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六ヶ所再処理工場は即時中止を! 
オルター通信963号記事
六ヶ所再処理工場は即時中止を! 核物質製造工場からのヒバクはごめんだ
   核燃阻止1万人訴訟原告団 山田清彦

 六ヶ所再処理工場のアクティブ試験中の日本原燃は、11月16日にMOX粉末製造に成功したと発表した。彼らは、MOXが核不拡散性に優れていて、「原子力の平和利用」の1つのモデルになるという。だが、保障措置を行なっているIAEA(国際原子力機関)はMOXを「直接利用核物質」と規定し、核爆発装置の製造に用いることのできる物質と認めている。この齟齬に、県民騙しの手口を見る感じだ。
 私たちは11月25日、青森市内で、原子力資料情報室と反核燃秋の共同行動実行委員会が共催の「2006年反核燃秋の共同行動 止めよう再処理!―あなたはヒバクを受け入れますか―」を開催した。この中で、講師の今中哲二さん(京都大学原子炉実験所)からは、原子力の基礎からヒバクの問題まで講演いただいた。特に、青森県が原子力問題に関して顧問として委嘱している専門家が好んで使う資料が、原子力界の中で不当に捻じ曲げられたデータであることも判明した。核燃施設からの放射能の影響を過小評価することを目的に、専門家としての実績がほとんどない輩を、顧問として委嘱している県に問題があったのだ。
 なお、研究者としてヒバクすることもある今中さんから見て、現時点での放射能放出が、即座に環境に影響を与えるとは言えないという。ただし、年間の自然放射線量の1ミリシーベルトのヒバクでも安全ということでもないという。原子力推進側が、自然放射線や医療放射線が安全だと言うことを、一種の信仰のようなものだと批判した。
  


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