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プロも絶賛!『まっち絵の具』
カタログ“2004年6月2週”
子どものためを貫いたら、プロも使って絶賛 美しく、鮮やか、堅牢で安全な『まっち絵の具』
 池田君恵会員のお嬢さんから、「まっち絵具というすばらしい水彩絵の具がある、ぜひオルターで扱って欲しい」との提案を頂戴しました。
 「まっち絵具は混色しても濁らない、安全性の高い顔料を使っている、価格が良心的、HPなどでの対応も丁寧」というものでした。
小出宗治さん
 長野県にある企業組合「まっち絵具製造」の小出宗治代表理事は、ご自身がかつてデザイナーをなさっていたことがある方です。その経験から、プロ用の絵の具には鉛やカドミウムなど、毒性の強い顔料が使われている、また子ども用の絵の具は増量剤が多く粗悪なものばかりで、有害な防腐剤フェノールが使われ、混色した場合は色が濁り、すぐに退色してしまう顔料が使われているのは問題だ、とかねがね思っておられました。
 日本の水彩絵の具の草分け、水野一三さんとの出会いで絵の具のことを学ばれ、メーカーに対し、まともな絵の具を作って欲しいと働きかけをなさいました。しかし、その要求はことごとく拒否されてしまったのです。
 1970年ごろの話ですが、それ以来、ご自分で絵の具作りを始められることになったのです。そして現在では、大手メーカーが足元にも及ばないような、高品質な絵の具が完成しています。
 混色しても彩度が低下せず、鮮やかな色が出ます。100年以上は退色しない堅牢度があり、価格も極めて良心的です。安全性についても、工場からの廃水が浄化槽を経て付近の農業用水に流れ込んでも問題のない水準で作られています。
 小出さんが中学生のとき、実家の海産物問屋がビキニ環礁での第5福竜丸の被爆事故の風評被害で原爆マグロが騒がれ、海産物が全く売れなくなって倒産した辛い想い出があり、環境汚染に対しては、今でも嫌悪感を感じるとおっしゃっています。 光化学スモッグで娘さんが苦しんだ経験もお持ちで、当然、地球を汚すような有害な薬品の使用に対しては、ご自身が「ノー」なのです。
 「子どものために」というコンセプトは徹底していて、筆についても、子どもがいくら乱暴に扱っても復元する、壊れにくいものになっていますし、毛の1本1本の加工にも十分によく水を含むものに仕上げており、専門家用の1万円以上もするような筆に全く劣らない品質のものにもかかわらず、安いのです。またパレットも、少々手荒く扱っても壊れず(訪問の際には、わざわざ2階から落下させて、壊れにくいことを見せていただきました)、丈夫なものにお作りになっています。
 子どものためにとことん品質を求められた結果、プロ用としても通用し、世界的にも類似のない高品質な絵の具が完成しているのです。
 この隠れた町の大発明を、多くの教育関係者や親達が理解し、子ども達に素晴らしい色彩の世界をプレゼントしていただきたいものです。


