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野草茶はカフェインを含まないので、代替医療のひとつとして日常の飲用にお勧めです。ただし体質によって合う、合わないの個人差があり、いろんな薬効もあり、場合によって長期連用では副作用の心配なものもあるので、何種類かをブレンドして少量多品目を飲用するのがより安心です。 四季の里、片田エージェンシーの片田秀二、千津恵ご夫妻は、岡山県と鳥取県のほぼ県境付近の自然豊かな中国山地の山奥で採取した、くまざさ茶、あさどり茶、すぎな茶、どくだみ茶、かきどおし茶、くろもじ茶などの野草茶を製造なさっています。若い頃から勤めていた工務店を、役員になって面白くなくなったので、15年前の38才のときに辞め、料理に使う飾り葉を販売する仕事にしていたところ、より安い抗菌加工した飾り葉の登場によって、市場から撤退せざるを得なくなりました。そのとき村の人たちが集めてきたササの葉が大量に余り困ったことから、これを活かす道を考え、苦肉の策がくまざさ茶作りのきっかけだったそうです。その売り先を探し始めたところ、知人より私を紹介されたのが、四季の里の始まりとなったのです。
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野草といえば栽培しているものでなく、当然無農薬と言えるのですが、採取する場所によっては極端な場合、犬の尿がかかっていることもあり、慣行農法の田畑の周辺は農薬、道路沿いは自動車の排気ガスなど環境汚染の心配もあります。また薬効の期待できる部位が確かに採れているか、採取時期は適切か、乾燥方法が天日干しの場合は薬効を失活させている可能性があるなど、しっかりした品質管理ができているか心配です。市販されているどくだみなどの野草茶はほとんどが輸入物で、実態としてはネズミの死骸、動物の毛、人の毛、その他色々な虫の死骸などが混ざったひどいものも輸入されています。また、粉末タイプになっているヨモギ茶などには、着色料を使っているものがあります。
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特徴 ・公害の少ない自然豊かな中国山地の山中で、より自然で清潔な野草を製造原料として います。 ・製造日の午前中に採取したものをその日の午後加工し、鮮度を大切にしています。 ・採取に際しては薬効のある部分だけを採るという良心的な方法を心掛けています。 また、根こそぎ採ってしまって乱獲にならないように気をつけています。採取時期に ついても、薬効のある時期に限定しています。採取時に蚊取線香を身につけますが、オル ターの安全な除虫線香に切替えていただいています。 ・乾燥に際しては、天日干しは太陽の紫外線で薬効を失活させますので、低温乾燥を心が けています。常温もしくは50℃の低温温風を使用しています。 ・加工場やその周辺で、防虫剤や除草剤の使用をしません。 ・袋詰めは注文があってから行い、それまでは最適の保管条件で保管しています。
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くまざさ茶 原料 クマザサは冬に葉が白く隈どることから「隈笹」といわれています。一種類の笹ではなく、何種類もの総称です。四季の里で採取しているのは「チシマザサ」です。枝先の薬効のある部分の葉を採取しています。
製造工程 @採取…7〜11月 A選定 B切断…3cmくらいに Cお湯通し、50〜60℃・5〜6分程度(色出し、酵素止め、殺菌洗浄) D冷やしてから洗う E少しだけ天日乾燥 F本乾燥…乾燥機で温風(50℃)7〜8時間 G粉砕 H貯蔵
薬効 制癌作用、高血圧、糖尿病、健胃、胃のもたれ(牧野和漢薬草大図鑑:文献1) 抗菌作用、貧血、動脈硬化症、脳卒中の予防(『よく効く野草茶・ハーブ茶』境野米子:文献2) 口内炎、口臭予防 (『知っておきたい身近な薬草と毒草』海老原昭夫:文献3) 冷え性、風邪、更年期障害、胆石症、低血圧症、肝臓病、心臓病、 便秘、アレルギー体質などにもよいといわれています。 賞味期間…開封前1年、開封後2〜3ヶ月
くまざさ茶の飲み方 @水(1L)に茶(4〜5g)を入れて3分くらい沸騰させて下さい。 A急須で飲む場合、熱湯を入れて少し時間をおいてお飲み下さい(茶葉は捨てないで3回 ぐらいお使い下さい)。 ※くまざさ茶は、煮出せば煮出すほど効用があります。またポットなどに入れておけば 1日中飲めます(くまざさ茶は時間が経っても飲めます)。 体の調子が悪い方は、鉄製品の容器は避け、ガラス製品・土瓶などで沸かして下さい。 より一層の効果が望めます。
くまざさ酒の造り方 @1.8Lの焼酎にくまざさ50gを入れます。 A30日間寝かせると、薄緑色から黄色味を帯びます。飲み始めても良い頃です。 Bさらに3ヶ月以上寝かせると薄茶色となります。この頃になると大変おいしくなります。 ※3ヶ月以上たったくまざさ酒を飲むと、別記効用以外に不眠症、口臭などに効果があります。また、3ヶ月以上経ったくまざさ酒は、化粧水としても大変優れています。ぜひ一度お試し下さい。
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すぎな茶
原料…スギナ(トクサ科夏緑多年生シダ植物)、春にツクシを出します。
製造方法 @採取…4〜6月 A選定 B水洗い C切断 D冷風乾燥…常温で20〜30時間 E温風乾燥…50℃・2時間 F貯蔵
薬効 利尿、止血、鎮咳、解熱、回虫駆除、外用として皮膚疾患、うるしかぶれ(文献1) 癌、糖尿病、腎臓病、結石、カリエス、肝臓病、胆嚢炎、リュウマチ、外用としてアトピー性皮膚炎、ひょうそ(『薬草の自然療法』東城百合子:文献4) その他、膀胱炎にも良いといわれています。 ※腎臓病の人工透析をしなくてよいほどよくなるなど、いろんな難病に薬効を示すもので すが、排毒作用が強いため、妊婦は胎児がいるので要注意です。またアルカロイドや珪 酸塩があるため、毒草として扱う学者もいるぐらいで、多量に摂ると血尿になることが ありますので、多量摂取は要注意です。
賞味期間…開封前1年、開封後2〜3ヶ月
すぎな茶の飲み方 @水(1L)にすぎな茶(5g)を入れ、3分くらい沸騰させて下さい。 A急須で飲む場合、熱湯を入れ、少し時間を置いてお飲み下さい。
すぎな酒の作り方 @1.8Lの穀物酒(焼酎)にすぎな茶(50g)を入れる。 A20日くらい暖かい所に置き、毎日ビンをよく振ってお飲み下さい。 B2ヶ月以上寝かせると飲み頃です。 ※2ヶ月以上寝かせたすぎな酒は、化粧水としても大変優れています。
(文責:西川栄郎)
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