|
マーク A・ブレイナー DDS著「全身歯科」の紹介。 |
|
◆病気の80%は口の問題と関わっている 柳本 信雄オルター顧問歯科医師から、マーク A・ブレイナー DDS著 山田 勝巳訳「全身歯科 ― 口から始まる全身の病気 ―」(発行・発売 特定非営利活動法人 恒志会)をご紹介いただきました。 その内容は大変重要なものですので、この本の紹介と、その内容のとくに重要と思われる一部をご紹介します。 ドイツの有名な医師ラインハルト・フォル博士はその40年以上に及ぶ研究と観察から、あらゆる病気の約80%は完全にまたは部分的に口の問題と関わっていると推定しています。
◆口の中の歯の詰めもの“アマルガム”は一刻も早く口から撤去すべし 歯の詰めもの“銀”のアマルガムには毒性の強い水銀が大量に入っています。アマルガム充填材を除去すればすべてが治るという訳ではありませんが、ありとあらゆる症状を起こしている有害なエネルギー的停滞を一掃する重要な第一歩です。
<アマルガム充填材の水銀毒の科学的証拠は確立> 1.アマルガム充填材は継続的に口中に蒸発している。 2.この水銀蒸気は人体に吸い込まれ、飲み込まれている。 3.充填材からの水銀はそこから全身に回り非常に長期間留まる。 4.死体解剖検査では脳組織中の水銀の量と口中のアマルガム充填材の数、大きさ、表面の数は相関性がある。 5.歯科アマルガムから吸収された水銀は身体化学と臓器システム機能に変化を起こしうる――始めはそれと分からない微妙な変化。 6.水銀は胎盤の関門を通り胎児に行く。 7.水銀は母乳に濃縮する。
水銀を伴う低レベル重金属の毒性は慢性的に大変な健康障害を人知れずに、確実に引き起こします。特に慢性的な退行性疾患、慢性疲労、繊維筋痛症、アレルギー、高血圧症、自己免疫疾患を伴う患者が、頻度高く増加しているのは重金属の毒性が原因であると考えられています。
<水銀毒性の症状リスト> 出典:水銀蒸気被曝(BioProb,Inc.) 要素別水銀蒸気被曝 1.精神障害(過敏症) いらつき/自制心の欠如/神経質/怒りの発作/恥ずかしがりまたは臆病/うつ/記憶喪失/不安/注意欠陥/朦朧/自信喪失/不眠/知性の減退
2.口腔障害 歯肉の出血/白斑/歯槽骨の減少/歯肉炎/歯のぐらつき/口内炎/唾液分泌過多/歯肉、口蓋、舌の潰瘍/口臭/口または喉の灼熱感/金属味/組織着色
3.消化器障害 腎痙攣/消化器障害(含む大腸炎)/便秘・下痢
4.全身障害 ●心臓血管系 不整脈/血圧変動(頻脈、徐脈)/胸部痛・胸部圧迫感/弱い不整脈 ●神経系 慢性頭痛・頻繁な頭痛/耳鳴り、雑音/めまい/ふるえ(手、足、唇、瞼、舌) ●呼吸器系 しつこい咳/浅く不規則な呼吸/肺気腫 ●免疫系 アレルギー/副鼻腔炎/喘息/リンパ節症、特に首/鼻炎 ●内分泌系 低体温/多汗症/冷たいベトベトした皮膚、特に手足 ●その他 脱力/低酸素症/会話障害/浮腫/ぼやけ、二重視/食欲不振/疲労/体重減/貧血/関節痛
5.重症例 幻覚/躁うつ病
<有機水銀被曝> ・初期症状 疲労/無気力、無感動/頭痛/うつ/忘れっぽい/怒り発作/集中欠如/知性の低下 ・後期症状 手、足、唇の痺れと刺すような痛み/記憶喪失/脱力から麻痺へ/強調運動失調/視界のぼやけや狭窄/感情の不安定/難聴/皮膚炎/発語障害/腎障害/総合中枢神経系障害
世界保健機構WHOは、職業以外の主たる水銀の源はアマルガム充填材からのもので、食べ物や環境からではないと結論しています。 充填材からの水銀蒸気は胎児の心組織にも入っていきます。水銀蒸気は心臓だけでなく、脳、下垂体、甲状腺、副腎にも入っていきます。体内の水銀レベルの高い女性は、自然流産や新生児死亡率が高くなります。女性歯科医と歯科の助手に特に多いです。子宮内膜症が免疫機能の異常に関係があることを示唆する研究もあります。実際は水銀が免疫システムを弱らせるのです。 乳幼児突然死症候群(SIDS)で死んだ幼児の脳にあった水銀の量を調べたドイツの研究では、母親の口にある充填の数と直接比例していました。この研究は、水銀が母親から成長中の胎児へ移行するという紛れもない証拠でありSIDSの要因の一つであろうと思われます。 