まっち絵具の水彩絵の具
◆原料
 顔料に使われている色の原料は、以下の通りです。
 鉛、砒素、アンチモン、カドミウム、水銀、セレン、バリウム、クロムを全く含まない、天然鉱物顔料と、毒性や皮膚刺激性、環境負荷が極力低い有機合成顔料を使っています。CE、AP、JIS規格基準より、はるかに低い数値を厳守しています。また、耐光堅牢度に優れた顔料を選んでいます。
 ・黄色(レモン)…モノアゾイエロー
 ・黄色……………ジスアゾイエロー
 ・赤(生)…………ナフトール系
 ・赤(マゼンタ)…ナフトール系
 ・青(群青)………含イオウアルミノシリケート
 ・緑………………銅フタロシアニングリーン
 ・茶………………酸化鉄
 ・黒………………カーボンブラック
 ・白………………酸化チタン(アナターゼ)
メジュームとして
 ・アラビアゴム…糊として製造したアラビアゴムを
         96〜98%使っています。
 ・グルカン(デキストリン)
        …腐りやすいでんぷん糊です。
         4〜2%と微量しか使いません。
 ・水飴(食品グレード)…乾きの調整用
 ・精製グリセリン………同上
 ・尿素……………………同上
 ・珪酸アルミニウムナトリウム塩
           …発色剤として
 ・炭酸カルシウム………同上
 ・含窒素イオウ化合物(3種類)
    ……防腐剤として。3種類使っているのは、チューブ内や乾燥したときの防カビなど、目的別に使い分けています。このような毒性が弱いものを少量しか使わずに済ませているのは、主として良質なアラビアゴムを使っているからです。
 ・ポリアクリル酸ソーダ…消包剤として
 ・水
◆製造方法
 「顔料」と「メジューム」を混合撹拌するのと、ローラーを使ってローリングし、馴染ませ、ツヤを出すだけのいたってシンプルな製造法です。通常のローラーは鉄製ですが、白色に関してはサビが入らないよう、御影石製です。製品は環境負荷の低いポリチューブ(ポリエチレン製)に入っています。
 幼児が使用しても破損の心配がなく、使いやすさを第1に考えたからです。古くなっても劣化せず、いつまでも使えます。万が一、開口部が汚れて開けにくくなった場合は、60℃程度のお湯でゆるめて下さい。
 まっち絵具が混色しても彩度が低下せず濁らない秘密は、その顔料粒子の加工工程にあります。いったん、顔料粒子を0.01μ(ミクロン)の大きさに超微粉砕したものを、約100個特殊な方法で団子状に造粒加工し、顔料粒子を超微粒子の1μの大きさに揃えているところです。市販の絵の具の粒子は10〜30μと、大小バラバラなため、乱反射して色が濁ってしまうのです。

製造風景
市販の絵の具の問題点
 大人用、プロ用には、鉛、砒素、アンチモン、カドミウム、水銀、セレン、バリウム、クロムなどの有害重金属などが使われています。プロ用、学童用とも、ほとんどの絵の具には「藍(あい)」の原料に「シアン化鉄」が用いられており、水に溶かしたとき、毒物のシアンが遊離して発生しています。
 市販の絵の具や固形絵の具に、高級で腐りにくいアラビアゴムは使われず、製品単価を引き下げる目的で、腐りやすいでんぷん糊、デキストリンが多用されています。プロ用でも30〜50%、学童用では100%使われています。そのため、防腐剤というより強力な殺菌剤として「フェノール」が使われています。
 通常、絵の具に匂いがするのは、このフェノール臭です。図画の時間には、この有害なフェノールが教室中に充満するのです。ちなみに、まっち絵具は無臭です。
 不思議なことに、日本では絵の具の防腐剤や殺菌剤に全く規制がありません。したがって、子どもが手についた2000ppmもフェノールを含む絵具でかぶれようと、喘息や化学物質過敏症になろうと、誤飲・誤植して重症事故(量によっては死ぬケースもあります)になろうとも、何の法的規制もないのです。ここでも、行政が業界団体に牛耳られています。
 1994年に香港で日本製の絵の具から規定以上の鉛が検出され、「サクラ」や「ペンてる」の製品が多数押収されました(香港11月16日共同)。これまでJIS規格では「金属押出しチューブを使用」とされていましたが、鉛のチューブは絵の具に使われている弱酸性の糊の成分や溶剤によって腐食され、鉛が溶出してくることが問題となったのです。 そのため、メーカーでは、ポリチューブ、ラミネートチューブ、錫チューブなどへ切替えを余儀なくされたのです。しかし、メーカーでは、粗悪な原料を使っているため、チューブの中に光が入ると変色してしまうので、透明チューブへの切替えが困難という現実があります。また増量剤の使用が多いため、中味が分離しています。それが分かるため、不透明チューブにしているのです。
 一般的に学童用には、発色剤である珪酸アルミニウムや炭酸カルシウムをコスト低減のため多めに入れ、増量に使っています。そのため、絵の具が乾くと白っぽくなってしまうのです。
 また、コストを考えて、石粉の表面に染料を付着させているような安く粗悪な顔料を使っていますので、色素が少なく、また品質にも問題があるため、すぐに日光の紫外線で変退色してしまいます
 だから、子どもの頃の大切な想い出もすぐ色褪せてしまうのです。さらに顔料の粒子もバラバラで、混色すると各粒子が乱反射して、濁った汚い色しか出せず、自然な色はとても出せないでいるのです。そんな汚くしか描けない絵の具では、子どもたちの情操教育に役立つはずがありません。

   −文責 西川栄郎−

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