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津軽りんご直産組合のりんご
カタログ“2002年9月3週”
 青森県では、全国のりんごの生産量の40%のりんごを栽培しています。そのりんごの本場で、津軽産直組合の斉藤武雄代表ら30世帯は有機質肥料、減農薬栽培でりんご作りをなさっています。代表の斉藤武雄さんは、若い頃親元を離れて、東京で農業関係の出版社に勤めておられました。
斉藤武雄さん
そこで、当時盛んだった電子農法に出会い、それに魅力を感じて、帰郷してりんご作りに取組みました。それから7〜8年後、電子農法に限界を感じ、有機農業へ向かわれたのでした。青森県の有機農業によるりんご作りの草分けのお一人です。いつしか仲間も拡がっていったのですが、失敗続きだった当初の頃の仲間は、挫折してしまった人が多かったのでした。木が枯れて死んでいくのが一番の苦労だったとのことです。栽培に自信がついたのは、ほんの3年くらい前のことです。津軽産直組合の仲間は30世帯、平均年齢が40歳台の頼もしい中堅です。
 津軽産直組合のりんごは食べておいしいです。そのわけは、りんごの樹の葉にあります。他のりんご園の葉が不揃いで元気がないのに対して、津軽産直組合のりんごの葉は、実によく揃っていて、葉に丸みがあり葉肉が厚く、硬く、葉脈もきっちりとしています。土もよく肥えていて、除草剤を散布した跡もありません。除草は除草剤ではなく、草刈機での年3回の除草なのです。刈った草は樹の下に草抑えや有機肥料として還元しておくのです。りんご栽培の基本は土作りです。堆肥(リンゴジュースの搾りかすなど)を10aあたり1t以上、さらに有機石灰(焼成かき殻)や天然苫土、アミノ酸配合肥料(有機100%・魚液)を施肥しています。土壌検定を、担当の金谷勝さんが年2〜3回行い、りんごの生育をよく観察しています。土壌pHを一定(pH5.5〜6.5弱酸性)にし、土壌の有効微生物を増殖させ、地力を高い状態にしています。ミミズや微生物によってりんご園の土はフカフカです。そうすることによって、りんごの根(とくに細根)の発育が非常に旺盛になり、病害虫への抵抗性も強くなるのです。農薬は通常の栽培の半分以下の6回にし、しかも極力毒性の弱い、残存効力の短い農薬を選んで、病害虫が発生したらやむなく必要最少限に散布しています。もう少し少なくできる自信があるとのことです。
≪生産者≫
 大坂隆典、斉藤靖裕、新谷敏広、新谷勝義、新谷勝彦、新谷卓一、新谷金治、斉藤栄造、成田正行、今柾彦、佐々木光則、品川一彦、木村修進、木村臣、金田新弥、金田信一、斉藤充弘、対馬安芳、対馬雅彦、三浦正志、斉藤正志、斉藤美樹、西村茂、西村信情、赤石健三、赤石栄一、堀場高宏、斉藤貢、斉藤武雄、金谷勝

―栽培品種― 
 つがる、千秋、北斗、ジョナゴールド、むつ、王林、ふじ、紅玉

―栽培の特徴―
・有機質肥料
 グロノリン酸(海鳥リン酸)、ハーモニーシエル(貝殻)、古代天然苫土、SRG(米糠)、オーガニック8-5-3(魚液)、発酵鶏糞、りんご搾り粕堆肥
・減農薬栽培
・無袋栽培
 一部の品種(千秋のみ)を除き、無袋栽培です。太陽の光を充分に当てています。無理に葉を摘んだり、反射シートで着色をよくする外観重視のりんご作りをしていません。
・適期収穫
 りんごはなっている場所によって熟期がかなり違います。収穫は熟れた実から順に収穫します。味の良いりんご作りを徹底しています。
・冷蔵貯蔵
 収穫したらただちに自前の大型冷蔵庫(20kg箱で18000箱)に保管します。注文に応じて出荷します。
◆市販のりんごの問題点◆
 国内りんごは化学農薬の散布、化学肥料の使用(まずくなる)の問題があります。またアメリカ、ニュージーランド、タスマニアなどからポストハーベスト農薬を施された輸入りんごが登場しています。

一般の農薬使用との比較


   ―文責 西川英郎―





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