通信販売の法規(特定商取引に関する法)に基づく表示

12月わいわいゲスト生産者稲田敞子さんからのご挨拶
オルター通信954号記事
12月わいわいゲスト生産者稲田敞子さんからのご挨拶
ご主人の交通事故がきっかけ
 いつも私達の湯葉をご贔屓にして頂き、感謝しております。鉄工所を経営していた主人が交通事故にあい、生きているのが不思議な程、全身バラバラになっている主人に「永い間ご苦労様。今度は私が食べさせてあげるね」。世間を知らない女のセリフでした。何でも出来ると思っていた傲慢な私、お金を稼ぐ事など出来ませんでした。私の実家が湯葉屋ですが主人が手術の日に父が亡くなり、のれん分けもしてもらえず、不安でいっぱいでした。根が楽天家な私達は湯葉の鍋やキカイ類を普通以上の厚みのステンレスを使い作りました。今、私共の湯葉がおいしいと云われるのは鍋の厚みのせいかもしれません。今まで実家の湯葉を知り合いの人にあげていましたが、今度から買ってもらわなければならない事を伝えると、一人の友人がオルターさんの会員で、西川代表を紹介して下さり、代表が我工場に来られ、第一声「なんや本格的な湯葉屋さんやね。」と驚かれました。

消泡剤を使わない有機大豆の湯葉
 消泡剤を使用せずに作る事と云われ、知り合いの湯葉屋に聞きまくりましたが、皆使わないと良い湯葉が出来ないなどの返事でした。幼少の頃、父の工場で見た昔ながらのやり方がひょっとしたらあれは泡を取っていたのではないか?と思う仕草がうかびました。ステンレスの板で泡を全部取り除くことができました。時間がかかり豆乳の量が少なくなり湯葉も少ししかできません。一人が湯葉をすくいあげると他の一人がすぐにスプーンで泡を取り除く、泡の上には湯葉が出来ず穴があき商品になりません。作業は大変ですが、安心して食べられる湯葉が出来る喜びにはかえられません。あの時から私は自分が作った湯葉以外は口にしません。宝石のような高価な井村さんの有機無農薬大豆で豆腐を作っている京都の奥丹と一緒に本に載せてもらいました。奥丹の豆腐は一丁7千円、豆腐の6倍以上時間がかかる湯葉が十分の一の値です。私はすぐ、オルターの会員になりました。湯葉を売る事よりも安全で安い品が買えることがわかったからです。今の私の生活では買えない品もありますが、私の湯葉のように他の業者が出来ない程の手間をかけて造った完璧な品を一般の主婦が買える値段で取り扱う西川代表とともに歩んで行きたいとおもいました。この湯葉を指折りの老舗のみ取り扱ってもらおうと営業に行きました(その老舗が取り扱っている湯葉を知っている)。最高の物とわかり、驚きを隠せずあわてている様子。でも老舗ののれんに飛び込みの営業マンにOKすることはない。次の料亭では、こんなにおいしい湯葉を食べた事はないと板長さんが云っているので・・・との電話。そんな時、オルターさんに感謝しています。家庭で湯葉料理をする機会が少ないので湯葉を使ったお惣菜を作りオルターさんで使ってもらえたら・・・など考えています。

自然食品にもいろいろ
 商売も大変で他の湯葉屋に助けてもらい、下請けをさせてもらった時「生協に出している」と云われているのに、消泡剤を使用してもよいと聞き、自然食品の会社でも消泡剤を使っても良いのか確かめました。そんな事聞いてくるのが不思議がられました。自然食品でもいろいろある事を知り、私はオルターさんに出会えた事をラッキーと思いました。

湯葉でスベスベ肌に
 湯葉を始めてお金もなくなり毎日湯葉のみを食べ続けました。最初の変化は手足がスベスベになり、顔がつやつやになり、今では何を食べても太らない体質に変わりました。湯葉は豆乳のうわずみ、98%の消化率があり、疲れた時、受験勉強の時、お酒を飲む人の酒の肴に、お薬と同じ働きがあります。
 身体に良いものを造らせて頂き、感謝しております。西川代表いわく、「良いものでも売れなあかん」。これからも湯葉弘を末永くお願い申し上げます。



戻る