水銀には生殖能力と子供に著しい負の健康影響があることも分かってきました。水銀毒性と心臓病、アルツハイマー病、がんにも関わっている可能性があります。 甲状腺剤を飲んでも患者の基礎体温が上がらないときは、重金属それも水銀が関与している場合が多いです。 人の体内に水銀があると腸内の微生物相の正常なバランスが崩れ、カンジダ・アルビカンス菌が異常増殖することがあります。カンジダ症が治らないとか、何度もなるという患者がいれば、重金属問題を抱えていると考えて間違いありません。 アマルガム充填材が起こす電荷は体にも害があります。アマルガム充填材の5種の金属(水銀、銅、錫、亜鉛、銀)は唾液中で電池を形成し、その電流が本来の細胞活動を障害しうるのです。この電流が神経系に作用して足や腹痛といった一見関係ないような症状を起こすのです。
(オルター注) 心臓の不整脈の原因となっているケースもありました。アマルガム除去だけで5年以上苦しんでいた不整脈が解決しました。心臓の動きをコントロールしている生体電流の10倍以上の電流が歯から流れています。
アマルガムを口から除去することは大切ですが、アマルガム充填材をむやみに除去することは健康を、時には文字通り命を危険に曝すことになるということも理解しなければなりません。アマルガムの毒性を理解し、正しく撤去できる歯医者と相談してください。
(オルター注) アマルガムを撤去したあと、体内に残留する水銀はオルターカタログ(2012年8月5週号けんこうひろば)でご紹介した「野菜力で輝け」で毛髪へのデトックスができます。
◆歯周病など口の中の細菌による病気 慢性的な歯の炎症が冠動脈の障害を起こすだけでなく、アルツハイマー病、がん、関節炎など多くの健康問題を起こすことが今は分っています。口の細菌が数え切れないほどの病気に関わっています。こうした口腔内の細菌は通常無害でも根管治療歯の中のように嫌気性の環境の中で変異すると有害になります。 以下は根管の細菌に関係すると認識されている病気の一部です。 関節炎、心臓弁障害、胸部腫瘍、胆嚢病、虹彩炎、アトピー性皮膚炎、斜頚、腎炎、膀胱炎、悪性貧血、結腸炎、神経炎、偏頭痛、副鼻腔炎、アテローム性動脈硬化、高血圧、冠動脈疾患、甲状腺疾患。 また、歯周病のある母親は、早産で低体重を生む確率が高いです。
◆キャビテーション(虚血性骨壊死)が原因の病気 キャビテーションは骨にある穴で、通常抜歯したところで骨がうまく増殖して埋まらなかった部位です。 キャビテーションは以下の病気の原因となります。 貧血、アンギナ、盲腸炎、動脈硬化、関節炎、喘息、気管支炎、大腸炎、勝胱炎、糖尿病、アトピー性皮膚炎、心内膜炎、癲癇(てんかん)、胆嚢障害、痛風、心疾患、高血圧、甲状腺機能亢進症、虹彩炎、偏頭痛、腎炎、神経痛、神経炎、鼻炎、頻脈、扁桃炎、静脈瘤
◆かみ合わせも重要 顎の力や位置ずれは周辺組織の神経や血管を圧迫し、顔面痛、緊張性頭痛、偏頭痛、耳鳴り、めまい、胃腸障害、歯痛等々さまざまな症状となって出ることがあります。
◆フッ素は危険 フッ素は飲み水に添加されている場合があります。フッ素を飲み水に添加してもむし歯は減らないことが確認されています。練り歯磨きやうがい薬にも使われています。 フッ素は濃縮還元ジュースの還元にも通常使われています。 フッ素は斑状歯、老化、白血病、骨粗鬆症、先天異常、がん、子供のIQの低下、早熟などになることがわかっています。
|
|
EVENT 2015年3月8日開催 『患者を守る医療講演会』において「いのちに関わる歯の話」(藤井 佳朗 オルター顧問歯科医師)があります。 |
|
|
|
※どちらも、健康保険適用外の自由診療専門です。
●ホロン柳本歯科クリニック 柳本 信雄院長
大阪府大阪市福島区福島5-13-18 福島ビル 3F TEL:06-6458-6747
●新神戸歯科 藤井 佳朗院長 兵庫県神戸市中央区三宮町3-9-18 三陽ビル 2F TEL:078-332-7667
―文責 西川榮郎(NPO法人 安全な食べものネットワーク オルター代表)―
|
|
|