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「三井酒店」の協力でおいしくて、まともなお酒の紙上銘柄酒会実現します
カタログ“1999年6月1週”
  うまい日本酒の為なら、どんな苦労もいとわない情熱の人、三井酒店(八尾市)の三井聖吉さん(写真)はそんな人です。酒造会社勤務を経て、家業の酒店を継がれました。「うまい日本酒を見極め、良心的な蔵元を応援しよう。このままでは良い日本酒が日本からなくなってしまう。いい酒が生き残れる文化を守りたい。その為には消費者に、酒の善し悪しを判断できるものさしを持ってもらわねば」ときき酒会を地道に開催され、それがマスコミにも紹介されたりしてきました。三井聖吉さんは清酒コンクール「ここに美酒あり 選考会」を主催し、その審査員を務められています。これまで、消費者のクレーム、疑問、要望など様々な反応を蔵元へフィードバックされてきました。おいしいという声もまずいという声も蔵元を育てるものだとおっしゃっています。いい酒を造る蔵元が販売不振で苦労し、消費者は評判にだまされています。手頃な値段でうまい酒が飲める世の中にしていきたいと訴えられています。  
 三井酒店のコーナーでは、三井聖吉さんが蔵元とその都度相談して頂き、飲み頃のお酒、価格以上の酒質のお酒を御紹介していただくことになりました。もちろん、紹介する全ての日本酒(清酒、焼酎)は三井聖吉さん自身、シュラフを持って車の中で仮眠を取りながら、蔵元へ直接足を運んできたものが中心です。
 三井酒店コーナーは「広告斡旋」の形になっています。三井さんが国税庁、税務署と粘り強く交渉された結果、全国的にも初めて実現した形です。
◆三井酒店コーナーのお酒
 蔵元と相談して、純米酒を中心に飲み頃のまともな日本酒を御紹介して頂きます。毎回数品目、テーマやお推めのポイントを紹介します。入手難、他店でプレミアのついている幻の酒も当り前の価格で扱います。但し横流しを防ぐ為、三井酒店の朱印をラベルに押します。限定品の時は、抽選の結果お届けすることにもなります。いい蔵元、いい米、いい技術の酒でも、タンクによって出来不出来のあることもあります。その中でもより優れたお酒のみを御紹介していく予定です。
 いい酒は
@悪酔いしません。
A臭い匂いがしません。
B喉越し良く、飲み飽きしません。
 なお、香りの高い酒、風味に棘のある酒は燗には向きません。バランスの良いお酒が燗に向きます。
 清酒は原則的に冷蔵扱いです。なお、生酒生詰め酒は冷蔵保存、家庭でも冷蔵保存をして下さい。火入れ酒は冷暗所保存して下さい。
市販のお酒の問題点
 約20年前、日本消費者連盟のパンフ「ほんもののお酒が飲みたい」などが火付け役になって、全国で地酒ブームが起こり、以来、それまで大手メーカーへ桶売りをしていた小さなメーカーが、自らの誇りを持って特徴のある地酒を作って、消費者にとっても、それまでと比べて随分とましなお酒が飲めるようになってきました。しかし、今でも一部の市販のお酒のように、食品添加物、例えば糖類、酸味料を添加しているものがあります。
 酒の善し悪しは、杜氏の技術、それに水と米の善し悪しで決まります。仕込みの時の水が良いものに超したことはありません。米は田んぼの状態、その品種、米質と精白度が大切です。酒造米のほとんどは減農薬です。下手をすると飲みづらい酒になることがあります。また全く同じ様に作っているのに、タンクによっても出来不出来が違ってくることもあります。有機農業のお米を使えばおいしくなるかというと、そういう米はアミノ酸含有が高く、雑味が出やすいので、米の質を良く分かってシビアに作る必要があるのです。紙パックなどでは容器による袋香問題となります。また酒販店の管理が悪ければ、本来は美酒であっても、駄酒になってしまうことも起こります。
 焼酎の場合でも、原料の善し悪しはもちろん、発酵工程の技術も味と関係しています。とくに少しでも収量を上げようとより高い温度領域まで蒸留成分を回収すると雑味の原因となる成分も多く含まれるようになってしまうのです。原料の味、香りを生かして、醸造、蒸留した焼酎をお推めします。
 まずい日本酒が日本酒離れを起こし、業界自ら首をしめてきたのが歴史なのです。



  ―文責 西川栄郎―


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