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『 トランス型脂肪酸について』 世界の環境ホットニュース(GEN) 381号 (別処珠樹さん配信)より転載
通信831号記事
いつも引用させていただいているGENからの転載記事です。(編集部)
●Kamesan @ 北海道  
 私事ですが、2年ほど前にひどいアトピー性皮膚炎をわずらい、食生活の改善や漢方薬などで数ヵ月後には全治したのですが、その時気を配ったことのひとつが、このトランス型脂肪酸などの有害な脂肪を摂取しないことでした。
  アトピーにかかったころの私は、トランス型脂肪酸が多く含まれているという安物のマーガリンをたっぷり塗ったハムトーストを毎朝食べ(しかも大量生産のハムは添加物の塊ですよね)、肉食も多く、食生活にほとんど気を配っていませでした。しかしアトピーを患ってからは心を入れ替え、一日三食を自家製の発芽玄米食にして、魚を多く食べ、肉はほとんど食べず、添加物も摂取しないよう気を配った結果、数ヶ月で全治しました。
 アトピーのつらさは経験してみないとわからないと思いますが、この病気のおかげで食生活と健康に注意するようになり、今では私はアトピーに救われたと思っています。
  アトピーを治療する上で私が最も参考にしたのは、米国の医学博士アンドルー・ワイル氏の著書です。 アンドルー・ワイル著『癒す心、治る力』(角川文庫から数年前に出ていて、古本でも手に入ります)。
 ワイル氏は代替医療の第一人者で、先日は NHKでも紹介されていました。この本は健康に興味のある方すべてにお読みいただきたい本で、自然の治癒力を最大限に発揮して健康な生活を送るためのアドバイスが満載されています。トランス型脂肪酸に関する記述もあり、マーガリンをはじめ、固形植物油(ショートニング)が使われたビスケットなどの菓子や、大量生産の大豆油、菜種油なども避けるよう勧められています。家庭で使う油は、炒め物も含めて全てオリーブ油にするのがいいそうです。
  また、ワイル博士の影響を受けた丸元淑生氏の「悪い食事と良い食事」・「スーパーヘルス」などの著書(新潮文庫)も、健康な食生活を送る上で大変参考になります。
 ところで、自分の経験が少しでも役に立てばと、私のアトピー治療体験や、健康な食生活を送るためのヒントをまとめたホームページ「アトピーと環境を考える」を作成しました。素人のつたないホームページですが、関心のある方にご覧いただければ幸いです。
 http://www.geocities.co.jp/Beautycare/1636/

●ま.き.さん@大阪府
 トランス脂肪酸については以下の書籍があります。
 ジョン・フィネガン著『危険な油が病気を引き起こしてる』今村光一訳、中央アート出版発売、1998年、1300円。
 それから日本では片平冽彦さんと奥山治美さんがこの問題に警鐘を鳴らしておられます。奥山治美さんはたしか本を出されていたと思いますが、なぜか検索しても出てこない?!
[ 編集者注:アマゾン等で検索すると出てきますhttp://www.amazon.co.jp/ ]
「がんやアレルギー過敏症、その他の生活習慣病を根本的に治す薬はできていない。これらは予防(体質改善)が重要である。日本の死亡率の上位4位まで、および多くの難病指定の疾患に、油脂栄養(リノール酸のとりすぎ)が深くかかわっている。現在の医療のなかで、油脂栄養の方向転換ほど重要な問題はない。」(奥山治美:栄養と健康のライフサイエンス,3:807,1998)
日病薬誌 VOL.35,NO.1/1999.1月号 総説 アラキドン酸代謝・作用阻害薬の広範な適用性およびそれらと禁忌の食品 奥山治美
  片平冽彦さんは「構造薬害」などを著わされた医学研究者で、さまざまな薬害に取り組まれ、現在は東洋大学の社会学部におられます。5月の日本保健医療社会学会で脂肪酸バランス改善への取り組みの必要性を強調しておられました。私はなぜ今ごろ片平先生が脂肪のことに取り組んでおられるのか不思議に思ったのですが、アメリカの情報を教えて戴き、納得しました。食べ物業界(オルターなど)や、アトピー関係者では昔から油のことは言われていました。
 上記のものはちょっと古い本で、宣伝も入っていますが、読んで下さいませ。
  知らない間にデータが蓄積されているのですね。それにしても日本では食べ物の影響がすごく無視されています。(エレン・スワロー以来のこと)


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