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樹上で成熟させた オーガニックアボカド
カタログ2012年6月2週号
メキシコ産有機アボカド。


◆アボカド作りに適した気候条件
 三重県にある丸タ田中青果加工(株)が取り扱うメキシコ産有機アボカドは、たいへん味わい深い風味が評判です。この有機アボカド(Bio Agri Cert認定)は、メキシコ合衆国ミチョアカン州ウルアパンに農園のあるMIGUEL MELGOZA(ミゲール・メルゴサ)代表ら6人が生産しています。ミゲールさんはアボカド栽培25年のベテランです。
 メキシコはアボカドの生産量も消費量も世界一です。そのメキシコ中西部にあるミチョアカン州ウルアパンは世界有数のアボカドの産地です。平均気温が18〜25℃と温暖で、年間降水量も800〜1600mmと雨が多いため、たいへんアボカド栽培に向いています。農園の標高も1500〜2350mに位置し、昼夜の寒暖の差が激しく、おいしいアボカドができています。
 ミゲールさんたちの農園には清らかな湧き水が豊富です。この水を引き込む灌漑設備も整っています。

◆手間ひまをかけたこだわり
 ミゲールさんらは、通常のアボカドより樹上で2ヶ月間長く成熟させています。この収穫方法には特許を取得しています。そのため通常のアボカドより味わい深い食味を実現しています。
 日本国内でも、近年メキシコ産のアボカドが年間を通して店頭に並ぶようになりましたが、未熟果の混入により、味にばらつきがあります。これは開花から収穫までの期間が一定していないからです。ミゲールさんらは、通常より2ヶ月間余分に樹上で置くという効率の悪い方法をあえて採用することによって、こだわりのアボカドを栽培しているのです。

◆後世に豊かな自然を
 ミゲールさんがアボカドの有機栽培に取り組んだきっかけは、何よりも自分が栽培したアボカドを食べる方の健康を考えたからだそうです。その取り組みは自身や農園で働く仲間の健康を保ち、安心して働くことのできる作業環境を作ることにもつながっています。さらに周辺地域の環境や土壌を保護することにもつながり、後世に豊かな自然と産業を残していくことができると考えています。
 
◆一社で一貫管理
 ミゲールさんらが収穫したアボカドは、ミゲールさんと日本への輸入者(アルコインターナショナル)が経験と知識を持ち寄り設立した会社、モリビト社によってパッキング後、輸出されます。現地日本人スタッフ立会いのもと、厳しい品質管理、出荷チェックを行っています。パッキング後すぐにコンテナに積み込み、船積みし、一社で一貫管理することで鮮度を保ち、アボカドの品質を守っています。
 横浜港に入港し植物検疫を受けますが、この際、特定の害虫や病気が発見されると青酸ガス燻蒸を受けます。この場合は“有機栽培”扱いから外され、オルターへは届けられません。
 輸入された有機アボカドは三重県伊賀市の丸タ田中青果加工(株)に運ばれ、小分けされます。丸タ田中青果加工(株)は、カタログ2010年4月5週号や2010年5月1週号でご紹介したダーボン社のメキシコ産有機アボカドやコロンビア産有機バナナ以来お世話になっています。


ミゲールさんらのオーガニックアボカド(オルター基準★★)
■生産者 ( )内は出荷時期
MIGUEL MELGOZA(8月〜2月)
RAMON RODRIGUEZ(7月〜9月)
FRANCISCO RODRIGUEZ(7月〜9月)
FIDEL BRAVO(8月〜9月)
RICARDO AGUILAR(4月〜7月)
EDWALD HERNANDES(2月〜3月)

圃場面積合計152ha

■品種
ハス種

■使用資材
ミミズの腐植土、除虫菊エキス、海藻エキス、スピノシン、アザミゲシのエキス、植物性油、水酸化銅、水酸化カルシウム、硫黄、硫酸銅、微量ミネラル

■収穫
すべて手摘み。
アボカド収穫用の棒を使用する方法と、木に登り直接摘む方法があります。

■パッキング〜輸出
MORIBITO(モリビト)社

■輸入
(株)アルコインターナショナル

■熟成加工
丸タ田中青果加工(株)
有機JAS小分け認証(兵庫県有機研究会)


市販のアボカドの 問題点
 一般の輸入のアボカドは現地で農薬を使って栽培されるだけでなく、ポストハーベスト農薬の問題もあります。
 また早穫りして輸入していますので、たいへん当たり外れが多く、輸入した半数は腐ってしまうために食べられずに捨てられるという話があります。熟していない固いものや、熟しすぎてえぐ味や苦味が出たものを食べて、アボカドはまずいと思った人がいるかもしれません。



―文責 西川榮郎(オルター代表)―


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