通信販売の法規(特定商取引に関する法)に基づく表示

無農薬の生花セットはじめます Mitinoku Flower 鈴木
カタログ“2003年11月3週”
生産者も農薬はイヤ
 家庭に飾る生花も農薬で汚染しており、そのため、アトピーや化学物質過敏症の原因の一つになっています。オルターとして安心して飾れる花を取扱うことは、長年の議題でした。そのため、無農薬で花を栽培している生産者の情報を求めていたところ、藤本千鶴会員より  Mitinoku  Flower  の鈴木繁さんをご紹介いただきました。
 鈴木さんは、以前養豚をなさっていましたが、臭いや汚水処理の問題で周囲に迷惑をかけたくないということで、1990年頃より花作り、とくに百合栽培に転換なさり、それをほとんど無農薬栽培で取組み、今日に至っておられます。百合を選んだのは、消費者に喜ばれるものだということと、ご自身が好きだったからだそうです。百合の生産者として鈴木さんは、市場では少し名が通っておられたということです。消費者が農薬を嫌がる以上に、作り手としては農薬の被害はもっと深刻だということが、無農薬を心掛けてこられた理由です。
 現在では、後追いの農家が増えたこともあり、百合市場の相場が下がり、これからの経営をどの方向へ向けるべきか悩んでいらっしゃったときに、オルターと出会うこととなり、これからオルターの生花の中心を担っていただけることになりました。今後、いろんな花を作っていっていただけることを、大いに楽しみにしています。
 鈴木繁、洋子ご夫妻は、「心を尽くして花を育てていくことが、自分達にできること」、「花の色や姿、香り、花に託された贈り主の思いなどに触れて、人々の心が動く。癒されたり、感動したり。こういう状況を一つ、また一つ増やしていければなあと思っている」とおっしゃっています。

鈴木繁、洋子ご夫妻
Mitinoku  Flower  鈴木 花の種類
今回出せるのは…
・百合「ソルボンヌ(濃いピンク色)」
・百合「イエローウィン(透明感のある黄色)」
・デルフィニウム(ジャイアント系:ブルー、パープル、ライトブルー、白)
・コスモス(濃いピンク、オレンジ、黄色、白)
・ひまわり(オレンジ)
…などですが、
続いて
・ホワイトレースフラワー
・イエローサルタン(矢車草)
・フリージア
・ペーパーデージー
…など、いろんな種類の花にチャレンジしていただきます。

栽培方法
 原則として、農薬を使いません。今回の花も農薬を全く使わないでできています。無農薬にするために、以下のような資材を活用なさっています。基本は土作りです。
・玄米発酵アミノ酸酵素液
 ……有機米玄米を糖化発酵させたもの。
   天然酵母・乳酸菌を植菌したもの。
・ニームアミノ酸酵素液
 ……インドセンダン(ニーム)。
   有機米玄米を糖化発酵したものに
   天然酵母、乳酸菌を植菌し、ニームを付加
   したもの。病害虫防除に優れ、人間、
   肉食小昆虫、ミミズに対しては無害。
・発酵ニームケイク
 ……有機米玄米を糖化発酵し、天然酵母、
   乳酸菌を植菌して発酵、
   さらにニームケイク付加し再発酵したもの。
・エイトグリーン
 ……植酸原体肥料。
・スーパーシリカゲン
 ……水溶性ケイ酸、植酸、ミネラル含む肥料。
・サンライズF
 ……粒状植酸。土壌改良剤。
・カルグリーン
 ……有機石灰、魚介類、海藻類の化石化したもの。
・木酢液
・唐辛子

「デルフィニウム」と「ホワイトレースフラワー」については、鮮度保持剤(チオ硫酸銀)を使います。エチレンガスの発生を抑えて、花びらの落下を遅らせるものです。安全性において、とくに
問題はありません。

オリエンタル・ソルボンヌ
市販の花の問題点
 化学物質過敏症やアトピーのきっかけとして、一度に大量の農薬を浴びたり、微量でも食事などから長期に摂取させられていることが知られています。農薬散布が行われた直後の公園に花見に行って遊んでいたら、濃い農薬を浴びてしまうことがあります。
 家庭で飾られている生花でも、同様な農薬汚染が問題となります。食生活が無農薬でも、飾った花、植木などから室内に農薬が漂うことがあります。
 花屋さんの手はアレルギーでズルズルになっていることが多く、立寄った花屋で気分が悪くなることがあるのは、花に大量の農薬が使われていることが原因です。
 花には野菜や果物のようには農薬の使用規則は特になく、ほとんど野放し状態です。花は見た目が勝負の品物なので、虫食いなどを嫌って、徹底的に農薬を使います。特に蘭や菊は厳しいようです。
 花には農薬の使用以外にも、鮮度保持剤、水あげ剤(合成界面活性剤が使われる)、切花着色剤、ワックス(噴霧してピカピカに見せる)などの薬品使用も一般的です。
 花は赤ちゃんや痴呆老人が口に入れてしまう恐れもあるものです。花を飾るのは豊かな気持ちになるので素晴らしいことなのですが、できれば無農薬の花にして、飾る人にも危害を与えないように配慮してあげたいものです。

(文責:西川栄郎)

今回ご紹介のおまかせセット
おまかせ花セットA
初回は「百合1本(5〜6輪、色は黄色もしくはピンク)」の予定です。次回以降は「コスモス(数本)」、「ひまわり(数本)」、「デルフィニウム(数本)」など、毎週花を変えていく予定です。
花の長さは60cm前後です。その時期の最適の花を組み合わせに使いますので、花の種類はおまかせです。日によって、コースによっては人によって違うものが届くことがあります。花は十分にご用意していますが、場合によっては花がなくなり、注文に応じられずに中止扱いになりうることもご了承下さい。

おまかせ花セットB
初回は「百合5本(約20数輪)」の予定です。次回以降は「百合、コスモスの組合せ」などの予定です。

※配達に際してお留守にされる場合は、水を入れたバケツをご用意下さい。ご用意なく、万一、花がしおれたりしてもオルターとして責任が負えませんので、ご注意下さい。
 花の宅配は難しく、色々問題点が出てくると考えております。今回はまだ試験段階で、少し経験を積んでから、ギフト直送、ラッピングなどの企画も検討していく予定です。また、発表会、結婚式など特別注文の花も取組む方向で考えています。

戻る