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前回に続き、月ヶ瀬健康茶園のご紹介です。紅茶作りに取組んでいらっしゃる岩田文明さんのご両親、岩田文祥さん、美代さんは20年来、無農薬のお茶作りに取組んでおられます。無農薬に挑戦されたきっかけは、奈良市の消費者グループとの出会いでした。2001年には自家茶園2.49haの畑全てと自家製茶工場で有機JAS認証を取得なさっています。今回ご紹介する煎茶、粉末緑茶(食べるお茶)、ほうじ番茶のいずれも、なかなかのお味です。 |
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茶畑風景 |
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岩田文祥さん・美代さん(梅ヶ谷圃場にて) |
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お茶の品種 ヤブキタ、オクミドリ、サヤマミドリ、サヤマカオリ、在来種 栽培方法 前回(2002年8月第4週カタログ表紙)参照 製造工程 @刈り取り 刈り取った茶は冷風を送風し、ただちに製茶に入る。 A蒸熱 山の井戸水をボイラーでわかした蒸気を30〜50秒あてて、茶葉の酵素作用を止める。この工程で 品質の良し悪しが決まる。B冷却 送風して冷やす。 C粗揉(そじゅう) 揉捻機で粗揉。 D揉捻 E中揉(ちゅうじゅう) 中揉機で中揉。 F精揉(せいじゅう) 精揉機で精揉。形を締め、香味をよくする。 G乾燥 H貯蔵 土蔵で貯蔵していますので、お盆以降は、まったりした味に熟成されていきます。
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●特上月ヶ瀬煎茶 5月の新芽だけを使っています。この煎茶は、見かけをよくするための加工や選別を行っていない荒茶です。大和茶は一般に宇治茶として出荷されています。 70〜80℃まで冷ましたお湯で2〜3分待ってから濃淡のないよう廻し注ぎ、最後の一滴まで注ぎきって下さい。
●秋番茶(青柳) 渋味が少なく、ちょっと青っぽさのある淡白な風味が特徴の緑茶(番茶)です。熱湯あるいは水出しでお飲み下さい。 秋番茶は昔から糖尿病によいとされています。10月からは色のよい新物が出荷されます。今ごろの青柳は、味は大丈夫ですが、どうしても色落ちがあります。 粉末緑茶(食べるお茶) 粉末加工は、委託なさっています。粉末緑茶は煎茶の栄養をまるごと摂取できますので、お湯に溶かして、またお料理してお召し上がり下さい。チャック式の袋なので、保存にも便利です。
●ほうじ番茶 6月の番茶と秋番茶で加工します。煎茶と同様の工程で製茶した後、注文に応じて焙煎器で3回、キツネ色にまでします。茶葉の芯まで遠赤焙煎器で芳しい香りに仕上げた茶色のお茶です。お休み前でも眠りを妨げることはありません。必ず熱湯で4〜5分待ってからお飲み下さい。茶葉を布袋に入れて沸騰したてのヤカンに入れ、冷やしてもおいしいです。大和地方の郷土色「茶粥」は、木綿袋にほうじ番茶を入れて米の7〜8倍の湯でよく煮出す。米が踊る状態で強火で約20分、糊が出てきたらかき混ぜないで弱火で約10分、そして塩味で。さらっとしたおいしさです。 |
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(右クモの写真) 天敵のクモ、カマキリはたくさん生息します。岩田さんはそういった虫を神様のように大切にしています。
(右図参照) 茶樹病害虫防除暦(例)
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茶樹の除草剤 除草剤名(商品名・有効成分) 使用時期 バスタ液剤(グルホシネート18.5%) 雑草生育期 〔普・A〕 (摘採7日前2回以内)
―文責 西川英郎―
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