわり、地場生産にこだわり、デンタルケア用品としてのつまようじはいかにあるべきかとのこだわりを大切にし、つまようじ作りをなさっています。製造に使う機械も自社開発し、つまようじ以外のデンタルケア用品の研究にも大変熱心に取り組んでいらっしゃいます。とくに最近開発された歯を白くする「ピーリングスポンジ」はたいへん人気を博しています。
 広栄社には、古今東西のつまようじの歴史・文化がよく分かる素晴らしい「つまようじ資料室」があり、オルターとして2008年8月9日に見学のバスツアーも実施しました。

 広栄社のご紹介は、朝日新聞(2003年5月27日)の三角ようじの紹介記事を見たオルター会員からです。


広栄社の三角ようじと歯間ようじ
 広栄社の三角ようじは、東京歯科大学の高江州義矩名誉教授(衛生学)、新大阪歯科技工士専門学校校長、奥野善彦大阪大学名誉教授や岡崎歯科医院・岡崎卓司院長が推薦しています。
 三角ようじは、歯や歯ぐきを傷めず、歯と歯の間の清掃や歯ぐきのマッサージをする目的に開発された口腔衛生用品です。断面の二等辺三角形の底辺が歯肉に当たるように挿入して、毎食後歯肉部を数回マッサージして下さい。このマッサージが血流を促進し、歯肉を引き締め、歯周病にかかりにくくなり、口臭も減少するなど歯の健康に役立ちます。
 先端、三角形の二辺が汚れを取り、底辺が歯ぐきのマッサージをします。ヘラ部の切り口を表に持つと、先端の三角形の頂点が上になります。三角形側と反対のヘラ部で歯の表面の汚れを取ります。
食後すぐ歯ブラシで歯を磨く人がいますが、歯ブラシでは歯間の汚れが取れません。まず歯間ようじで特に悪性度の高い歯間隣接部の取れにくい歯垢の汚れを除去してから、歯ブラシを使う方が効果的なのです。欧米では、デンタルピックは食後の歯間清掃の最も有効な手段と評価されています。
 広栄社の三角ようじの歯間乳頭マッサージによる血流促進効果は、福岡医療短期大学歯科衛生学科による研究発表でも確かめられています(口腔衛生学会雑誌52巻第3号:平成14年7月発行)。

●原料…北海道産白樺の木材

 強さと粘りを兼ね備えた良質の白樺は柔らかい木材で、これで作ったつまようじには歯の磨耗の心配がありません。また、唾液を吸収すると適度なしなりが出て、歯や歯肉の形態にフィットし、複雑な部位の歯垢除去を可能にします。余計な力が加わると先端が折れて、歯や歯ぐきに過度な負担がかかって傷つけないよう守ってくれる、理想的な歯木です。また、その成分に虫歯菌の作用を抑制するキシリトールを含んでいます。フィンランドではこの白樺からキシリトールを抽出しているものです。
 白樺の木材は柔らかいため家具には向きません。つまようじを作る際、煮てかつらむきにしますが、その芯は紙を作るパルプとして利用されますので全く無駄がありません。白樺は自生力が強く成長も早いため、つまようじ資源として有効活用に優れた木です。

●製造工程

@白樺の原木を切断。A煮て柔らかくする。B帯状に剥く(かつら剥き)。芯はチップにして紙のパルプ原料へ回す。C裁断して、短冊状の板にする。Dカッターで、丸軸にする。Eつまようじサイズに切断して、先を削る。

※繋がった三角ようじは、Cまで北海道の提携工場で加工、Dは岐阜県高山市の提携工場で加工、Eは河内長野市で加工。繋がっていない歯間ようじは、Cまで北海道で加工、D〜Eは河内長野市で加工。


歯間部清掃はとっても重要!
 下図は、スウェーデンの歯科衛生士ブリギッタ・ニーストレンが日本でのセミナーで使用したものです。ニーストレンはセミナーの中で、この図を日本の歯科衛生士さんたちに一番見せたい、と明言しています。
 もし形成されたプラークをそのままにしていたらどうなるでしょう。勿論私たちは食事をしますので、その度にプラークが形成され、古いプラークは隣接部の奥へ奥へと詰まっていきます。この図は、隅角部から歯間隣接部にかけて4箇所のプラークを採取し、そのpHをグラフにしたものです。グラフの横点線は臨界pH、つまりエナメル質が脱灰するpH5.4を示しています。これからわかるのは、隣接部に近づけば近づくほどそのpHは低く、グラフの3と4に関しては脱灰状態が長時間続くという事です。つまり、歯間隣接部のプラークはとても悪性度が高いのです。この事が分かれば、どうして歯間隣接面の重点的な清掃が必要なのか答えが見えてくるでしょう。

 (「臨床で役立つデンタルピックの効果と使い方」Mオーラルケアより転載)


市販のつまようじの問題点
 丸いタイプのものは料理用であり、歯に使った場合、歯が動いて歯や歯ぐきを傷める恐れがあります。マッサージ効果もありません。つまようじを使うなと指導する歯科医がいるのは、この丸いつまようじを前提とした話です。中国産は製造工程で充分に煮ていないため、臭いもあり材質ももろいです。歯に負担がかかったとき、いい意味で弱いのはよいですが、単にもろいのは品質上問題となります。


―文責 西川栄郎(オルター代表)―


戻る