自然農法(無農薬、無肥料)の果樹農家を目指しています |
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◆年中果物を楽しめる自然農法の果樹園を作りたい 和歌山県紀の川市、かたやま農園の片山 篤さんは、農薬はもちろん、肥料(有機物肥料も含む)も使わない自然農法で、桃、柿、梅、ビワ、みかん、イチジクなど様々な果樹を混植し、年中果物を楽しめる果樹園作りをめざしています。オルターには、これまで無農薬・無肥料のハッサク、黒米、野菜と、農薬95%減の桃を出荷していただいています。
◆子どもの頃から農薬が嫌い 片山さんの家は代々農家で、子どもの頃から兼業農家だった父親の農業の手伝いをしていました。子ども時代は大の虫好きで、「臭い」「カッパ」「しんどい」というイメージの「農薬」は嫌いでした。父親が若くして亡くなり、14年ほど兼業農家をしたあと22年間のサラリーマン生活に区切りをつけ、2010年4月に、子どもの頃から夢だった農業を専業で取り組むことになりました。 父親も環境のことを考え、できるだけ農薬をやめるよう心がけていた人でした。片山さんはご自身も自然農の川口 由一さんの不耕起、無農薬、無肥料に共鳴していました。米市農園(オルターカタログ2012年4月3週号参照)の紹介で、新規就農1年目にオルターとの出会いもありました。そして農薬はもとより肥料も使わない自然農法の道を進む決心をしました。
◆自然農法の野菜作り チマサンチュー、エンドウ、ツルムラサキ、オクラ、エンサイ、ズッキーニ、ジャガイモなどの野菜は自然農法で栽培し、農レンジャーのパック野菜としてオルターへ出荷してきました。これからも全耕作面積2.5ヘクタールを活かして自然農法野菜の種類を増やしていただきたいと思います。
◆紀州百匠隊 米(品種:雄町)は自然農法で栽培しています。インターネットや口コミで集まった人達と紀州百匠隊をつくり、手植え、手刈りイベントをしています。その米で中野酒造にお酒を作ってもらっています。中野酒造の杜氏さん、蔵人さんも米作りイベントに参加します。 黒米は肥料として米ぬかを使うだけの無農薬栽培です。
◆糖度が高くおいしい桃 桃は、昨年も今年もピレスロイド系の農薬ぺルメトリン1回散布のみの減農薬栽培です。通常の桃は年間23〜28剤の農薬を使用されることに比べると、農薬使用95%減の桃です。糖度は一般の11〜12度に対し12〜18度あり、たいへんおいしいです。 桃の栽培はかたやま農園のすぐ近くにあるオルターの生産者・薮本畑下農園(オルターカタログ2009年2月4週号・7月3週号参照)の技術を学んでいます。かなり無理をしているので枯れた木もあります。オルターとしてシグマ菌ぼかしや農業用マグマンで栽培を応援していきます。 ハッサクは無農薬、無肥料の自然農法で順調に栽培できています。 片山さんは新規就農5年目、オルターとしても期待の若手です。
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かたやま農園の桃 ◆ 、ハッサク ☆☆☆ 、黒米 ☆ |
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【桃】 ■品種 ●白鳳 7月10日前後〜20日 ●清水白桃 7月20日〜8月初 ●川中島 8月初〜8月15日
※桃は出荷時期が短いため 予約注文で原則年1回のお届けです
■防除 ●白鳳 殺虫剤としてぺルメトリン年1回使用 石灰硫黄合剤(JAS有機除外農薬) ●清水白桃、川中島 殺虫剤としてぺルメトリン年3回使用(予定) 石灰硫黄合剤
■肥料 ●白鳳 使用無し ●清水白桃、川中島 米ぬか、マグマン、シグマ菌ぼかし使用(予定)
【ハッサク、野菜】 ■防除 農薬使用無し
■肥料 使用無し
【黒米】 ■防除 オルター基準「栽培時農薬不使用」 ・・・有機努力を継続2年目。今回一切農薬不使用
■肥料 自家製米ぬか
―文責 西川榮郎(NPO法人 安全な食べものネットワーク オルター代表)―
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