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美容師を苦しめる経皮毒(パーマ、シャンプー液) 〜もと美容師の体験談〜
オルター通信985号記事
プランニングオフィス里映 ゼノア通信No.14より転載


 お客様とのコミュニケーターを務めさせて頂いている、鎌田結花です。お客様に「ありがとう!」と声をかけて頂くたびに、「この仕事に就いて良かったなあ」とうれしく思っています。
 最近のご相談の特徴は、「頭皮を傷めて皮膚科へ通っているのですが、治す方法はありませんか・・・?」(涙)とのご相談が増加していることです。そこで、少しでもご参考になればと思い、私の体験談を書かせていただきました。

 私は以前、大阪で美容師をしておりました。しかし、ある日を境に美容師の仕事を続けられなくなりました。原因は、お客様の髪が洋服の中に入る度に、ひどい痒みと不気味な赤い湿疹が出るようになったのです。美容師の世界は、手の皮膚が弱い人では務まりません。いくらセンスが良くても、無理です。1年くらいで、大体の適正能力(薬品が使える身体かどうか)が、判ります。弱い人は、合成洗剤であるシャンプーやパーマ液などによって、手が荒れたり、赤い身が見えて割れたりします。そして、その炎症が手首からひじまで上がり、上腕部まで来ると、美容師の仕事は引退です。そこまでの状態になると、何らかの内臓疾患を患っているケースもあるように思います。また美容師は、乳ガンや子宮ガンになる人も多い職業です。私もかつては、「乳がんの疑いがあるので、6ケ月に1度は検診するように」と言われていました(今は大丈夫です)。

 しかし、ある日突然、ゼノアが普段から説明している「慢性毒」の現状を我が身で体験することになりました。今思えば、私の頭のバリアゾーンは、美容師時代に使った合成シャンプー等で深くキズ付いていたのです。私の頭皮の炎症は、髪に覆われているので人には見えませんでしたが、石鹸シャンプーを使っている間に、頭皮の傷んでいる部分がポロポロと剥げ落ちはじめました。石鹸シャンプーを使い始めてすぐは、傷んだキューテイクルに石鹸カスが溜まってフケのようになったり、ベタベタしやすいものですが、私の場合はそれとは明らかに症状が違っていました。地肌に赤いブツブツが出て、あとからあとからフケのようなものが落ちるのです。「どうしよう!」と思い、社長に頭皮を見せたら、「しばらくは、素洗い(お湯洗い)だけを続けてみたら。そのうちに、傷んでいる部分の全ての皮膚を帽子を脱ぐように一枚、一枚と頭が全て脱ぎ捨てたら、健康な頭皮が蘇るから・・・要は、脱皮ね!(笑)」と返事が返ってきました。いくら浸透しない安全な石けんシャンプーであっても、頭皮の部分が傷んでボロボロになっいたら、傷口と同じだから刺激になることもあるんですね。そのとき私は、「なぜ気がつかなかったんだろう。お顔も頭皮も同じなんだ・・・」と、納得しました。

 美容師時代に、合成界面活性剤を主成分としたシャンプー、リンスを乱用したり、ドライヤーの熱風、カラーリング、パーマによる「慢性毒」で私の頭部が深くダメージを受けたことを・・・。そして、アミノ酸系や、肌に優しい植物原料などの言葉を信じて、毎日1〜2回もシャンプーていた青春の日々の習慣を後悔しました。

 治したい気持ちで、化粧品を付けること(足し算)をつい考えがちですが、トラブル中は思切って使っているものを全てやめてみる(引き算)方が、もっと大切だったんですね。私がその良い例だと思います。シャンプーができないのは辛かったですが、言われたとおり、「お湯洗いだけ」を1ヶ月くらいは続けました。頭が臭くなるのを覚悟しておりましたが、意外とそうはならないものなんですね。(笑)ある程度トラブルが治まり、石けんシャンプーを使い始めたときは、週に1回くらいに抑え、徐々に回数を増やしていきました。まだ、完全とはいえませんが、回復に向かっているのは確かです。

 最近、私と同じ症状のお客様が増えている原因は、合成洗剤のシャンプーの使いすぎや、頭の中に浸透させて、頭皮の血行を促し、発毛を促進させるタイブの養毛剤が引き金のようです。頭皮が弱るわけですね。私の体験談が、皆のお役に立てれば、と思います。



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